ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『マチルダ』

2015-08-28 23:35:46 | 洋画
午後のロードショーでやっていたので何となく観た作品だが、観てびっくり。以前に観たことのある作品だった。というのも映画は1500本以上は観ていると思うけど、一度観た映画は内容は忘れることは多々あっても(というかほとんど忘れてる…)、その映画を観たことがあるかということ、面白かったかどうかというのは覚えているつもりだった。しかし、再生するまで今作は完全に記憶から欠落していた。以前観たのも午後のロードショーだったはずだけど、もう10年は経ってるかな。

内容は児童文学が原作のファミリームービーだが観ている最中は懐かしさでいっぱいだった。内容も勧善懲悪で面白いのだが、主人公の6歳の少女マチルダの愛らしさがたまらない。薄幸な少女ではあるんだけど、この子と先生のおかげ悲壮感なく観られるのがうれしい。ボスの校長はもちろんアホな両親も実にいいキャラしている。最後の養子の書類へのサインは厄介払いというよりはマチルダのためを思ってサインしたんだろうな。
こういう作品を放送してくれるから我々は午後のロードショーが大好きなんだよな。

現在の彼女はどんな風になっているのか恐る恐る調べたけど、失礼ながら調べなきゃよかったと思ってしまった。顔立ちはあんまり変わってはいないんだけど、なんか違うんだよ。というかまだ28歳だし『ミセス・ダウト』や『34丁目の奇跡』にも出演していたんだ。逆に先生は年をとっても素敵だ。

『いまを生きる』

2015-08-28 23:18:59 | 洋画
昔観たときは不覚にもラストシーンで泣きそうになったのを覚えてる。映画観て泣くなんてめったにないことだから自分の中では大切な映画。それだけに表記が『今を生きる』となっているのを見かけるとイラッとする。

監督のピーター・ウィアーは好きな監督の一人。この監督のことを「文化の違う人々の交流を暖かく美しい映像で見せてくれる」評している書き込みを見たが、まさにその通り。保守的な学校にやってきた風変わりな教師が生徒たちに教えるのはまさに「いまを生きる」ということなんだろうな。

主演はロビン・ウィリアムスだが若かりしイーサン・ホークも出演しているところに注目。他にもニキビ顔の初々しい顔が並んで等身大な学校という感じですんなり物語に入り込める。
あんな先生いたら素敵だろうな。

『大巨獣ガッパ』

2015-08-28 23:06:12 | 邦画
怪獣映画だからてっきり東宝の制作かと思ったら日活制作のよう。なんだか新鮮な気がするけど別にどうってことはない。

ガッパていうからカッパのような怪獣かと思ったら普通の怪獣でちょっぴりがっかりした。ストーリーも怪獣が暴れるたり戦ったりというのにはウェイトを置いていらず、しみじみしたものになっている。ウルトラマンタロウに出てきたキングトータスの回みたいだなと観ながら思った。まあ、あれも大して面白いエピソードじゃなかったな。やっぱり怪獣映画は派手に戦ってなんぼやな。東宝と違う方向性で勝負したかったのかもしれないが失敗感は否めない。まあ、上映時間84分と短めなのが救いだ。

『おくりびと』

2015-08-28 22:59:01 | 邦画
公開当時話題になりすぎたため敬遠していたが、こうして落ち着いてからみるとなかなかいい映画ではないか。納棺師というなじみのない仕事だけどドラマ性とエンターテインメントをうまく両立しながら描けている。冒頭のシーンはシリアスな話を予感させておきながら実はついてましただもん。

キャスティングもモックンやはもちろん広末も結構いい線をいっている。山崎努はいつどの映画で観てもかっこいいな。モックンがチェロを演奏しているシーンがあるけどあれは音源は吹き替えらしい。でも、素人目に見てもあの演奏は様になっていた。かなり頑張ったんだろうなとか思ってしまう。ただ、唐突に土手でチェロを演奏するシーンが出てきてびっくりした。確か沢木耕太郎もそのあたりに苦言を呈していたような気がしたが、過剰演出だと思うな。他にも石文の件もあざとらしさというか鼻につく感じはするし、夫婦の絡みのシーンがポルノ出身の監督のせいか悪い意味でいやらしく感じた。あと、仕事に慣れるまでが省略しすぎだと思う。

しかし、納棺師という仕事がここまで差別される職業だとは思わなかったな。そりゃ自分がやりたいかと言われたらやりたくはないけど、妻や親友が露骨に嫌悪感を示すシーンは観ていて切なくなる。そして、そんな態度をとったにもかかわらず、いけしゃあしゃあと戻ってきた妻はどうなのだろう。子供ができたからとはいえ随分と現実主義者なのだなと思ってしまった。

まあ、いろいろ文句も言ったけどいい映画ではあると思うし観てよかったと思った。ただ、プレデターが出てこなかったのが残念。

『地獄の黙示録』

2015-08-28 22:40:24 | 洋画
以前観たときは迫力はあるけど長くて退屈したけど、ちょっと大人になってから観るとその凄さがわかる。とはいっても前半部分、ロバート・デュバル扮するキルゴア中佐が登場していたシーンがピークだな。「朝のナパームの匂いは格別だ」はかっこいいセリフベスト20には入るな。
長くて迫力はあるけどやっていることは大したことないんだよね。戦争で狂ったカーツ大佐を暗殺しにいくというだけ。ただ、出てくる人みんな狂っていて狂気を感じるけど、一番狂っていたのは撮っていたコッポラ監督じゃないのかななんて思ったりした。
以前観たときはプレイメイトと遊ぶシーンが入っていたけど完全版だったんだな。別に大したシーンでもないし劇場公開版で十分だ。

以前この映画は銃弾と死体以外は本物を使っていると聞いたことがあるけどどうなんだろう。製作費凄そうだけど回収できたのかとか余計な心配をしてしまう。

しかし、マーティン・シーンは息子そっくりだな。親子ベトナム戦争の名作に出てるのは凄いな。こりゃ『ホット・ショット2』でネタにもされるわけだ。