ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ファースト・マン』

2019-02-23 23:59:22 | 洋画
最近のハリウッドは右を見ればトム・ハーディー、左を見ればライアン・ゴズリンが出ているような気がするのは私だけだろうか。

今ノリに乗っているチャゼル監督の最新作なので、内容もよく知らずに観に行った。ホントは『翔んで埼玉』が満員で流れたからなのだけどね。

『ライト・スタッフ』っぽい映画なのかと思ったら違うね。題材が似通っているだけで、物語のアプローチは全く異なっている。史実に基づいた映画ではあるけど、非常に地味な映画である。宇宙を舞台にした壮大なスケールの割には家庭のゴタゴタ部分や任ドラマ的なやり取りが多く、あまり熱い展開にはなってくれない。『セッション』や『ラ・ラ・ランド』のノリを期待するとがっかりかも。

なんか書いていて久々に『ライト・スタッフ』が観たくなってきた。

『女王陛下のお気に入り』

2019-02-17 23:24:38 | 洋画
ゴールデングローブ賞ではコメディ部門にノミネートされていたからコメディかと思うじゃない。でも、結構真面目な歴史ものでないの。まあ、ある意味ではコメディかもしれないけど。

イギリス版「大奥」なんて言われているけど、大奥についてはよく知らない。でも、女性同士が女性の気を引こうとする構図は面白い。女性が男性を、男性が女性の気を引くのでは当たり前すぎるし、男同士では気持ち悪い。この女性ならではのドロドロとした陰湿なやり取りは好きな人は好きだろう。

史実に基づいている作品だそうだが、世の中いろんなストーリーが潜んでいるもんだね。
なかなか興味深い作品ではあるが、疲れる作品でもあった。2回はあんまり観たくないな。

主役3人に関しては文句のつけようがない。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』

2019-02-10 23:53:55 | 洋画
サリンジャーが死んでもう9年も経つのか。生きていたらこんな伝記映画絶対許さなかっただろうな。そのうち作品の方も映像化されるのかな。

世界中の『ライ麦畑でつかまえて』ファンの誰もが、サリンジャーの生態について知りたかっただろうが、これじゃない感が半端ない。サリンジャーという謎多き伝説的な作家は映画の題材として相応しいと見せかけて、意外とそうでもなかった。
おそらく映画で描かれた内容については熱心なファンであれば既知のことが多いだろう。むしろ隠居してからのことが知りたい。そう考えると先日公開した『ライ麦畑出会ったら』は隠居中のサリンジャーを映画いた非常に価値のある作品だ。

サリンジャーを演じたニコラス・ホルトは旬の俳優のようだが、、そもそも、動いているサリンジャーを観たことがない人が大半だから評価しにくいな。でも、良かったたんじゃないかな。サリンジャーも人間味あふれるところがあったのは新鮮だったな。
チャップリンが恋敵だとは知らなかったね。wikiにはオーソン・ウェルズもそうだったと記述してあるが。

ところで数年前に出た未発表作品についてのニュースの続報はどうなったの。待っているんですけど。

『サスペリア』

2019-02-03 21:08:09 | 洋画
あの大傑作ホラー映画のリメイクがどこまで通用するか非常に楽しみであったが、残念でしかなかった。なんか観ている最中無意識にオリジナルと比較してあら探しをしているような自分がいて嫌になった。

オリジナルの方もストーリーの方はなんだかよくわからないけど、そんなのがどうでもいいと思えるほどの映像、美術、キャスト、音楽の美しさを持っていたが、今作はそれがなかった。もちろん雰囲気を出そうと努力しているのは感じられるのだが、オリジナルには及ばない。せめて音楽だけどもゴブリンのテーマを使えなかったかね。やっぱりあれがあってこその『サスペリア』なんだな。

酷評はしたけど、オリジナルに及ばないというだけで、「サスペリア」という看板を外して観れば悪くはない。意味不明さもあるが、リンチ的なところでボロクソ言うほどではない。

結論としてはサスペリアとしてはガッカリだが、サスペリアでなければ観ることがない残念な作品であった。いやしかし、オリジナルの威力を改めて感じたよ。

『七つの会議』

2019-02-02 23:59:55 | 邦画
池井戸作品は全部観ているわけではないけど、今作は『半沢直樹』に次ぐ面白さだったね。
キャストは池井戸作品のオールスターといった感じで非常に豪華であった。ただ、主役の野村萬斎は(多分)池井戸作品初出演と言うことで安心感と新鮮味を感じられる配役であった。

大企業の子会社が舞台で自分とも重なる境遇だったのも今作に魅かれた一つの要因だ。自分はペーペーシャインでそんなに影響はないが、やっぱり親会社とのしがらみっていうのはるんだよな。
ストーリーも二転三転して、決着が予想できず、とてもスリリングであった。でも、最後はいつも通りの池井戸作品を観たという充実感があるから安心だ。

エンターテインメントとしての面白さももちろんあるのだが、社会派としての見応えも感じさせる一作であった。