『ダーティ・グランパ』

デ・ニーロもちょこちょこコメディ作品には出演しているけど、こんなにはっちゃけている姿を観るのは初めてかもしれない。デ・ニーロのオ○ニーが観たい人にはお勧めだ。

孫とジジイがドラッグ、セックスと騒ぎしている道中は観ていて面白い。しかしながら、この手の映画の宿命と言うべきか、やはり最後はウェットな方向に行ってしまうんだよな。
最後までバカ騒ぎしていれば文句ないのだが。まあ、深夜に観るにはうってつけの映画だ。

『時計じかけのオレンジ』

ファンというわけではないが、キューブリック作品ではこれが一番好きかな。観るのは久々だが、やっぱり強烈な作品だ。

バイオレンス描写も今の時代これよりひどい作品はいくらでもあるが、この作品を持つパワーにはどんな作品だって敵わないだろう。暴力を楽しむ主人公と嫌悪する観る側の隔たりをうまく利用している。

物語だけでなく映像の色彩や音楽、小道具なんかも好きだ。オシャレでセンスもあるのだけど、それだけで終わらない、芸術性とエンタメを両立している稀有な作品だ。
暴力は不条理だが、物語自体はとてもしっかりしていて胸に来るものがある。

『スターシップ・トゥルーパーズ2』

1作目を観る機会は何度もあるのだが、2作はこれが初めての鑑賞。前作と比べると随分とスケールダウンした映画だなと思ってしまうが、それもそのはずTVMなんだよね。

1作目はB級映画風味のA級大作映画であったが、今作では本格的なB級映画に見事格下げになりました。大量のバグズを殺しまくるのがこの映画の魅力なのに、それを放棄した『遊星からの物体X』の真似事みたいなことをしている。はっきり言って映画の魅力をすべて放棄していると知っていいだろう。しかも物語の大半を暗い室内を舞台にしていて、いろいろごまかしているとしか思えない。

前作のノリを期待しているとガッカリしかない映画。

『フード・インク』

映画に限らずこの手のドキュメンタリーってもれなくモンサント社が悪役にされているよね。別にモンサント社に肩入れするわけではないけど、会社側の言い分がどんなものか聞いてみたいよ。

ここまで人類の人口が増えてしまうと、食の工業化と言うのは避けられない問題だと思う。それを無視しして有機農業の推進を声高々にあげるのは理想論に過ぎない。
食の問題は理想と現実を行き交う非常に難しい問題だが、安全なものを食べたいという気持ちは私もよくわかる。しかし、この手の映画はどうも一方的過ぎて好きになれないな。結局大企業と政府の批判に終わるんだよね。

『ポラロイド』

予告ので出来が良かったので観に行ったが、なんてことのない映画で残念。宣伝文句の大袈裟さに騙された。

てっきり心理的に怖がらせてくるような映画かと思ったが、いつも通りモンスター（とはちがうけど）が襲ってくる映画だ。そんで時々大きい音出してビビらせてくるだけのなんのひねりもない映画。せめてストーリーの方だけでももう少し頑張ってほしかったな。