ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『TENET テネット』

2020-09-27 21:08:49 | 洋画
予想はしていたけど、予想通りに全く意味が分からない映画だった。
予告は何となく面白そうだったし、逆行というキーテーマも興味深い。しかし、いかんせんストーリーがさっぱりわからなく置いてけぼりを食らった。まあ、ノーラン映画だからと言ってしまえばそれまでかもだが。

アクションは派手だし、逆行の映像演出はとても良かった。私が言えるのはそれくらい。

『ようこそ映画音響の世界へ』

2020-09-26 22:25:07 | 洋画
常々映画における音響というのはどういうものなのかという疑問に思っていた。アカデミー賞にも音響編集賞というのがあるが、受賞作品をざっと見ると主要部門には引っかからない娯楽大作が受賞される傾向にある。だからアカデミー賞におけるがんばったで賞的位置づけなのかなと勝手に思っていた。
少なくとも私はこちらの作品とあちらの作品どちらが優れた音響だという判断はできない。アクション映画だと漠然とこの銃撃音、爆発音すげーみたいなのはなくはないが。観る人が観ればやっぱり違うのかな。そんな謎に満ちた映画音響の理解の手助けになればということで映画館へ足を運んだ。

実際映画音響に関してかなり勉強になる映画だ。映画音響の技術の進歩を映画史とともに紐解いていき、『スター・ウォーズ』や『ゴッド・ファーザー』といった過去の名作を引用しながら解説している。インタビュイーも音響のスペシャリストだったり、リンチ、レッドフォード、ピーター・ウィアーといった著名な映画監督だ。

で、映画音響の仕事というのも映画製作において非常に重要なウェイトを占めるということがよくわかる。考えてみれば当然のことだが、劇中で流れる音は全て現場で録ったものではなく、後から付け足すものがたくさんある。その音の選択、タイミング等を場面に合わせて設定しなければならない。

普段何気なく聞き流している効果音、セリフの一つ一つにプロの技術が詰まっていることに気付いている人は少ないんじゃないかな。少なくとも私はこの映画を観てそういう仕事をしている人、技術があることを知られてよかったと思う。

「没後50年 神田日勝 大地への筆触 ここで描く、ここで生きる」 北海道立近代美術館

2020-09-23 17:59:23 | ○○展
 

この神田日勝という人のことは知らないが、巡回でステーションギャラリーで展示を行うくらいだからそれなりに名のある人なのだろう。後で知ったが、北海道の作家でドラマ「なつぞら」の登場人物のモデルにもなっているんだね。

絵の方は地方の貧しい暮らしを描いており暗く思い。なんだかアメリカンニューシネマを観ているような気分になる。デフォルメが効いた絵なのに、やたらリアルな暮らしぶりが見えてくるのは、やはり本人の育った環境が絵にそのまま表れているからだろうか。
色使いも暗い色が多いが、馬の内臓を描いた絵ではその鮮やかさがとても印象に残る。

代表作にして未完の作品の「馬(絶筆)」は不思議と未完成であることが完成に思えてしまう。作品の説明文には三十数歳で亡くなった自身の人生と重なるみたいなことが書いてあったが、私もそう思う。



「北の水彩」 北海道立旭川美術館

2020-09-21 23:49:16 | ○○展
 


なんだか最近日本あちこちの美術館に行っているな。なんだか美術大好き人間みたいに思えてしまうが、実際はただの暇人なだけだ。

絵を観るとき油彩だ水彩だなんて気にしていないが、こうしてじっくり観てみると油彩ほどの重厚感がないが、親しみのある色合いが素敵だ。展示しているのは北海道にゆかりのある作家が多く、絵の舞台も北海道で風景的にも水彩との相性がよく思える。

展示は年代ごとになっており、作家ごとだけでなく年代による画風の違いも楽しめる。
現代の作家の宮川美樹という方の「刻」という作品はとても写実的ですごかったな。

『TAXi4』

2020-09-21 01:00:46 | 洋画
 先日5作目を観たときこの4作目をボロカスに言ってしまったが、改めて観るとコメディ映画としては悪くはない。

以前にもどっかで言ったかもだが、この映画に限ってか、フランス映画全般に言えることかはわからないが、笑いの感性は日本人に近いなと思う。とてもコント的。車が次々衝突するお約束は来るとわかっていても笑ってしまう。

コメディ映画としては及第点かもだが、タクシーシリーズとしては赤点。タクシーまともな活躍してないし。