ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『アトポス』 島田荘司

2013-11-26 00:52:40 | 
図書館で借りたが受け取ってその分厚さにちょっとげんなりした。ちょっと読んだところでさらにげんなりした。また先生お得意の作中作が長々と続いている。『水晶のピラミッド』のときも同じような気分にだ。ぶっちゃけ読み飛ばしたところでさほど問題もないのに延々と続く。中国の件なんて唐突すぎて物語にどう関係するのかさっぱりだった。758ページ中150ページ近くが作中作、御手洗が登場するのは595ページになってようやく。正直御手洗が登場するまではつまらなくはないけど苦痛だった。御手洗が登場したときはレオナと同じ心境になった。おそらく多くの読者が求めているのは難事件を鮮やかに解決する御手洗の姿だろう。にもかかわらずこれだ。ただ御手洗が登場してからはページをめくる手が止まらない。そこはやっぱり御大だよな。

肝心のトリックというか内容は実に御大の得意なパターン、というか『水晶のピラミッド』と若干被る。本格派ではあるが常人には予測することは絶対無理だ。だがそこがいい。普通推理小説は「How done it」「Who Done it」が焦点だけど御大はそういうレベルじゃない。もうそもそも何が起こっているのかというところだからな。ぶっ飛びすぎというところも無くはないけどスケールが違うよな。

でも架空の奇病を登場させるのはちょっとずるい気がしなくもない。あれがありならなんでもありじゃないか。

ポール・マッカートニーライブ 11月18日 東京ドーム

2013-11-19 22:04:19 | ライブ




とうとうこの日がやってきた。
19時開演だが早めに行ってグッズだけは買っておこうと思い17時前には到着したがそこには長蛇の列。しかし並びましたよ寒かったけど。並んでるときに「Lady Madonna」が聞こえたがリハの音だったのかな。会場が20分ほど遅れていたようだが。待ちに待って18時30分くらいにやっと売り場に到着。しかし、目当てのキーホルダーは売り切れ。結局Tシャツ2枚とトートバッグの計1万円ほどの散財。しかし、Tシャツスゴイ充実してたな。10種類くらいはあったんじゃないか。
結局会場は時間ぎりぎり。ほんとは入って開演前の雰囲気を味わいたかったのだが。それにしてもすごい人。アリーナにも人がいるっていうのもあるけど日本シリーズの時よりも断然混んでいる。空席がほとんど見当たらないし客の年齢層も幅広くビートルズのすごさを思い知った。
開演したのは予定の時間をちょっとまわってから。ポールが登場すると物凄い歓声。そりゃそうだ11年振りだもの。そして1発目は「Eight Days A Week」であった。

セットリスト
01.Eight Days a Week
02.Save us
新譜からで何の曲か思い出すのに少し時間がかかった。
03.All My Loving
最近ハマっている曲でノリノリになった。
04.Listen to What the Man Said
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
09.Long and Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
始める前にリンダに捧げると言って歌いだした。ビートルズ解散後の曲では好きな曲上位に入る。
11.I’ve Just Seen a Face
アコギがの音がいい感じに響き渡る。
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
ポールの弾き語り。MCでアメリカの公民権運動の話がどうとか。
16.Here Today
ジョンに捧げると言って何の曲をやるのかと思ったが知らない曲で肩透かしであった。
17.NEW
18.Queenie Eye
新譜から2曲続く。
19.Lady Madonna
20.All Together Now
スクリーンに謎のキャラクターが映し出される。Tシャツのデザインにも使われていたが何者なんだ。
21.Lovely Rita
22.Everybody Out There
ツアータイトルにもなっている曲。
23.Eleanor Rigby
24.Being For The Benefit Of Mr. Kite!
何か違和感があるなと思ったらこの曲はジョンの曲ではないか。
25.Something
スクリーンにジョージとのツーショット写真が映し出せれて感激。前半がウクレレ後半がバンドサウンド。
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
途中から入る12弦の音がたまらない。
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
やっぱりこの曲が代表曲なんだよな。何回も聴いたがいい曲だ。
30.Live and Let Die
演出でステージ上で何回も火が噴いて驚いた。曲が終わるとポールもビックリするようなしぐさをする。
31.Hey Jude
後半部分はみんなで合唱。「ダンセイダケ」「ジョセイダケ」とか言って大盛り上がり。

アンコール①
32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.Get Back

アンコール②
35.Yesterday
福島の被災者に捧げると言って弾き語りを始める。
36.Helter Skelter
照明の演出が激しかった。
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End
やっぱり締めはこれだな。今思ったが3人でギター合戦している時ベースはどうしていたのだろうか。

正直意外性のあるセットリストではないが十分満足であった。一番驚いたのはMCに字幕が付くということであった。それとポールのあんちょこを見ながらのたどたどしい日本語がすごく微笑ましかった。観客にウォーウォー言わせてもう十分だと言ったり、引っ込もうと思ったがローディーに楽器を渡されて「まだ続ける?」のといったしぐさをとったりと楽曲以外でも楽しめた。数曲終わったところでこれが唯一の衣装替えと言って面白かった。ちょくちょくやるサスペンダーを引っ張る動きがかわいい。
御年71歳だが年齢を感じさせないパフォーマンスには大きな拍手を送りたい。次回を期待するのは欲張りかもしれないが来てほしい。
ただ「Your Mother Should Know」「Michelle 」「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」はぜひ聴きたかった。



『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』

2013-11-15 00:38:21 | 邦画
楽しみだったまどマギの映画ようやく観たぞ。
初めてネットでチケットを予約してみた。チケットを前もって知らされた番号を機械に入力するのだがいくら入力しても発券する事が出来ないので係のお兄さんに申し出た。何のためのネット予約だよとか思っていたが後で確認したら番号のメモが間違っていた。4ケタの番号すらメモできないとか悲しくなった。

さて、映画だが最初っからわけのわからない展開が起こっていた。なぜまどかが普通に戦っているんだ。しかも戦っている相手もナイトメアという。魔獣じゃなかったのかよ。倒したはずの魔女がマミさんの相棒みたいになっているし、杏子もみんなと一緒に学校に行っておさげのメガネほむほむが登場というテレビシリーズのラストとのつながりがさっぱり理解できなかった。一番理解できなかったのはみんなでテーブルを囲んでケーキがどうこう言うシーン。あれの必要性がさっぱりだ。まあなんか可愛かったからいいけど。
意味はさっぱりだけど面白かったが、ほむほむが少しずつ真実に近づいていくようになってから本格的に意味が分からなくなってきた。しかしマミさんとほむほむの戦闘は迫力があったな。テレビシリーズではいまいち活躍できなかったがマミさんって強いな。ほむほむの能力はチートだと思っていたが互角以上の戦いをしている。
テレビシリーズでは物語を引っかきまわしているだけという印象だったさやかもすごい頼りががいのある感じでこの辺もテレビシリーズとの差をつけているのかなと思った。あと新たな魔法少女が登場と思ったら「お前だったのか!」と観ている人はみんな思ったのではないのだろうか。
ほむほむが魔女になったかと思ったら悪魔になっていてキュウべえも1枚かんでいてと頭がついていけなくなった、あのラストがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかすらもよく分からない。ほむほむの飛び降りは一体何を意味しているのか。どうしてアニメ映画監督はよく分からない話を作りたがるのだろうか。

もう一つ楽しみにしていたのがフィルムの配布。最近この手の特典がちょくちょくあるが貰うのは初めてであこがれていた。キャラの顔がしっかり映っているシーンの当たりフィルムか背景とか暗転しているはずれフィルムだったらどうしようかなとか期待と不安を胸に家に着いてから開封した結果がこれだ。

マミさんの家でほむほむがベベの首を絞めるシーン。主要キャラがちょっと遠めながらも二人。それもそれなりに重要なシーンで個人的には大当たり。それに一番好きなキャラはほむほむだし。



『AKIRA』

2013-11-12 01:56:57 | 邦画
初めて観た時は面白かったが2回目はそうでもないということが最近多いが今回はその逆。初めて観た時よりもずっと楽しめた。

「さんをつけろよデコ助野郎!」ネットで有名なセリフだがこの映画が発祥だったのか。ネタとしてだけでなくともこのセリフはとても重要だ。金田と鉄雄の関係を単純に親友という一言で終わらせることはできない。鉄雄にしてみれば頼りがいのある金田にあこがれのようなもがあった。しかしそれが鉄雄には悔しくてたまらなかった。能力を得た鉄雄がようやく金田を上回ることができたとおもったとき見下すような発言が出た。金田からすれば圧倒的に不利にもかかわらずあの余裕の態度。さすが主人公としか言いようがない。
ストーリー云々よりもアクションがカッコイイな。バイクはもう一つの大きな見所だ。このバイクもまた金田と鉄雄の差を大きく表わしているようだ。

最後はこれで終わりかと思ってしまったがそういうものなのかな。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 [後編] 永遠の物語』

2013-11-11 11:21:59 | 邦画
タイトルが長すぎて入りきらなかった。
劇場公開したときは焼き直しということでスルーしたが、今度新作を観に行くから復習も兼ねて観かえしてみた。

思わず前後編一気に観てしまったが、やっぱりおもしろいな。さんざん言われていることだけど、魔法少女というファンタジーさとは裏腹にダークな部分も見せてくれる。それはファンタジーな部分だけでなくもっと人間の本質的な部分だったりとかちょっとカッコつけて言ってみる。
仕方ないとはいえテレビシリーズのこの部分を削ってしまうんだというところはないこともないが、面白さは十分だ。一体新作がここからどのように展開していくのか気になるところだ。