ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『スターダスト』

2021-10-30 23:01:46 | 洋画
あの大スターデヴィッド・ボウイの伝記映画だってのに全然話題になっていないではないか。公開されている劇場数も少ないし。これはどういうことなのよ。

しかしその疑問は映画見て解消された。だってつまんないんだもん。この手のミュージシャンの伝記映画にはありがちなことだけど、なんでああも精神異常者の如く描きたがるのかね。事実は知らんけど。

それでもボウイがスターになるまでを知ることができるのは新鮮だったね。ファンにとってはお馴染みのことかもしれないけど、ボウイの素顔が見れたり、どうやってジギーのキャラが出来上がったのかは興味深かった。

劇中知っている曲が全然流れていなかった。最近ボウイ聴いていないし、たまたま自分が知らなかっただけかなと思ったら、この映画ボウイの楽曲一切使っていないのね。そんな伝記映画ある!?それ知って愕然としたと同時にゴミ映画が確定した。絶対ラストは「Starman」か「Ziggy Stardust」が流れる流れだったでしょ。

ボウイを演じたジョニー・フリンは割と寄せていただけに残念でしかない。

『大魔神』

2021-10-30 23:01:20 | 邦画
ずっと観たいとは思っていたけど、このたび劇場で初鑑賞。

大魔神がさぞかし大暴れしてくれる痛快映画なんだろうと期待していたが、いや〜大魔神が出てくるまでが長い長い。しかしその分暴れっぷりには大興奮。悪党を持ち上げて串刺しするところなんか最高。全年齢向けに直接的なバイオレンス描写は避けられているが、これが解禁されていたらもっと楽しいことだったろうな。
ストーリーは大魔神が暴れるためのおまけみたいなもんだが、主要キャラを演じた人々はなかなか良かった。

しかし、佐々木のことを大魔神と名付けた人はなかなかにセンスがいい。秀逸なニックネームだ。途中大魔神と佐々木がダブって仕方ない。

『八月の光』 フォークナー

2021-10-26 22:42:06 | 
フォークナーは以前に新潮から出ている短編集を読んだが、あんまり面白くなかった。それでもこの作品は名高いので、分厚いながら気合入れて読んだ。

いや〜難しい本だった。とは言っても話の筋を追うのは難しくなくストーリーもよくわかる。ただ、その背後にあるアメリカ南部の人種問題、キリスト教要素なんかの本質を捉えることは日本人の自分には難しい。
それでも南部の埃っぽさを感じることは十分にできた。そして様々な「運命」を持つ人物が一つに収束して行く様は見事に描いていると手放しに称賛できる。
ただ、深く語ることはできない。もう少し経験を積んで10年後くらいに再読したい。

私が読んだのは光文社の版だが、訳もわかりやすく同じページに注釈が多くあって読みやすい。ただ、途中クリスマスに関するネタバレがあったのは許せない。

「庵野秀明展」 国立新美術館

2021-10-24 21:52:42 | ○○展


別に庵野が好きなわけではないけどせっかく東京に来たので行ってきた。
ちょこちょこマンガやアニメに関する展示をやっている美術館ではあるけど、今回は特に混んでいた。

前からわかっていたことではあるが、庵野がいかにオタクかというのがよくわかる展示であった。単に庵野作品に関する展示があるだけでなく、自身のルーツになる作品についても飾っている。

いろいろ展示はしていたけど、人が多くてじっくりは観なかったけどやっぱり庵野ってすごい人だね。中学だか高校生だかの作品を観てもその才能を窺うことができる。
まあ、作品を好きになるかは別の話だけど。












「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」 SOMPO美術館

2021-10-24 21:52:42 | ○○展

川瀬巴水は何年か前にどっかの美術館(確か島根)の常設展でふらり出会っただけだったが、とても印象に残っていた。

今回の企画展で改めてどういう人か、どういう人か知ったが、やっぱりいいですね。タイトルにあるように国内外のいろいろなところを描いており、芸術としてだけでなくガイドブック的にも楽しめる。行ったところがあるところが描かれていると盛り上がってしまう。

日本橋の景観については世間でいろいろ言われているが、私は特に思うところはなかった。が、こうして巴水の絵と現在の日本橋の写真を比較並べて展示されてしまうと情緒も何もないとしか言いようがない。

ところで、版画で闇夜に浮かぶ灯りってなんであんなに美しいのだろう。

ほとんどの作品が渡邊木版美術画舗というところの所蔵だが、いったいなんなのか調べると銀座の画廊だった。どんなもんか覗いてはみたいが、入る勇気はない。