ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『Triplicate』 Bob Dylan

2017-05-21 20:58:02 | 洋楽

『Modern Times』以降レベルの高いオリジナルアルバムを作ってきているディラン先生。『Shadows In The Night』にはがっかりしたが、まあ以前にもカバーアルバム出しているし箸休め的にはいいかなと思った。ところが昨年『Fallen Angels』出してまたガッカリ。今作の3枚組の話聞いたときは心の底から勘弁してくれと思った。30曲収録にはとどめを刺された気分だが、買わなければいけないのがファンの辛いところ。
ノーベル文学賞直後の作品がカバーアルバムというのはディランらしく挑発的で面白いけど、興味本位で手を出す若い人はなんだこれはと思うぞ。スタンダードナンバーも含まれているようだけど、全く知らない曲ばかり。解説文には大半の曲に「シナトラも歌った」という言葉が入っている。どんだけシナトラ好きなんだよ。 

アルバムはディラン初の3枚組のアルバム。1枚が30分程度なんだから2枚組にして値段抑えろやと言いたいが、一応ディスクごとにテーマが決まっている。
前作、前々作聴いた時から思っていたけど、ホントにどれも同じ曲に聴こえる。BGMとして聴く分には落ち着いていいと思うけど、全然頭に入ってこない。今作に前作、前々作の収録曲混ぜられていても自分は気が付かない自信がある。
ディラン自身はこのアルバムを出す意義について色々と思うところがあるのだろうけど、今この時代に戦前の音楽を持ってこられても受け入れる土壌はないんじゃないのかなと思う。

http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/480087
解説やこのインタビューを読むと、とりあえずカバーシリーズはこれで終わりのようにとれるので一安心。しかし、このインタビューがなかなか面白い。イマイチ納得しがたいが、近年なんでライブでギター弾かないかについての回答もある。

考えてみるとシナトラの歌って聞いたことがないような気がしたので、これを機にちょっちょ聴いてみたが、やっぱり厳しいかな。でも、ウィリー・ネルソンの「Stardust」は嫌いじゃない。
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「The World and His Wife(コステロ音頭)」 Elvis Costello

2014-11-29 19:55:55 | 洋楽
昨夜のワールド・ロック・ナウはリクエスト特集でテーマは恒例の「踊れるロック」。リクエストの中の1曲に「コステロ音頭」なる謎の1曲が挙がったが、曲名を聞いた瞬間笑ってしまった。 
実際に曲を聴くと確かにホーンセクションのリフとか全体のグルーブは音頭に聴こえないこともないが、さすがにこの邦題のセンスはぶっ飛びすぎだろ。ただし現在はこの邦題はなかったことにされ普通に「ザ・ワールド・アンド・ヒズ・ワイフ」となっている模様。
放送終了後あまりにインパクトがあったのググってみたら、この邦題を付けたのはなんとピーター・バラカン氏とwikiに書かれている。バラカンさん、あなた一体何をしているんですか。

まあ、ハイセンスなタイトルだけどファンじゃない分には面白いからいいかな。最近はハイセンスな邦題が少なくて嬉しいような寂しい気分だ。

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『Closing Time』 Tom Waits

2014-06-10 23:08:44 | 洋楽

トム・ウェイツの音楽は夜へ誘ってくれるようだ。昼に聴くのと夜に聴くのとでこうも印象が変わる人も珍しい。夜中にウイスキー片手にトムの音楽を聴くのは最高の癒しである。まるでトムの音楽が酒とタバコを勧めてくれるようだ(私はタバコはお断りしているが)。

トム・ウェイツを知ったのはジム・ジャームッシュの映画がきっかけだが、その後で曲を聴いてみて衝撃を受けた。ハスキーボイスなんて通り越したようなしゃがれた声。その時はまるで悪魔のような声だと思った。しかし、曲を聴きこむうちにトムほど切なく、優しく歌う人はいないんじゃないかと思った。そのことに気付いたとき少し大人になったような気がした。

ファーストアルバムのこの作品ではハスキーさはそれ程出ていない。それでもファーストが一番好きだという人は結構多い。1曲目の「Ol'55」はイーグルスのカバーでも有名だ。イーグルスも大好きなバンドだが、やはりトムの「味」でうたってもらわなければ物足りなさを感じてしまう。
「酔いどれ詩人」と言われるように詩の評価も高いが、私は輸入盤で購入しているので意味は分からない。それでも素晴らしいリリックだというのが伝わってくる。
このアルバムで一番好きな曲は「Grapefruit Moon」という曲だ。「グレープフルーツみたいなお月さま」とでも訳そうか。曲がどんなことを言っているのか知らないが、すごく素敵な表現だと思う。

今もウイスキー片手にこのアルバムを聴いているが、トリスの水割りというのがいまいちカッコよくないな。やっぱりバーボンをストレートかロックで聴きたい。
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『Tommy』 The Who

2014-05-09 20:25:06 | 洋楽


そんなに好きなアルバムではなかったけど、数年前にロジャー・ダルトリーが来日して再現ライブを演るというので慌てて聞き込んで映画の方も観たらすっかりお気に入りになってしまった。
「ロックオペラ」というだけあって聴きごたえは十分である。このアルバムはホントに1枚で1つの作品という感じで途中の曲だけ聴くということはしたくない。聴くときは全部通して聴きたい1枚である。ただそうすると1時間以上かかってしまうから気軽に聴けないのが難点である。
全曲を通して1つのストーリーとなっているのが実に面白いし、よくできているなと思う。このアルバムは曲だけでなくて物語も追わなければ意味がない。歌詞カードだけでなく映画も観るとグッと理解が深まるからおススメである。ただ、音楽と映画とで若干ストーリーが違うらしいけど。
色々いい曲がたくさん入っているんだけど「この曲がいい!」って曲単位で言うのは野暮ったくなるからよしておこう。

やっぱりフーの全盛期というだけあって素晴らしい作品だ。演奏、ボーカル、そしてメロディーメーカーとしてピートが超一流だということが聴くたびに再確認してしまう。でも『Who's Next』の方が好きなんだよね。
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『Live 1975-1985』 Bruce Springsteen & The E Street Band

2014-03-10 20:38:21 | 洋楽


別に新譜でもなんでもないけど前々から欲しかったのを遂に購入。未購入ながら新譜も発売されてスプリングティーン熱が世間を漂っているがその熱は自分にも飛んでいて最近はもっぱらボスばっかり。

タイトル通り1975年から1985年のボスが最も乗りに乗っていた時期のライブから40曲を選曲してCD3枚に収めた本作が傑作でないわけがない。代表曲もほぼ収録されておりヘタなベストアルバムを買うよりよっぽどボスのことを手っ取り早く理解できる。やっぱり彼はステージに立ってこそ輝く根っからのロックンローラーだということなんだな。
楽曲が素晴らしいのは当然だがやっぱりボスのバックバンドであるEストリートバンドがいてこそだよな。アルバムの名義にEストリートバンドの名前が入っているのはこの作品だけじゃないかな。CDなのにバンド演奏の生々しさ、楽しさがものすごくダイレクトに伝わってくる。やっぱりボスの相棒ともいえるビッグマンの存在がものすごく大きい。「Born To Run」とか「Tenth Avenue Freeze-Out」とかもう堪んないよね。ラストはトム・ウェイツのカバー「Jersey Girl」で締めるのっていうのが余韻たっぷり。

もうこの時期のボスは何をしてもカッコいい。それがこのアルバムを聴いた結論です。
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