何年も前から気になっていたが遂に観ちゃった。ウィリアム・ワイラーというとやっぱり『ローマの休日』とか『おしゃれ泥棒』みたいな華やかさのある映画を思い浮かぶ。しかし一転この映画は『サイコ』ばりにサイコな映画だ。
孤独な銀行員が意中の女性を監禁するというこの映画。表面的には紳士的な態度をとっているが胸中は果てないどす黒さを持っている。総合的にはやはりアンソニー・パーキンスの方がキレているがテレンス・スタンプもなかなか。テレンス・スタンプも完璧な犯罪者ではなく戸惑いを見せるところもリアルで面白い。途中女性と『ライ麦畑でつかまえて』に議論を交わしているがここも結構大切なところ。私もこの本は大好きな本ではあるが主人公のホールデン・コールフィールドは好きになれず両者の言い分もよく分かる。
ラストがまたいいんだ。チョウの採集が趣味の男ではあるがそれがここに活きてきている。チョウと同じように女性も閉じ込めたままでは生きることはできないっていう。それでも男は自分に非はないと信じ新たなターゲットを求めるというサイコパスっぷり。最高だね。
孤独な銀行員が意中の女性を監禁するというこの映画。表面的には紳士的な態度をとっているが胸中は果てないどす黒さを持っている。総合的にはやはりアンソニー・パーキンスの方がキレているがテレンス・スタンプもなかなか。テレンス・スタンプも完璧な犯罪者ではなく戸惑いを見せるところもリアルで面白い。途中女性と『ライ麦畑でつかまえて』に議論を交わしているがここも結構大切なところ。私もこの本は大好きな本ではあるが主人公のホールデン・コールフィールドは好きになれず両者の言い分もよく分かる。
ラストがまたいいんだ。チョウの採集が趣味の男ではあるがそれがここに活きてきている。チョウと同じように女性も閉じ込めたままでは生きることはできないっていう。それでも男は自分に非はないと信じ新たなターゲットを求めるというサイコパスっぷり。最高だね。