ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『初恋』 トゥルゲーネフ

2024-05-29 22:43:00 | 


少年の淡い初恋を描いた甘酸っぱい小説…ではないというのは何となく予備知識として知ってはいたが、思ったよりもエグ味が強かった。

ロシアを代表する作家の代表作だが、ドストエフスキーやトルストイと違って短く短時間で読めるのが嬉しい。しかし、その短さとは裏腹に前述の通り一筋縄ではいかない。ヒロインが周りの男たちを弄ぶ姿は『痴人の愛』のヒロインを彷彿とされる。
そして自分の父親とヒロインの関係を知った主人公の心情を思うと、読んでいるこっちの胸が締め付けられる。

いろいろな経験を経て少年は大人になるのだろうが、この体験は刺激が強すぎる。

『一号線を北上せよ』 沢木耕太郎

2024-05-26 19:22:21 | 


2000年くらいに出た沢木氏のベトナム旅行の本。深夜特急同様にバスを使って移動して安宿に泊まってというテイストは同じなのだが、やはり20代の時とは違って旅慣れしている感が出てきている。
しかし、そこにがっかりするのではなく、若かりし頃と今とでは誰しも違うのだから、その差異を楽しみましょうよ。本も我々の現実も。

本としては面白いけど、これ読んでベトナムにそんなには惹かれなかったな。なぜかはわからんが。

『オッペンハイマー』

2024-05-12 23:58:46 | 洋画
映画館で映画を観るなんてほぼ1年ぶりかな。アカデミー賞作品なので一応は観たいと思っていたが、内容的に手が出せる代物ではないと判断し遠慮していた。でも、お誘いがあったので滑り込みで観てきた。

まあ、やっぱり重い映画ですね。正直色々コメントするほど、ついていけなかった。
あと、知っている俳優は多かったが、全然認識できていなかった。

なんかこの映画を観て原爆の悲惨さが描けていないと言っている人がいるらしいけど、それは単に映画のテーマ違いであって作り手を批判する話ではないと思う。

『シャーキュラ 吸血鮫』

2024-05-11 23:41:30 | サメ映画
サメ✖️ドラキュラということを聞いても「そういうのもあるのか」という感想で驚きはしない。

まあ、映画としては予想通りで大したことはない。サメ映画とドラキュラ映画を一作で両方味わえて嬉しいということもない。はっきり言って駄作。

しかし特筆すべきは音楽。ベンチャーズやディック・デイルを彷彿とさせるサーフなオリジナル音楽はかなり好きだったりする。

『シャーコーン!/呪いのモロコシ鮫』

2024-05-07 20:52:41 | サメ映画
結構楽しみにしていたが、喜べない方のクソ映画であった。

小難しいことなくサメがトウモロコシ畑に出現して暴れるっていうだけでいいんだよ。クオリティだって求めないよ(実際超低クオリティだったが)。それなのに色気づいてオカルトっぽい要素入れてテンポ悪くしたりして。クソ映画なのに100分超えとかけしからん。
冒頭でお色気があったのでそっちはあるのかとちょっと期待したが、それっきりで終わった。

一番面白いのは「コーンなシャーク見たことない」というキャッチコピー。まあ、こんな映画が他にあってたまるかという感じだが。