ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

「バンクシーって誰?展」 ビッグパレットふくしま

2022-07-31 20:01:43 | ○○展






せっかくいわきに行ってきたのでついでに郡山へも行ってきた。ひょっとしたらこっちがメインかもだが。

バンクシーという名前は最近よく聞くけど、活動は結構前からしているのね。
この展示のすごいのは外国の街並みを再現していること。作品の性質的に額縁に入れて飾るより効果的。ゴミ箱なんかの作り込みもリアルなもんだ。

色々社会への風刺の効いた作品もあるけど、作家自身はどこまで考えているのかな。案外何にも考えていなくて周りの反応だけ楽しんていたりするのかも。仮に作品が消されたとしても、それも含めて作品だったりして。私は単純にユーモアが溢れていて好きだな。














「水木しげる 魂の漫画展」 いわき市立美術館

2022-07-30 21:28:38 | ○○展




鬼太郎こそテレビアニメで観ていたが、水木作品のマンガには触れて生きてこなかったな。
どんなものかと気になったのでいわきまで足を伸ばしてきた。

水木しげるとサラリーマン山田に代表されるようにデフォルメしたキャラばっかり描いている印象で、画力については思うところはなかった。しかし、今回あらためてじっくり作品を鑑賞すると、めちゃくちゃ絵上手いのね。何気ないワンシーンの背景なんかも書き込みが半端ない。一応手元に一冊ある未読の『水木しげるの古代出雲』があったので確かめてみたが、やっぱり凄い。
それでいて妖怪に対する膨大な知識、そして隻腕だというからバケモンみたいな人だ。描いている側も十分妖怪だよ。

展示は作品だけでなく、作家の人となりもわかる構成になっている。少年時代から苦労したデビュー当初や、戦争の話とか。
色々知ると大物マンガ家の一言で片付けるのは恐れ多い。

「特別展「ポンペイ」」 宮城県美術館

2022-07-23 23:27:21 | ○○展


ポンペイ展なるものが開催されているが、ポンペイなんて全く興味もない。知識としてはジョジョの五部で出てきたレベルのこと。それでも行けば何かしら発見があるのかなと思い行ってきた。

ポンペイで発掘されたものや復元されたものがたくさん展示されている。もっと歴史展示的な側面が大きいかと思ったが、意外とアートチックでもある。黒炭と化したパンなんて我が家にあったらゴミでしかないのに、なんだか妙に愛らしく思えてしまう。クッションにもなっていて、買いはしなかったものの欲しくなった。

「犬の床絵」で有名なモザイク画も近くで観ると、とても精巧なもんだ。しかし、知らなかったが、この犬の絵は本来はアートではなく盲検注意的なサインなんだね。

めちゃめちゃ楽しかったということはないが、興味がなかった分野に触れることができたのはよかった。
グッズも結構充実していた、ポムポムプリンとのコラボグッズも気になった。

『キャメラを止めるな!』

2022-07-23 23:26:49 | 洋画
最近マジで映画を観る気が起きない。観たい映画はたくさんあるのだが、再生ボタンを押す気になれない。映画館へもどうして観たい映画以外は足を運ぶ気になれない。諸先輩方はこのスランプをどうやって乗り越えたのだろうか。
この作品は大好きな『カメラを止めるな!』のフランス版リメイクだということで、劇場へ重い足を運んだ。

結論から言うとオリジナルにかなり忠実に作られた作品であった。キャスト名まで原作通りと来た。しかし、逆にここまで忠実だと観る理由が何もない。設定としては日本のヒットを受けてフランスでもリメイクということだが、撮影トラブルまで全く同じというのは解せない。
あえて違いがあるとすれば主人公の家族愛要素がちょっと色濃く出たくらいか。あと、パールハーバーの件。


オリジナル至上主義ではないが、やはりこれはオリジナルがいい。あのインディーズ感、手作り感は意識して作り出せるものではないが、結果としてそれが映画の空気を作っていたんだな。

『カラマーゾフの兄弟』 ドストエフスキー

2022-07-18 00:05:54 | 
文学界の金字塔とも言えるこの作品をついに読みましたよ。まずもって言いたいのは、「長い」と。

ストーリーの筋はギリギリ追えても、作品に含まれる哲学まではとてもじゃないが理解できない。そんでキリスト教色がかなり濃く、作品でも重要な部分と言われている「大審問官」の章はちんぷんかんぷんである。

サスペンス的にも楽しむことはできるが、それしか拾えていないとホントに読んだとは言えないだろう。残念ながら今の私にはまだ早かったようだ。

今作を読んだ後だと、『罪と罰』が読みやすい作品だったんだなと感じる。