ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』

2020-11-29 23:34:52 | 洋画
なんで今更ザ・バンドなんだとファンでないながらに思ったが、一応足を運んでみた。

自分の中でザ・バンドは演奏はすごく好きだが、曲はそんなに好きじゃないタイプのバンド。もちろん好きな曲もあるが(「The Weight」は大大好き)、良くも悪くもディランのバックバンド。たた、本国じゃかなり人気も影響力もあるみたいだね。

映画はロビー・ロバートソンのインタビューを中心にロビー目線でザ・バンドの歴史が語られる。
結局この映画で何が言いたいのかというと、ロビーはあのバンドの中でいかに自分がまともだったかを誇示したいだけなんじゃないかな。リヴォンがリックやリチャードと一緒にヘロヘロになっていたのは事実だとしても、正直死人に口なしなんでないかと勘ぐってしまいたくなる。あともう一人の存命メンバーであるガースの登場がなかったのも気になるし、そもそもガースへの話題自体がほとんどなかった。ボスやクラプトンへのインタビューはあったってのに。

今更こんな映画を出したのは、ロビーが金でもめたりもしてダーティーなイメージを払しょくするための映画だと思うのは穿った見方だろうか。ちなみに原題は「ONCE WERE BROTHERS: ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND」とがっつりロビーによる映画というのがわかる。

批判するつもりはないが、ファンでないなら素直に『ラスト・ワルツ』を観た方が賢明だと思える内容であった。

『ストックホルム・ケース』

2020-11-15 20:47:34 | 洋画
宣伝ではディランの曲が使われているというのが大きな触れ込みだったが、正直その辺はどうでもよかった。4曲も使われてはいるが、正直微妙な4曲でもある。あまりに渋すぎるチョイスだ。

実はそれほど期待してはいなかったが、かなり面白い映画であった。実話を基にしているだけあって、よくあるクライムムービーとは違った展開、緊張感がある。犯人たちの焦り追い詰められ方はリアルなものの、犯人と被害者が恋仲になるのはそんなことあるかと思ってしまう。しかし、事実そうだし有名な「ストックホルム症候群」という名前までついているのだからそうなんだろう。まあ、こればっかりは実際に人質になってみないとわからんもんだからな。

決してドキュメンタリー的になることなく映画としてのポイントを押さえている映画だ。
比べるのも野暮だと思いつつ名前を出してしまうが、同じ実話を基にした銀行強盗映画『狼たちの午後』は金字塔だなと思い、改めて観たくなった。

どこかでも言ってたかもだが、イーサン・ホークはホントに脚本選びがうまい(そんなに観ているわけでもないが)。それでいて多様な役柄にも対応しているから好きとまではいかないものの地味にお気に入りの俳優。

『レコスケくん 20th Anniversary Edition』 本秀康

2020-11-15 19:47:58 | 

珍しく漫画の話題も投稿してみる。

レコスケくんというキャラクターはもちろん知っていたし、ネットで転がっていた数話もつまみ食いしたことはあるが、ちゃんと読むのはこれが初めて。私自身最近レコードに手を出してみたので、改めて気になって読んでみた。

このレコスケくんというキャラクター、愛らしい外見とは裏腹にかなりの変態です。とにかくビートルズ(特にジョージ)に関しては盲目的になっており、かなりの独断と偏見に満ちている。「She's Leaving Home」はラジオ体操に影響を受けているとか、ビートルズはジョージの才能を開花させるためだけに存在したグループだったとか発言したり色々狂っている。もちろんこれらは音楽雑誌に掲載されたものだ。ほかにもいろいろマニアックな要素は多々あるが、私でも理解しきれない(私がメンバーのソロ活動に詳しくないというのもあるが)。

他にも友人のレコゾウやガールフレンドのレコガールという非常に魅力的なキャラクターも揃っていて、漫画としても面白い。が、ビートルズファン以外が読んでも何のことかさっぱりだろうという内容ばかり。ただ、この大衆には迎合せず我が道を突っ走るスタイルがいい。

私の好きなエピソードは一般人の女の子とレコスケがデート中に「My Sweet Lord」のシングルレコードを20枚、10万円分買って、それをレコガールと聴く話。レコガールは「ジャケがカッコ悪い」とか「私は買わない」とかケチをつけるが、最後に「いい買い物したね」と理解を示す
レコガールも十分イっているが、やっぱレコスケ変態だわ。

『スーサイド・スクワッド』

2020-11-07 21:15:24 | 洋画
全然予備知識なく観たけど、がっつりアメコミワールドの作品なんだね。ちょっと前に『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』が公開されたけど、映画初登場はこちらなんだね。

ストーリーの方はまあ、アメコミらしい大味なもんだ。よくわからんけど、とにかく世界を救うらしい。
キャラクターはたくさんいてどれも個性的で面白いが、強さに差がありすぎる。あの中ではハーレイ・クイーンとか結構弱い方だよね。ビジュアル的には必要だけど。というか炎使いが強すぎる。少なくともラスボスとの戦い以外は「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」と思える。

短い時間ながらバットマンも登場するけど、しっかりベン・アフレックが演じているんだね。