ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

「アート×コミュニケーション=キース・ヘリング展」 札幌芸術の森美術館

2021-09-23 19:51:49 | ○○展
北海道旅行の最終日に行ったが、雨で行くのが大変だった。おまけに駐車代取るのかよとムッとした。
キース・ヘリングは好きで山梨にある美術館にも行ったことあるが、その時観た作品も、観たことない作品もあった。

やっぱり単純に観ていて楽しい作品だね。シンプルな線で構成された作品が多いが、決して飽きることなく愛らしさとユーモアを備えている。
作品に作者のメッセージが込められているが、決して押し付けがましいということはなく観る者に委ねている部分も大きいのではないかと思う。

気に入った作品はウォーホルとコラボしたアンディ・マウス。こんな作品あったのは知らなかったな。皮肉も効いた愉快な作品だ。
もう一つウィリアム・バロウズの詩とコラボした作品があった。ウォーホルとのコラボは想像の範囲内だが、バロウズとの組み合わせは不思議だ。訳した詩を配布しているのも嬉しいサービス。

グッズ販売はもちろんあったが、気軽に買えるものが少なくて何も買わなかった。小物といえばメモ帳くらいか。そこはちょっと残念だったな。












『続網走番外地』

2021-09-18 14:01:42 | 邦画
これはこれで普通に観られる作品ではあるのだけど、別に網走番外地の続編である必要はないよねと思う。網走が舞台なわけでもなく、前作の登場人物が出てくるだけ。

ストーリーは宝石強盗に巻き込まれた主人公一行という、前作よりアクション色、エンタメ色が色濃く出ている。しかし、昔の映画ってダイヤの奪い合いっていう設定好きだよね。
とりあえず言っとくと、女性用下着売る健さんはあまり観たくなかったな。

前作のヒットにあやかったんだろうけど、昔の映画はヒットすると鬼のように続編を作るね。事実1作目が65年4月に公開して年内だけで3本の続編が制作されている。最終的には72年までに全18作が制作されている。凄すぎる…。


『楡家の人びと』 北杜夫

2021-09-18 10:29:50 | 
ちょっと前にマンボウ(まん延防止等重点措置)という言葉がニュースで飛び交った時に、「どくとるマンボウ」の作者である北杜夫が一瞬話題になったね。どうでもいい話だけど。

斎藤茂吉を父に持つ北杜夫が、医者一家である自身の一族をモデルにした作品。大正から昭和にかけて、関東大震災、第二次世界大戦に巻き込まれた一族の物語を大河的に描いている。文庫で3冊もあって読み応えはある。

スケザネ氏が絶賛していたから読んだけど、一部を読んでそれほどかなと思ってしまった。つまらなくはないけど、特に拾うところもない。個性的なキャラクターは大勢出てくるけど、物語の核のようなものなく読むモチベーションが続かなかった。

時間を置いてから二部、三部も読んだけど、世間の評価ほどのものは得られなかった。特に三部は戦中、戦場の場面ばかりであんまり面白くなかったな。
結局動いたのは物語ではなく時代で、一族が時代に巻き込まれたのを眺めているという感じ。一人一人の細かいエピソードはそれなりに楽しめるのだけど、物語全体としてはう〜んという感じ。悔しい。

『網走番外地』

2021-09-14 20:01:59 | 邦画
近々網走に遊びに行こうと思っているので予習がてら鑑賞。

今観ても面白いことは面白いのだけど、多分公開当時にリアルタイムで観ていたらもっと楽しめたろうなと思える。正直新鮮さは感じられなかった。
でも、逆に今の映画にはない荒々しいアクション、ドラマがあってその辺りは楽しむことができた。

健さんというと寡黙、渋い男というイメージがあるが、この映画ではどちらかというとやんちゃ、血の気の多い若者という役であった。

通過する列車で手錠を切ろうとするシーンは『おそ松くん』にもあったけど、この映画が元ネタなのかな。

「生誕120年 円谷英二展」 国立映画アーカイブ

2021-09-12 23:07:15 | ○○展


円谷抜きにしても国立映画アーカイブというところは一度訪れてみたかったところ。

円谷英二というと特撮の人というイメージが大きだろう。事実私も英二氏の特撮以外のキャリアについては全くと言っていいほど知らない。この展示では氏の初期のキャメラマン代から紐解いて紹介している。

特撮=怪獣映画と思いがちだが、決してそんなことない。英二氏が築いた撮影手法は怪獣映画のみならず、戦争映画、SF映画とジャンルを超えたものとして確立しているのがわかる。まあ、実際に作品を観ないことにはなんとも言えないが、英二氏が映画界に残した爪痕はかなり大きいということはわかる。

この展示は今冬に須賀川でもやるよう。一足先に東京で観られてよかった。