ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

大塚国際美術館

2020-08-24 22:09:41 | ○○展

ずっと行ってみたかった美術館に念願かなってようやく行ってきた。
アクセスは決していいとは言えないが、それでも三宮からバスで美術館前まで行けるからビビるほどではない。

とにかく「広い」としか言いようがない。広い広いとは聞いていたので、ある程度は覚悟していたが、それでも予想の3倍4倍はある。

展示してあるのは絵画だけかと思ったら、聖堂まで再現しているのは恐れ入る。こりゃあれだけの広さも必要なわけだ。
展示作品は年代順になっているが、かなり古いところから紐解いている。

いくら数多く展示してあっても、所詮は偽物だろという思いは正直あった。ところが途中からそんなんどうでもよくなる。だって、そんな通ぶるほどの熱心な美術ファンでもないのだから。だったら開き直って一か所で色々観られて嬉しいなと思った方が得策だ。

今回一番観られて嬉しかったのはモランディの作品。以前美の巨人たちでモランディを特集した時、モランディがピカソのことを「いつも同じで退屈」と評しているのがとても印象に残っている。同じ年代の作家である、そのピカソの作品がすぐ近くにあって展示されているのもこの美術館ならではだと思った。




人は思いの外多いが、いかんせんその広さのおかげで混雑しているという実感はない。まあ割と快適に鑑賞できる。
寄りはしなかったが、カフェも素敵そうだったな。









アップで見るとこんな感じ








ボスの絵が


徐々に


閉じていく




















































































「兵庫県立横尾救急病院展」 横尾忠則現代美術館

2020-08-24 22:07:58 | ○○展


神戸に行くたびに行こうと思いつつも、毎回休館日にぶち当たる。何回目の正直は知らんが、ようやく行けて良かった。

テーマが「救急病院」ということで、館内も病院のようになっている。スタッフは白衣を着ているし、コロナのために個人情報記入する用紙は問診票という形をとっている。
各展示室は小児科だったり外科だったりという名をつけられている。そしてスタッフルームは手術室とプレートがつけてあったりと、結構芸が細かい。そして入場券は診察券。

展示作品も病気に関係しているものだったり、自身の今まで患った病気に関する記録も展示してある。そして、館内のいたるところに、自身の作品やポスター等色々なものににマスクをコラージュしたものが展示されている。

コロナということでどこの美術館はピンチに陥っているが、この逆境を逆手に取った展示はとても面白い。そこはやはり、さすが横尾忠則と言うしかない。
まあ、横尾忠則のことよく知らんけど。


『スキャナーズ2』

2020-08-24 22:07:10 | 洋画
前作から9年経って作られた作品。つまらないということはないが、特別必要な作品とも思えない。やはりクローネンバーグの強烈な個性があってこその作品だということが確信できる。
それでも、前作より戦いのシーンが増えていたりと、サイキックバトルはなかなかに楽しめる。一応前作からパワーアップはしている感はあるのかな。

とりあえず頭がはじけるシーンはあるのを確認できただけでもよかった。続編はまだ何作かあるが、これはお約束なのかな。

途中、日本語ののぼりが掲げられているシーンがあった。そこに書かれていた文字はなぜか「黒沢明」(黒澤明ではない)、「本多猪四郎」、「羽仁進」、「柳町光男」、「今村晶平」(今村昌平ではない)、「大島渚」だ。

太陽の塔 ,「知る、見る、遊ぶ 太陽の塔」 EXPO‘70パビリオン ホワイエ

2020-08-24 22:07:01 | ○○展






先日秋田で観た岡本太郎展にすっかり感銘を受けて実際に大阪の万博記念公園まで行ってきた。こういう瞬発力は自分でも驚きだ。その情熱が1000分の1でも仕事に向けられればいいものだが…。

太陽の塔の見学の前にパピリオンで万博のことについてお勉強。いかに当時の盛り上がりが凄いかよくわかる。しかし、そうすると愛知万博の存在が中途半端に思えてくる。
そんなに期待はしていなかったが、なかなかに見応えのある常設展であった。

























太陽の塔というのは見学にも予約が必要でなかなかにめんどう。
まず入場したところで撮影可能エリアがある。途中色が変わって驚いた。






そんでいよいよ太陽の塔の内部だが、前もって「生命の樹」というテーマがあることは知っていた。そこには下から上へ生命の進化の過程がある。万博のテーマ、岡本太郎のメッセージ、そして芸術性を両立しているのは凄い。。
「生命の樹」というテーマとともに普遍性というものが、この作品にはある。だからこそ、万博が終わって数十年経ってもなおこうしてシンボルとして存在しているんだろうな。







腕の先にエスカレーターがあるとは知らなかった。乗れないけど乗ってみたかった。

しかし、上ばかっかり見て進むから首が疲れる。

『検察側の罪人』

2020-08-24 22:06:43 | 邦画
劇場で何度も予告を観たが、やたら印象に残っている。キムタクのセリフもそうだが、あの容疑者の「パッ」ってやつが強烈。一体どんな映画でどんなキャラなのだろうかと。
結局劇場では観ずにアマプラでの鑑賞になってしまったが。

キムタクとニノのジャニタレが出ているということで敬遠する人もいるかもだが、なかなかに見応えのある映画だ。
タイトルはおそらくクリスティからもじったものだろうが、映画を観ていくとタイトルの意味が分かってくる。まあ、そのまんまと言えばそのまんまだが。

ミステリーとしては特に特筆するべきものがない。が、その謎に振り回されるキムタクとニノの演技、そして不快極まる凶悪犯を演じた酒向芳だけでも見応えがある。キムタクは相変わらずキムタクではあるんだけど、あんなに焦っているキムタクを観るのは初めてかも。

各々の求める正義の違いの比較も興味深い。中々の一作であった。