ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『大河の一滴』 五木寛之

2017-04-30 17:50:10 | 
自分のブログを眺めていたら最後に本を読んだのが、1年以上も前で驚いた。蛭子さんの人生相談本や感想も書けないくらい難しい本も読んではいるので全く読んでいないということはないのだが、これではイカンと思って図書館へ向かった。

あまり大きな図書館ではないので蔵書が少なくて何を読むか迷ったが、適当に手に取ったのがこの本。なんとなくタイトルに聞き覚えはあったがエッセイだとは知らなかった。

評価はされている一冊のようだが、私には合わなかったな。なんか色々世の中や人の心に関する問題を定義しているけど、何となく押しつけがましさを感じてしまう。ネットのレビューに「自己啓発本的要素がある」と書いてあって合点がいった。確かに言われてみればそのような感じに指針を示している。その指針を素直に受け入れるか、煩わしいと受け取るかで、この本への評価は大きく変わるが、私としては後者だ。
別に五木寛之に良くも悪くも思いがあるわけではないけど、一作家に人生を変えられたくないなという気持ちがある。言ってることは仮に正しいとしてもだ。
五木氏が西洋の医学や科学に懐疑的になるなら私も五木氏に懐疑的になってもいいよね。
氏は世の中の問題を色々指摘しているが、こういう本を一冊読んだだけでわかった気になるのも私は怖いことだと思うな。

ポール・マッカートニー 4月29日 東京ドーム

2017-04-30 09:35:03 | ライブ
セットリスト
1.A Hard Days' Night
2.Seve Us
3.Can't Buy Me Love
4.Jet
5.Temporary Secretary
6.Let Me Roll It
7.I've Got A Feeling
8.My Valentine
9.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
10.Maybe I'm Amazed
11.I've Just A Seen A Face
12.Inspite Of All The Dangers
13.You Won't See Me
14.Love Me Do
15.And I Love Her
16.Blackbird
17.Here Today
18.New
19.Queenie Eye
20.Fool On The Hill
21.Lady Madonna
22.FourFiveSeconds
23.Eleanor Rigby
24.I Wanna Be Your Man
25.Being For The Benefit Of Mr. Kite!
26.Something
27.Ob-La-Di, Ob-La-Da
28.Band On The Run
29.Back in the U.S.S.R.
30.Let It Be
31.Live and Let Die
32.Hey Jude

アンコール
33.Yesterday
34.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
35.Hi, Hi, Hi
36.I Saw Her Standing There
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End

年末にポール来日の報道を聴いたとき「もういいよ」と心から思った。行きたくはないけど、来るのなら行かなければいけないのがファンの辛いところ。今度出るsgt.のボックスもそんなに欲しいわけではないけど、買わなければいけないのもファンの務め。
ドームは音が悪いし、チケット代は高いで最悪なので、ホントは武道館公演のC席を買いたかったのだが、残念ながら抽選ハズレ。仮に次来日して武道館公演があったとしても、もうC席は買えなくなっているな。


しかし、この短期間に3度目となると達観した様な気持ちでライブに参加できる。一応開演は18時半の予定だが、絶対遅れると思ったら案の定開演は19時を回ってからだった。座席はA席で相変わらず豆粒みたいなポールだが、目の前を遮るものがないだけ良しとしよう。

初っ端が「A Hard Day's Night」というのはどこかで噂を聞いていたが、正直それだけ聴いて帰ってもいいくらいの気持ちだった。
とはいえ前回、前々回聴くことができなかった曲、新たにツアーセットリストに組み込まれた曲がちょこちょこあったのは良かったかな。「Temporary Secretary」は新曲かと思ったらソロ初期の楽曲だったんだね。あんな時期にあんな曲を作っていたとは知らなかった。リーアナとカニエ・ウエストと新曲を作っていたのは知っていたが、曲は聴かなかった。でも、今回初めてその曲「FourFiveSeconds」を聴いたが、案外良くて驚いた。
初めて聞いた曲が8曲もあったのに基本的なところは変わらないから特に目新しさはなかったな。しかし、なぜ今になって「Inspite Of All Dangers」を演奏する気になったのだろう。
細かい演出やMCなんかも案外覚えてて変わってなかったりする。この人はライブの度に毎度同じことをどこの国でもやっているのかな。でも、日本語はいままでより頑張っていたと思う。

帰るときになって気が付いたけど、あの硬い座席にクッションが装着されていた。まあ、だからといって飛躍的にお尻に優しくなったというわけではないけど。あと、グッズはドーム内でも数か所で売り出されていて、ファンにとっては喜ばしいことだろう。自分は何も買わなかったが。

4月は3本の来日公演に行ったが、先日のドゥービーがあまりに素晴らしすぎてマンネリポールが霞んでしまう。
最後の演奏後、「マタアイマショウ」と言っていたが、少なくとももう10年は来ないでほしい。

ドゥービー・ブラザーズ 4月26日 日本武道館

2017-04-26 22:47:27 | ライブ
セットリスト
1.Jesus Is Just Alright
2.Rockin' Down The Highway
3.Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)
4.Another Park, Another Sunday
5.Clear As The Driven Snow
6.Spirit
7.World Gone Crazy
8.Eyes Of Silver
9.Dark Eyed Cajun Women
10.Sweet Maxine
キーボードソロ
11.Takin' It to the Streets
12.The Doctor
13.Black Water
14.Long Train Runnin'
15.China Grove

アンコール
16.Without You
17.Listen To The Music

年末くらいにドゥービー来日の話を聞いたとき、何とも言えないラインを突いてきたなと思った。名盤『Captain And Me』一枚だけ持っているが聞きこんではいない。でも、将来的に好きになるかもしれないから仕事を休んで武道館に行ってきた。武道館なんて先日まで行ったことがなかったのに、このわずかな間で2回も行くことになるんだから不思議だ。ちなみに武道館は前日ポール、今日がドゥービー、明日がサンタナのライブというタイムスリップしたかのようなライブスケジュール。

そんなわけで期待度自体はさほど高くなかったが、これが完全にぶちのめされた。これが本物のロックバンドだと言わんばかりの演奏で虜になってしまい、聴いている間、顔が緩みっぱなしだったと思う。。1曲目が始まる時点で既に昂る予感があったが、後半の「Long Train Runnning」の時点では踊って叫びたくなるくらいにハイになっていた(もちろんハーモニカソロも健在)。その後に続く「China Groove」への流れは神がかっているとしか思えないほどであった。最後の「Listen To The Music」の合唱は完全に会場が一体となっていた。
「Black Water」ではMississippiの部分をTokyoに置き換えて歌ったら歓声が上がった。

何が素晴らしいかって7人のミュージシャンが醸し出すグルーブ感が半端ない。もともとノリのいいバンドだとは思っていたけど、生で観ると全然違う。名前は知らないが、サックスのプレイが非常に冴えていて、ギターに負けないくらいバンドのサウンドを支えている。
あと、家で聞いているときにはあまり印象に残らなかったが、ウエストコーストのバンドだけあってかコーラスワークもなかなかいい。
好きなミュージシャンのライブに行っても割と時計を気にしてしまうことが多いが、今回はホントにあっという間(実際に短いライブであったが)に時間が過ぎてしまった。

今まで色々なライブに参加してきたが、今回はベスト3に入る。いや、今までで一番のライブであったかもしれない。楽曲を知っているとかバンドのファンだとかそういうのを超越して楽しむことができた。あと、詳しくないけどマイケル・マクドナルド期のナンバーは少なかったのが良かったのかな。別にスティーリー・ダンは嫌いじゃないけど、あの音楽性をドゥービーでやる必要は自分には全くわからないからな。

家に帰って、あまりに興奮したので動画サイトでライブ映像を観てみたが、さほど盛り上がらない。ライブは水物、一期一会というが、まさにあれは生で観てなんぼの演奏だったんだな。他の人がどう思ったのかは知らないが、少なくとも自分にとっては忘れられない伝説の一夜となった。

グッズも買いたかったけど、終演後にはパーカーとレディースシャツしか売っていなかったのが非常に残念。こんなに素晴らしいライブになるとわかっていたら、始まる前に買っておいたのに。

『40歳の童貞男』

2017-04-23 18:10:40 | 洋画
中学生高だか高校生の時にこの映画が公開されて、なんて刺激的なタイトルの映画なんだろうと思った。観たのは無修正版ではなかったが、まあ、ありふれたバカ映画あった。

タイトル通り40歳の男が童貞を脱するコメディ映画。40年間童貞だった割りには女性とすんなり仲良くなれるのが、なんとも非現実。中身ももっと刺激かと思ったが、案外そうでもなかった。無修正版の追加シーンがどんなか気になる。
主人公のサポート?をする3人の友人がなかなかいい味を出している。このキャラがいなかったらもっとつまんない映画になっていただろうな。あいつら営業中の店でなんてことをしているのだろう。
あと、劇中のエイジアとマイケル・マクドナルドのディスりが面白かった。止めろと言ってもその後のシーンでもライブ映像がテレビに映っているのが笑える。
『美容師と野獣』という映画も実在するのかと思ったら実在していてウケる。

『パッチ・アダムス』

2017-04-23 14:43:19 | 洋画
いつも通りロビン・ウィリアムズが型破りなな主人公を演じて封建的な世界にメスを入れる。そんで最後は大団円。期待していた割にはこんな言葉で片づけてしまった。

いつも思うけど、ロビン・ウィリアムズの笑いって日本人の笑いのポイントと絶対ずれている。だからいくら登場人物が笑っていてもなんか冷めた目で見てしまってイマイチ映画にのれない。そして誰かも言っていたが、実話を基にしているのになんか現実味がない。
でも、音楽はなかなかの選曲であった。

「(医者の務めは)死を遅らすのではなく質の高い生を与えること」というセリフは印象に残った。