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誰でも1枚くらいは隠れた名盤というのを自分の中に持っていることだろう。この『夢の島』はファンの中では非常に評価の高い作品で自分も小山作品の中では1番すきなのだが、いかんせん世間には知られていない。というか小山卓治という人物自体世間に知られていないからな。
とりたてこの1曲というのはないのだが全体としてすごくクオリティが高い。これが80年代最後のアルバムだがこの辺りまでがピークといえるかな。まあその後の作品も好きだけど。
この作品に限ったことではないがやっぱりこの人は詩が冴えてるよな。ありきたりではないとか、一筋縄ではいかないというところを気に入っている。「嵐からの隠れ場所」では冷めた恋人同士を、「Gallery」では命を絶った少年少女のことを歌っている。その一言一言がグッとくる。
このアルバムで一番好きなのは「Shadow Land」という曲。ピアノを主体とするバラードナンバーで切ない夜がいつまでも続いていくような気にさせてくれる。ラストを飾るのが「夏の終わりに」という曲はライブでギターなしのアカペラバージョンを聴いたときは感激だったな。
一番苦労して手に入れた作品でもあるしすごく愛着がある。何を聴こうか悩んだときはこの曲をチョイスすることが多い。人に教えたいようで教えたくない1枚である。
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