勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

スター・トレック

2009年05月31日 | 洋画(アメリカ系)
『クローバー・フィールド/HAKAISHA』のJ.J.エイブラムスが描く『スター・トレック』。しかも、TNGとか、DS9とか、VGRとかの新しい時代の話ではなく、いわば、“エピソード0”とでも言うべき、カークや、スポックの若かりし頃を描いています。“リ・イマジネーション”だそうです。

良い! 良いです。J.J.エイブラムスの『スター・トレック』と聞いて、スター・トレックの世界が壊されないかと心配しましたが、大丈夫でした。『スター・トレック』の世界を充分描いていてトレッキーでも充分見れる作品になっていると共に、これまで『スター・トレック』を見たことが無いスター・トレック初心者でも、宇宙活劇(表現古!)となっています。

一応この作品の主人公はクリス・パインが演じたジェイムズ・T・カークの筈なのですが、実は、そうでは無いのではないかと思うほどザッカリー・クイントが演じたスポックが光っています。裏主人公と言っても良いと思います。『スター・トレック』のその後の話では、スポックが感情を露にする事は殆どなくなっていますが、この若かりし頃はまだ感情の制御が難しかった様で、取り乱すスポックを見ることが出来ます。それから、あの左眉を動かすスポックの表情も出ていました。

ウフーラを演じたのは、ゾーイ・サルダナ。彼女は、トム・ハンクスが主演した映画『ターミナル』で、トレッキーの入国審査官ドロレス・トーレスを演じています。はまり役ですかね(笑)。

その他の主要登場人物として、マッコイを忘れてはいけません。今回マッコイを演じたのはカール・アーバン。マッコイが、カークから“ボーンズ”と呼ばれるようになった訳が、この作品で明らかにされます(笑)。その他、スコッティや、スールー、チェコフなど、この時既に、全ての人物がそろっているんですね。

ここから、少しネタバレ。

物語の最後に未来から来たスポックが出てくるんですが、未来から来たスポックは、レナード・ニモイその人が演じています。事前に聞いていなかったので知らなかったのですが、画面を見て「あれっ?」と気が付きました。

最後に。
始めに「良い!」と書きましたが、続編は望みません。J.J.エイブラムス自身はトレッキーでは無いそうなんですが、このまま続編を作ると、何か全然世界が違っていきそうで・・・。この作品はこの一つで、完結にして欲しいです。それが、傑作に繋がる道だと思います。突っ込みどころを言えばキリがありません。それを指摘する事は、止めて置きます。

タイトル スター・トレック
原題 Star Trek
日本公開年 2009年
製作年/製作国 2009年/アメリカ
監督 J.J.エイブラムス
出演 クリス・パイン(ジェイムズ・T・カーク)、ザッカリー・クイント(スポック)、カール・アーバン(レナード・マッコイ)、ゾーイ・サルダナ(ウフーラ)、エリック・バナ(ネロ)、ウィノナ・ライダー(アマンダ・グレイソン)、サイモン・ペッグ(モンゴメリー・スコット)、ジョン・チョー(ヒカル・スールー)、アントン・イェルチン(パヴェル・チェコフ)、ブルース・グリーンウッド(クリストファー・パイク)、ベン・クロス(サレク)

[2009/05/31]鑑賞・投稿


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