勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

永遠の0

2013年12月21日 | 邦画
130万部の同名の大ヒット小説の映画化。本日二本目。そして、今年(2013年)最後の作品です。

実は(と言うか、当然に)原作も読んでいて、今回の映画鑑賞のために再読してみました。泣きました(苦笑)。

その原作の感動がどこまで、映画で描かれていたtかというか、う~ん、70%かな?多くの場合、小説を映画化する場合、細かい描写は簡略化されたり、表現や舞台の一部が、時代に合うように書き換えられてしまったりするわけですが、この作品の場合も、その洗礼は避けては通れませんでした。600ページ近い小説を、そのまま映画化するわけには行かないわけで、省略したり、書き換えられたりしていました。ですが、多くは、原作のとおりで、原作を読んでいても、ギリギリ意味が通る程度の改変と私は思いました。

でもやっぱり、感動度合いは、原作のほうが大きいですね。あの長い話があってこその感動なわけで、それが簡略化されると、少なからず、話の辻褄が微妙に合わなくなったりします。今回は、ギリギリ辻褄は合わせていますが、それでもなお違和感は否めませんでした。

映像的には、やっぱり、CGはCGですよねぇ。アメリカの作品では、CGだとはわからない程の品質のCG作品(本日一本目の『ゼロ・グラビティ』もそう)が、数多く生み出されていますが、二本の場合は、まだ、CGはCGとしてハッキリと見て分かる程度の品質ですね。そこがちょっと残念。

私の場合、原作を何度も読んでいたので、原作との違いに少なからず違和感が有ったわけですが、原作を読まないで、この映画だけ見れば、それはそれで充分、感動的な内容になっていたと思います。

タイトル 永遠の0
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/日本
監督 山崎貴
原作 百田尚樹
出演 岡田准一(宮部久蔵)、三浦春馬(佐伯健太郎)、井上真央(松乃)、濱田岳(井崎(戦時中))、橋爪功(井崎(現代))、新井浩文(景浦(戦時中))、田中泯(景浦(現代))、夏八木勲(大石賢一郎/健太郎の“祖父”)、染谷将太(大石(戦時中))、三浦貴大(武田(戦時中))、山本學(武田(現代))、上田竜也(小山)、吹石一恵(佐伯慶子)、風吹ジュン(佐伯清子/宮部久蔵の娘、健太郎の母)、平幹二朗(長谷川)、佐々木一平(山田)、青木健(伊藤)、栩原楽人(寺西)、

[2013/12/15]鑑賞・投稿

ゼロ・グラビティ (3D字幕) / Gravity

2013年12月21日 | 洋画(アメリカ系)
今年(2013年)最後の映画鑑賞。一本目め。実は今日は、二本鑑賞する予定です。

画面への出演が、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけという、非常に斬新な作品。先週末公開だったが、時間の都合で、一周遅れで鑑賞してきました。

なるほど、そうきますか。最初、出演者が二人だけと聞いた時は、映画として成立するのかと心配したんですが、逆に、宇宙空間での遭難と言う事であれば、逆に、こう言う描き方のほうが良いのかもしれませんね。“孤独”と言う事が強調されて、非常に印象深い描き方になっています。

実際に宇宙空間で撮影するわけには行かないので、スタジオ撮影にCG合成という作品になるわけですが、これがリアル。あたかも宇宙に行って来たかのような作品になっています。

興味深いのが・・・、若干ネタバレ気味ですが、サンドラ・ブロック演じるストーン博士が地球に帰還するために使用した宇宙船がアジアの成長著しい某国のものであるということ。なるほどねぇ。アメリカの、某国感が何となくわかった気がします。アメリカの中で、その国は、そう言う風に意識されているということなんですねぇ。その某国がそれ程意識する必要がない国なのであれば、ISSで充分なわけで。それと、この漂流感が、アメリカの意識なんだなぁと言ったら、言い過ぎでしょうか?非常に興味深かったです。

極限状況の作品。非常に良かったです。

タイトル ゼロ・グラビティ / 原題 Gravity
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 サンドラ・ブロック(ライアン・ストーン)、ジョージ・クルーニー(マット・コワルスキー)、エド・ハリス(ミッションコントロール(声))

[2013/12/21]鑑賞・投稿