勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

BRAVE HEARTS 海猿

2012年07月14日 | 邦画
大輔が特殊救難隊に異動になって、海猿が帰って来ました。今回の舞台は、航空機事故。東京湾上で、必死の救難活動に当たります。

実はねぇ、わたし的には、前回の『THE LAST MESSAGE 海猿』は、若干ユルくて微妙な感じもあったんですが、今回の『BRAVE HEARTS 海猿』は、『LIMIT OF LOVE 海猿』の時のような、熱い想いを感じることが出来ました。

『THE LAST MESSAGE 海猿』以降、環菜の出番って、あんまりないんですよねぇ。そこが不満といえば不満。まぁ、結婚してしまって落ち着いてしまうと、家庭にはあまりドラマがないのかもしれませんが、それでも、『海猿 ウミザル』や『LIMIT OF LOVE 海猿』での出番と比べると、激減している気が・・・。ちょっと残念。

本番の航空機事故の前座として、コンテナ船の海難事故があるんですが、前座なので手を抜きました?CG感アリアリ。まぁ、本当にコンテナ船を転覆させるわけには行かないですが、若干、微妙。そして、本番の航空機事故。こちらも、当然CGです。『LIMIT OF LOVE 海猿』が、実際のフェリーを使うなどしてリアルのこだわっていたので、本番の航空機事故がCG感アリアリなのは、コクピットのSEに「シンク・レート!」とか、「フゥープ、フゥープ!プル・アップ!」などの警告音があってリアルだっただけに、ちょっと残念。

『LIMIT OF LOVE 海猿』や『THE LAST MESSAGE 海猿』では、事故現場に閉じ込められてしまった大輔を描く感じで物語は進みましたが、今作では違います。そういう意味で、事故現場と大輔たちの救難活動の描写を両立させなければならないので、難しい作りになったと思います。結果的に、ちょっと詰め込みすぎた感じはしますねぇ。詰め込まれているので、次々と場面展開があるのですが、それが故に緊張感を生み出すという副産物もあったような気もするので、結果オーライ?

ラストで、吉岡が・・・と言う事になるんですが、あれで良いんですか?! う~ん、悲劇的な内容は海猿には似つかわしくないのかもしれませんが、ああ言う回避策は、原作がマンガだけに、ちょっとマンガすぎる気もします。でも、救難活動全般的に、感動してしまいましたけどね。あ、それと、ネタバレになるんであまり詳しく書きませんが、美香にそんな秘密があっとはねぇ(笑)。吉岡も驚くよ。

あと、何故か何かと大輔に厳しく当たる嶋。でも、なんで嶋が大輔に厳しいのか明らかにされないんですよねぇ。いつの間にか、大輔の熱さに感化されてしまって、和解したみたいになっちゃってるし。ああ言う描き方をするのであれば、嶋の“謎”も明らかにするべきではないかと思いました。

前作の『THE LAST MESSAGE 海猿』では最期と言っていたものの、今回の『BRAVE HEARTS 海猿』が制作。そして今回でラストとは、言ってないんですよねぇ。まぁ、特救隊に来てしまって、話がかなり辛くなるので、後はないのかもしれませんが・・・。

タイトル BRAVE HEARTS 海猿
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2012年/日本
監督 羽住英一郎
出演 伊藤英明(仙崎大輔)、加藤あい(仙崎環菜/大輔の妻)、佐藤隆太(吉岡哲也)、仲里依紗(矢部美香/吉岡の恋人・G-WINGのCA)、伊原剛志(嶋一彦)、時任三郎(下川)、三浦翔平(服部拓也)、平山浩行(村松貴史/G-WING206便機長)、大山連斗(仙崎大洋/大輔の息子)

[2012/07/14]鑑賞・投稿