片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

守るべき資産とその時々で最も良いものを使うという考え方

2006年05月23日 | Biz/Browser
しばらく前だが、日経BPの基幹業務Web化セミナーがあった。
そこで、ある保険会社のCIOの発言。
「守るべき資産は、サーバやホストコンピュータのソフトだ、クライアント側は5年もすれば様変わりする、その時々で最も優れているものを使う」と明言された。
これは名言だ。まさにBiz/Browserのためにあるような言葉だと感じた。

Biz/Browserは、サーバフリーだ。つまり、HTTPで会話できる相手であれば、OSも言語も問わない、というより分からない。サーバとの通信もXMLでやっていれば、コンピュータ同士がXMLを介して会話しているに過ぎない。サーバから見ても、相手がBiz/Browserである意識はない。
ここから何が言えるかというと、「クライアント側を、Biz/Browser以外のものに変えても、サーバ側を変更する必要はない」ということだ。「守るべきはサーバ側資産」これはずっとメンテナンスしていかなければならないが、クライアント側は、その時々で一番良いものを使う。
アクシスソフトはメーカとして、常にBiz/Browserが選ばれ続けるように努力をせねばならないが、ユーザは、その時々で一番良いものを使うことができる。
Biz/Browserは1997年に構想されたが、そういったユーザのための思想が入っている。

ホームページの問い合わせからの受注が増えた

2006年05月22日 | Biz/Browser
株式会社エム・アール・オーの丸尾社長が語った。
「最近プロジェクト原価のパッケージが売れるようになって、、忙しいんです」
「えっ、どうやって営業してるんですか」
「ホームページの引き合いからです」

これほどうれしい話はない。
足で営業しても、「ちょうどいいところに来てくれた」などという「たなぼた級」の話は1000に3つ。実際には、可能性があるようでも受注まで1,2年はかかるのが普通。ホームページからの問い合わせというのは、必要に迫られて探していて、さらに客側からアクションを起こしてくれるのだから、問い合わせがあった時点ですでに「1000に3つの3つに入る」。あとは丁寧に迅速に対応すればいい。
エム・アール・オー社は、VBからCRSへのコンバータも出している。VisualBASICのソースプログラムからCRSのソースへの自動変換ツール(変換サービスで提供)だ。また、Biz/Designer用の開発部品集も取り揃えている。

Biz/Browserのビジネスを足がかりに、理想のソフトハウスを目指して欲しい。


群馬県吾妻郡吾妻町、私の故郷ですが

2006年05月21日 | 日曜百姓
月一回の実家の農作業の手伝いに行ってきた。
91歳の親父は、連休明けに白内障に手術をして目がよく見えるようになった。
耳はかなり遠いが、字がまた読めるようになったので、良かった。
今日は、トマト、茄子、ピーマンを植え、インゲン、とうもろこしの種を蒔いた。
朝、5時に起床、8:30に実家に着き、それから夕方まで農作業。
かなり重労働だが、気持ちがいい。
なぜ農作業というのは気持ちがいいのだろう。
とにかく、後で考えると、精神的なストレスは全く無い。無心に苗を植えたり
種を蒔いたり。生き物を育てるという純粋な気持ちが、心をリラックスさせる
のだろうか。
夕方風呂に入って夜9時に帰宅。

スーパー秘書・優子物語   第二話

2006年05月19日 | スーパー秘書・優子物語

スーパー秘書・優子の誕生


私が作ったのは、スケジュールを入れるDBのみ。informixはスキーマを切り、DBを生成すれば、一件ごとのデータ入力画面は、自動的にできる。しかしそれでは一覧性や時系列性がない。しばらくすると、誰かが縦軸に日にち、横軸に時間を取って、スケジュールを二次元で表現できるようにしてくれた。これは便利だ。


ところで、スケジュールはいいが、社内で会議をするときなど、会議室も一緒に予約したい、というニーズが出てきた。会議室予約で必要な要素は、誰が、何日、何時から、何時まで、誰と、どこの会議室で、何をする。つまり、スケジュールは人の予約、会議室予約は、場所の予約。機能的にはほとんど同じ。すぐ作れた。


こういった機能を全員が使うためには、ひとつだけルールが必要だ。それは、「スケジュールが入っていなかったら勝手にスケジュールを入れてよい」というルールだ。だから、手帳にだけスケジュール書いたのでは、他人からスケジュールを入れられてしまうので、できるだけ速やかにスケジュールを入力するようになる。罰則として、自分が入れなかったためにダブルブッキングになった場合の調整は、自分でしなければならない。便利だから使うのではない、スケジュールを入れないと、自分がひどい目に遭うから速やかに入れるようになる。すると、スケジュールは常に最新のものが入っているので、信用できる。するとそれに頼るようになる。そしてなくてはならない道具になる。


いろんな人が珍しがって見学に来たものだ。そのうち欲しがる人が出てきた。informix-4GLという言語で書いてあり、名刺、ニュース、購入図書、伝言メモ、ToDo機能などを付けて、「スーパー秘書・優子」と命名して、ソースプログラムで80万円で販売した。80本くらい売れた。ソースが手に入るので、カスタマイズができ、ユーザに喜ばれた。


落ちがひとつ。ニュース、購入図書、ToDoは使い切れなかった。運用体制がしっかりしていないと無理。


東松山の蕎麦農家の見学

2006年05月19日 | 日曜百姓

友人に誘われて、埼玉県は東松山市、武蔵丘陵森林公園の近くの農家にお邪魔した。トラクターやコンバイン、米の乾燥機など、機械だらけ。米、麦、蕎麦、大豆など、10数ヘクタールもやっているという。蕎麦は製粉して蕎麦屋さんにおろしているそうだ。製粉も、蕎麦屋さんのリクエストに応じてやる。粗挽きで、少々皮がはいるような挽き方だ。
製粉所に隣接して、蕎麦打ち小屋がある。そこでご主人に蕎麦を打ってもらった。大分年季が入っている。最初の水回しが違う。指先でサッサとやるのではなく、両手のひらで蕎麦を揉むようにする。このほうが早く水に馴染む。とにかく20数分で、切りまで入れて終えてしまう。速い!
で、蕎麦粉と打った蕎麦を買って帰ってきた。ご主人は、元市役所職員で、脱サラして専業農家。一人じゃ大変だけど、人を雇うほどの余裕はない。


私を連れてってくれた友人は、経理の専門家。現在フリーだが、NPOなどの団体を裏で支える会社を立ち上げる。場所は川越の近く。申請書類や会計のことでお悩みのNPOには紹介します。


寺垣さんのお宅に伺いました。ミネハハさんが来られました

2006年05月19日 | 私の正論
オーディオの神様、寺垣様。
昨日、顔写真が必要になって、いただきに参上しました。
伺って、しばらくするとミネハハさんが来られました。

なぜアフリカに行かれたのですか?と質問したら、ほとんどミーハーな答えが返ってきました。でも、素晴らしい体験と、尋常ではない恐ろしい目にあったらしいですが、結果として生きて帰ってこられたわけです。ま、いましばらく生きていなさいという思し召しでしょう。
彼女の「荒城の月」のCDを、寺垣さんの波動スピーカーで聞きました。本人は私の隣に座っているのです。寺垣スピーカーから出る音は、歌手本人が、私一人のために、目の前で歌っているようです。生身は隣で私と一緒に聴いています。
私の頭は思考停止。全身の細胞が感動しているのが分かります。頭ではなくて身体が反応しているのが不思議でした。心は、もし天国とか、極楽とかいうのがあるとしたら、そこにいるのでしょう。至福という言葉しか、私は知りませんが、言葉で表現するならそんな感じです。言葉は、なんて不便なんでしょう。言葉を尽くしても、気持ちの10%も表現できないですね。

我に帰って、お二人の写真を撮らせていただきました。



クライアント技術の比較

2006年05月18日 | Biz/Browser
ある大手企業が、Biz/Browserを導入するにあたって比較検討した結果のコメント部分です。

●Biz/Browser
データエントリー系業務システム向き。VBリプレース。
●Flash
コンシューマ向け、ユーザエクスペリエンスには有効
●Flex
情報の可視化、豊富なUIコンポーネントで表現できる範囲では有効
●Curl
Excelで表現したようなグラフを表示したい。ビジネス・インテリジェンス
●Ajax
ブラウザ上の技術で表現可能であるが、現状では開発が困難
●スマートクライアント
VBリプレース(後継)、Windows APのUIをそのままに、配布を容易にした
●Ecrips RCP
ミッションクリティカル。警報監視などのリアルタイム。ダッシュボード
●Java Application
JWSでJavaクライアントの配布の問題を解決したい
●Acrobat(PDF)
電子自治体。ドキュメントワークフローシステム
●JSP
従来のWeb APの範囲、コンポーネントの充実に期待




スーパー秘書・優子物語   第一話

2006年05月18日 | スーパー秘書・優子物語

日本初のグループウェアの誕生

1980年代後半のある日。「片貝さん、社外のいろんな方から電話がかかってくるのですが、片貝さんの予定が分からないので返事のしようがなくて、相手に申し訳けないのです。なんとかなりませんか?」と、ある社員から提案があった。

当時、社内に10Base5の、ぶっといイエローケーブルが張り巡らされ、サーバはSONYのNEWS、そこにinformixが搭載されていた。また、社員全員一人一台PC9800のMS-DOSパソコンがあり、LANに接続されていた。当時としては最先端のオフィス環境だ。社内システムとしては、informixで作った販売管理があり、全員で利用していた。その他はUNIXのメールのみ。

ふと思った。手帳を見た。愛用の能率手帳だ。スケジュールって、誰が、いつ、何時から、何時まで、誰と、どこで、何をするという7項目から成り立っていることを発見した。私が、5月18日の朝10時から11時まで、A君と、X会社に行き、Yさんと商談する、ということだ。

そこでやおらinformixを立ち上げて、スキーマを切った。そしてそこに自分のスケジュールを入れた。そして全社員に、「僕のスケジュールはこのDBに入っているから、外から電話があったらここを見て答えてね」と言った。日本初(多分)のグループウェア誕生の瞬間だ。


HOWSでAjaxのアプリケーションを見た

2006年05月17日 | Biz/Browser
HOWSの大塚社長から直々に説明していただいた。
Flashによく似た画面が作れる。
7月にも 「AjaxBuilde Lite」を発売するらしい。
Flashをやっている方は、ぜひ試して見ることをお勧めしたい。

デモを見ながら思った。Biz/Browserの位置付けだ。Biz/Browserはトランザクション処理に特化したCRS言語で動く。トランザクション処理は、COBOLが専用言語として有名だが、マンマシンインターフェイスが弱い。そこを担当するのがCRS言語でありBiz/Browserだ。Ajaxは全方位に使えるだろう。その意味ではBiz/Browserの世界でも使える。脅威でもあるが、Biz/Browserの位置付けがますます明確になってくる。つまり、企業の基幹業務をこなすのに必要な機能のみをきっちり揃え、IEのバージョンや、Windowsのバージョンに拘わらず、動作を保障すること。サーバに依存しないで、クライアントで画面フローを書けるBPELのような機能を持たせたり、ドキュメントをCRSのソースから起こせるようにするなど、開発生産性、保守生産性を徹底的に追求することなどが重要になってくるだろう。
今日はとても有意義だった。


今日はめちゃくちゃ楽しかった

2006年05月17日 | 私の正論
いやー楽しかった。
日本を代表する企業のエンジニアと飲んだ。
裏に会社を背負って、マスコミを相手にして、大変かもしれない。
でも、だからこそやりがいがあるでしょう。
私にはできない立場にいるのだから、その立場を利用して自分の思いを遂げてほしい。
人生、生きるの死ぬのじゃないんだからね。
幸せな日本という国に生まれたんだから、思いっきり人生を生きようよ。

人材派遣会社にいたころの仲間と飲んだ

2006年05月16日 | 私の正論

その会社はとても素敵な才能を持った社長がいて、いろんな人材が集まってくる。そして一時期を苦楽を共にし、また三々五々去っていく。しかしその一時期出会った人たちは、お互いに強く心に印象を残す。非常に個性のある人たちを採用する社長の才能に、まず敬意を表したい。
そして、先日同窓会だ。
集まった中で変り種が熱血主夫
彼は看護師の奥さんと3人の娘の面倒を見ている主夫だ。昼間は工場の組み立てラインでパートで働いている。無骨な男で、とても家事や育児ができるとは見えない。見るからに体育会系。
彼の著書「お父さん頑張る」にある、絵本の読み聞かせのくだりは笑ってしまう、無骨なお父さんが猫なで声で冷や汗をかきながら読んでいる姿を見て、子供は、お父さん頑張って!と思っているだろうなあ。


その他のメンバーは、女性キャリアコンサルタント、外資系コンピュータメーカ、外資系言語メーカ、ASPサービス会社とバラエティーに富んでいる。愉快愉快!


OSSとBiz/Browser連携について

2006年05月15日 | Biz/Browser

今日日経BPのオープンソースセミナーに行ってきた。なぜかというと、いまいちオープンソースの位置づけやビジネスモデルが分からなかったからだ。しかしお陰さまで大分すっきりした。私の出した結論はこうだ。


1.オープンソースはサーバの世界が中心である。


Linux,PostgreSQL,MySQL,Samba,Apache,Tomcat,JBoss,StrutsEclipseなどOSSは多々あるが、ほとんどサーバ側のソフトだ。Biz/Browserのようなソフトは、基幹業務のWeb化という目的だけにターゲットを絞っているから、用途は限られておりOSSにするメリットはない。


2.OSS+Biz/Browser  これがユーザにとって最高の選択肢になる可能性はある。


実際、そういったシステムは多い。相当な規模のシステムまでOSSだけでサーバ側を組むことができるだろう。


2.OSSは力のあるインテグレータに依存するといい。


OSSはソフトは無償だが、素人が手を出すと、ただより高いものは無いということになる。OSSを組み合わせてサービスを提供してくれる会社をうまく利用すると低コストで高い効果をあげることができそうだ。


 


世代交代

2006年05月13日 | Biz/Browser
JASDAQに上場している日本コンピュータダイナミックス社(NCD)の下條武男社長が、創業以来39年間務めてきた社長の座を降りられる。
下條さんは、阪大の数学の出身で、バイナリサーチの発明者として、知る人ぞ知る方。創業以来地道にソフトウェアビジネスをやって来られた。温厚な性格の方で、会社も社長の性格がそのまま現れたような雰囲気の穏やかな会社だ。
先日、NCDの幹部の方と飲んだ。ある大企業のプロジェクトマネージャから、今回NCDに頼んだ開発プロジェクトは、自分が会社に入って一番うまくいった仕事だったとの評価をいただいたという。うれしい話だ。

下條社長、お疲れ様でした。
日本のソフト産業を牽引されてこられた功績に感謝の意を表します。
ありがとうございました。


Biz/Browserはレスポンス、開発ツールなどすべて満足できるレベルに到達していると思います。

2006年05月12日 | Biz/Browser
これは第一生命のIT企画部支配人、朝比奈洋氏のことば。

第一生命では、45000台の営業端末と18000台の事務オンライン端末、合計63000台すべてにBiz/Browswerを搭載し、情報センターにあるサーバへ接続されるという非常に大規模な、全社業務システムが稼動している。

<Biz/Browser採用のポイント>
1.ブラウザベースの操作性、表現力の高さ
2.クライアント/サーバと比較しても遜色のないレスポンス
3.膨大な画面移行を容易に実現できるアーキテクチャ(コンバータ作成)
4.製品ベンダーとしのて企業姿勢への評価

<導入効果>
1.参照やシミュレーション中心のモバイル営業業務と
  入力中心の内勤業務の両方を満足させられた。
2.従来のC/Sシステムと遜色の無い操作性とレスポンスが得られた。
3.支部に置かれた2000台のサーバを撤廃できた。(運用コストの劇的削減)
4.場所を問わない業務遂行の実現。(ユビキタスコンピューティング)
5.保守が容易になった(Biz/Designerによりコーディングが均質化されたため)
6.保守作業の引継ぎが容易になった。

朝比奈氏は、最後に「第一生命のシステムで問題なく稼動するこのBiz/Browswerが、日本国内における標準的なブラウザになることを願っています」と締めくくりました。

第一生命殿は保険業界で最もIT技術のある企業の一社として尊敬されています。ベンダーに頼らず自らの判断でシステム化の方向性を定めます。
5回8年間で5回のバージョンアップをしたBiz/BrowserとBiz/Designer、いよいよ円熟期に入ってきました。安心してお使いください。




青春とは

2006年05月11日 | Biz/Browser
青春とは人生のある期間をいうのではなく、心の様相をいうのだ。

これはサミュエルウルマン
「青春」の書き出し。

私の青春は1999年にBiz/Browserに出会ってから、また始まった。
昨日大手システムインテグレータの研究開発部に勤務されている廣瀬さんに会い、Biz/Browserのご紹介をした。廣瀬さんとはソニーのUNIXマシンNEWSのビジネスで出会って以来の20年くらいのお付き合いだ。
私の話をじっくり聞いてくださった。そしてご自分のブログに、そのことを書いてくださった。ありがたいことだ。