湯浅誠氏
“年越し派遣村”の村長を務めたあの湯浅誠氏が内閣府参与となり貧困対策に乗り出した。
粘り強く国や県、自治体、ハローワークなどと交渉したが、埒が明かない。
自治体の人がやる気がないわけでもなく、悪意があるわけでもない。
しかし、公平性や部署間の調整を考えると動けなくなっている。
縮こまっているという。
世論の後押しがないと、もはや彼らは動けない。
湯浅さんは、そう語る。
緊急対策としてようやく実施にこぎつけたワンストップサービスで、所持金が、30円しかない失業者を目の前にして、調書を取るだけで救うための手段を講じようとしない自治体職員。その職員が悪いと言うのは簡単だが、市民がもっともっと自分たちの問題として捉えないと、結局自治体職員も勇気が出ないというのが実態ではないだろうかと湯浅氏は言う。
結局湯浅さんは辞表を出したという。
国にも自治体にも、そして失業者を白眼視する国民にも愛想をつかしたのではないだろうか。
権力の中枢で力の限りを尽くしたが、これまでのように、NPOで自分にできることをやったほうが効果があると思ったのではないだろうか。
だとしたら、国とは、自治体とはなんだろうかと思わざるを得ない。
番組を見ていて、自治体職員の「顧客」はだれだろうかと考えてしまった。市民が顧客、しかも「困った市民こそが真の顧客」ではないのだろうか。
失業者という最大の顧客を前にして、有効な支援策を提示できない自治体職員。自身の存在価値はあるのだろうかと思ってしまう。
それにしても湯浅氏の冷静な交渉には頭が下がる。
“年越し派遣村”の村長を務めたあの湯浅誠氏が内閣府参与となり貧困対策に乗り出した。
粘り強く国や県、自治体、ハローワークなどと交渉したが、埒が明かない。
自治体の人がやる気がないわけでもなく、悪意があるわけでもない。
しかし、公平性や部署間の調整を考えると動けなくなっている。
縮こまっているという。
世論の後押しがないと、もはや彼らは動けない。
湯浅さんは、そう語る。
緊急対策としてようやく実施にこぎつけたワンストップサービスで、所持金が、30円しかない失業者を目の前にして、調書を取るだけで救うための手段を講じようとしない自治体職員。その職員が悪いと言うのは簡単だが、市民がもっともっと自分たちの問題として捉えないと、結局自治体職員も勇気が出ないというのが実態ではないだろうかと湯浅氏は言う。
結局湯浅さんは辞表を出したという。
国にも自治体にも、そして失業者を白眼視する国民にも愛想をつかしたのではないだろうか。
権力の中枢で力の限りを尽くしたが、これまでのように、NPOで自分にできることをやったほうが効果があると思ったのではないだろうか。
だとしたら、国とは、自治体とはなんだろうかと思わざるを得ない。
番組を見ていて、自治体職員の「顧客」はだれだろうかと考えてしまった。市民が顧客、しかも「困った市民こそが真の顧客」ではないのだろうか。
失業者という最大の顧客を前にして、有効な支援策を提示できない自治体職員。自身の存在価値はあるのだろうかと思ってしまう。
それにしても湯浅氏の冷静な交渉には頭が下がる。