片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

SFAはユーザにしか設計できない

2006年05月29日 | Biz/Browser
最近恥ずかしい思いをした。
A社がBiz/BrowserでSFAのパッケージを作るという。雛形ができたというの見せてもらった。期待したほどの画面ではなく、ごく一般的なものだった。そこで思わず持論をぶった。「営業マン自身が思わず自発的にきちんとデータを入れてしまうようなシステムにしないとだめだ」、と。
私の持論は、まずスケジュールありき。スケジュールに沿って行動し、その日の結果をスケジュールデータに書き加えることで日報ができる。これならかなり自然にデータ入力ができる。そして、その画面の周辺にさまざまなボタンを設け、行動予定や売上予実績などの一覧やグラフがでるようにすればよい。上司は、それぞれの営業マンが自分自身の利便性のために日々入力しているデータを、覗き見させてもらえばよい。
かなり自信を持って話したつもりだったが、その会社の社長と営業部長はもっと上を行っていた。曰く
「私たちは営業のプロです、そしてBiz/Browserの機能もよく知っています。その私たちが考えるシステムは、もっと自然です」
というのだ。
そこで聞いたアイデアは、許可を得ないと今は話せない。私が脱帽したのは確かだ。コンピュータの使い方をよく知っているユーザ自身が考えたシステムは、コンピュータ屋さんが、いくらこざかしく考えても、遠く及ばない。完成が楽しみだ。