片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

偽装請負

2006年07月31日 | 私の正論
今朝の新聞の第一面に、偽装請負の記事が踊っていた。
キヤノンや日立など名だたる企業が名を連ねていた。製造業で、本来なら正社員として雇わねばならないところを、業務委託という形で外注するが、実態は人材派遣だ。本人達は、年齢は20代から30代、年収は200万円程度。
昔は、学校を卒業すると、みな就職するのがあたりまえだった。今から考えると、就職できたというべきか。企業が国際競争の中で勝ち残っていくために、年功序列の日本の賃金体系ではだめだと判断して、安い労働力を求めた結果だろうか。
日本の年功序列の雇用形態の良さを、キヤノンの御手洗社長は高らかに歌い上げた。経団連の会長になる前のことだ。しかしそれは、キヤノンで働く全従業員ではなく、一部の正社員に過ぎないということか。
IT業界でもそうだが、請負契約とは名ばかりで、多重派遣が横行していた。法律でそれができなくなりつつある。発注企業は、きちんと業務委託契約で発注するか、人材派遣会社会社として登録している会社から、人材派遣で受け入れ、責任を持って管理をするべきだ。

ユビキタスコンピューティング時代が到来します

2006年07月30日 | Biz/Browser
企業のリアルタイム経営のためには、すべてのアクティビティがリアルタイムの把握されねばなりません。また、リアルタイムで収集されているデータを、リアルタイムで利用して、ビジネスの成果に直結しなければなりません。
これがようやく現実のものになりそうです。ウイルコムのW-zero3にBiz/Browserが搭載されました。これによってデータと処理を分離し、セキュアな環境で、いつでもどこでも、会社の席にいるのと同様の仕事が可能になります。このことが何を意味するか、1年以内に答えが出ると思います。

フォーラムユーザ事例発表より 岩谷産業のケース

2006年07月30日 | Biz/Browser
岩谷産業は、LPGの販売を全国規模で行っている会社。345拠点1000端末のクライアントサーバシステムが稼働していた。C/Sは災害に弱く、保守コストも非常にかかる。OSのバージョン違いで、システムが動かないといったこともある。そこでWeb化による解決を試みた。
Web化にあたっての課題は、1.現行システムの操作性を踏襲。2.クライアント端末とハンディターミナルとのデータ連携。3.ISDN回線でも快適なレスポンスが得られること。4.システム開発の生産性が良いこと、だった。
当初HTMLで開発を開始し、200画面ほど作ったところで、操作性とレスポンスの両方を満足させることは困難との結論を得て、Biz/Browserの検討に入った。不安な要素はたくさんあったが、アクシスソフトとアイフォセンス殿の協力を得て、HTMLで開発してしまった部分も含めて、Biz/Browser化した。
課題がすべて解決され、順調に稼働しているとのことだ。

永井社長の挨拶に感動したとのお言葉

2006年07月28日 | Biz/Browser
フォーラムの、パートナーの展示会場の真ん中にある椅子に、初老の紳士が座っていた。私が「ごあいさつさせていただけますか」と声をかけるとニューメディア総研の会長だった。
待っていましたとばかりに「社長の挨拶に感動しました、できればごあいさつしたいのですが」とのこと。永井社長の、「私たちは、どんな古いバージョンでもお客様がいる限りメンテナンスし続けます」という発言に感動したというのだ。もちろん現実にそんなことができるとは思っていない。しかし、そういう発言をする姿勢は素晴らしいというのだ。
あいにく永井社長は見当たらず、ご挨拶させていただくことはできなかったが、ニューメディア総研は、JRの研究所。しばらく前だが、NHKのプロジェクトXにも載った、緑の窓口プロジェクトの総指揮者である尾関雅則さんに聞いたことがある。「片貝さん、鉄道は100年部品を抱えるんですよ、だって汽車がまだ動いているでしょう」と。
鉄道に携わっていらっしゃる、ニューメディア総研の会長だからこそ、永井社長の発言が、心の琴線に触れたのだと思う。ありがたいことだ。

セミナー大成功でした。

2006年07月28日 | Biz/Browser
昨日は、Biz/Browserのセミナーでした。400人の登録で、350人くらい来場されました。熱気むんむん。基調講演の寺垣さんのお話が終わると、30人くらいの方々が寺垣さんを取り囲む始末。会場係が撤収を宣言しても、だれも動かず、紅潮した面持ちで、童心に戻って、寺垣スピーカと寺垣プレーヤーを愛で、質問を浴びせていました。してやったりです。
寺垣さんとの出会いは、星野さんです。4月頃のブログに書いてます。星野さんありがとうございました。今日はご挨拶できずにすみませんでした。
今日のセミナーは大成功でした。詳しくはおいおい書きます。エンジニアのまごころが素直に現れたセミナーだったと思います。やっぱりBiz/Browserは凄いです。

ピアノとバイオリンの演奏会

2006年07月27日 | 私の正論
「楽迎会」でお世話になった、横山さん余越さんデュオコンサートがあった。横山さんのバイオリン、余越さんのピアノ。息のあった、とても素晴らしい演奏会だった。
横山さんは、チャレンジ精神旺盛な方。余越さんは包容力を持った方。なかなかいいコンビだなあと思った。28日にもあるようです。

明日のセミナー400名突破しました!

2006年07月26日 | Biz/Browser
明日27日のBiz/Browser Solution Forumですが、エントリー400名突破しました!著名なユーザ企業が目白押しです。安い投資で本当に使えるシステムは何か、みなさん気づき始めた証拠だと思います。
このブログの読者もたくさん来られます。お声がけいただければと存じます。
寺垣さんの講演も是非期待してください。
速報でした。

昔のパートナーに戻ってきて欲しい

2006年07月26日 | Biz/Browser
Biz/Browserは、バージョン1から3までは、VBを追いかけていたと思う。その時期にSIで使っていただいた会社は、バグがあったり、機能が足りなかったりでご迷惑をおかけした。Designerもデバッグ機能がなかったり、部品化ができなかったりと、生産性が悪かった。出来上がってしまえば、素晴らしい性能を発揮するのだが、そこに至までが大変だった。ほんとうにご苦労をおかけしました。
その当時、一緒に苦労してくださったSI会社やユーザで、Biz/Browserから離れてしまった会社もある。今があるのはその当時の方々のお陰。そしてBiz/Browserは立派に成長しました。もう一度目を向けてはいただけないでしょうか。
いや、そうではない。こちらから礼を尽くしてお願いに行かねばならない。それを怠っていた。Biz/Browserビジネスに最初から携わっている私の使命だ。8月の目標ができた。
信頼を失うのは簡単だが、それを回復するのは何倍も努力が要る。それから逃げてはいけないと思った。

Biz/Browserはプログラム(CRS)実行エンジンです!

2006年07月26日 | Biz/Browser
Biz/BrowserをHTMLブラウザに毛が生えた程度のものと思われることが多い。
昨日もそうだった。VBと同等またはそれ以上の機能を持った、プログラム実行エンジンだと知って、驚愕された。
4年前に説明していたのだが、そのときはわからなかったとのこと。Browserという名前が災いしているのかもしれない。
実はBiz/Browserと命名したとき、命名者にかなり迷いがあった。「ほんとうはBrowserじゃないんだけどな。」というのだ。しかし、Browserと言ったほうが世間的には分かりやすいという営業サイドの判断で、この名前になった。
Biz/Browserは、CRS(Chain Reflection Script:連鎖して映し出される画面?)と命名した、業務処理に特化した機能を持つ言語、を実行するエンジンです!。Biz/Designerでクライアントプログラム(CRS)を生成し、Webサーバ上に置きます!。クライアントのBiz/BrowserからURL指定で取り込まれ、瞬時にCompileされ永久保存され、その後サーバに取りに行くことはありません!。プログラムが変更されたときのみ、それを検知して入れ替える仕組みを作ります!。
CRSは、日本のユーザが育てた、トランザクション処理に特化した、卓越した言語です。日本の宝です。世界に誇れる言語です。CRSを自動生成する動きもあります。VBからのコンバージョンサービス、SAP R/3対応CRSの自動生成、XupperⅡでの自動生成、楽々FrameWorkⅡでの自動生成など。

麻ができるまで その5(最終回)

2006年07月25日 | 子供時代の思い出
新渡戸稲造武士道に、こんなくだりがある。
「再度の一礼ののち、善三郎は麻の裃を帯あたりまで脱ぎ下さげ、上半身を露わにした。慣例どおり、注意深く彼はその袖を膝の下に敷きこみ、後方へ倒れないようにした。身分のある日本の武人は前向きに倒れて死ぬものとされていたからである」:三笠書房刊
切腹のとき着る、あの白装束の素材は、麻だったのか!納得!
ところで、話しは違うが、
麻の根元に巣食う虫がいる。麻虫だ。長さ3cmくらいの蚕のような虫。麻をこぐとき、根の近くに白いおがくずのような塊がくっついているのでわかる。朝の茎の中空にいるのでそれを取り出す。そして麻風呂の窯であぶる。焼けた麻虫は、子供の大好物。油が乗っていて香ばしい。
また、
麻干しも終わり、すべてが片付いた麻畑は、広々としている。しばらくの間、走り回っても叱られない場所になる。その頃は、ちょうどお盆の季節だ。朝夕が涼しくなり、うら悲しい気分になる。赤とんぼが飛び交い、日暮が鳴く。そしてやがて、夢のような夏休みが終わる。
最後に麻作りのサイトの紹介。

32歳のエンジニア

2006年07月24日 | 私の正論
彼は多分、物心付いたころにはパソコン通信があったと思う。
彼はgoogleの世界に怖れを感じている。恐れもあるだろうし、畏れもある。とにかく手放しで喜ぶ気分にはなれないらしい。
「片貝さんは肯定しているようですが、なぜそう思えるのか知りたい」という。
私は、googleは凄いと思う。不安はあまり感じない。夢を感じる。確かに、私が過去に何を検索したかをすっかり把握しているgoogleにはびっくりした。しかし、そんなことは、やろうと思えばできるのはITエンジニアならだれでも知っている。
彼の不安はどこから来るのか。私は、日曜日にでも農家の手伝いでもしたらどうかと言った。物心付いたときからバーチャルの世界では、もがけばもがくほど、出口が見つからなくなるのではないかと思った。
間違っているかもしれない。ただ、青春時代にリアルな世界をしっかり体験している私には、バーチャルな世界は質量のない世界であり、物を運んだり、体を動かさなければならない世界とは全く異なった世界だと思っている。異質な世界とどう付き合うかだ。不安などない。
彼とはこれからもじっくり話してみたい。

平和のために働く

2006年07月23日 | 私の正論
来週月曜日に、あるソフト会社で、ミニセミナーを頼まれた。
今原稿を考えている。その会社は客先常駐で働いている人が多い。明日は2ヶ月に一度の帰社日だ。いろんな環境で、いろんな仕事をしている人たち。会社としてフォローできることは少ない。仕事に対するモチベーションの維持も大変だ。これは個人もそうだが、会社にとっても重大なテーマだ。
ふと考える。私自身は、過去にどうやってモチベーションを維持してきたか。インターネットの時代が見えてきた25年くらい前から、私は「平和のため」と自分に言い聞かせてきた。人は、友達とは殺し合いたくはない、理解できないから排除したくなる。だったら世界中に友達の輪を広げればいい。インターネットならそれができる。メールの自動翻訳もできるし、そのうち同時通訳もできるだろう。自分の言葉で語れば、どんな国の人にでもすぐに伝わる技術が近いうち実現する。
現実の仕事は、そういったことからはかけ離れているかもしれない。しかし、コンピュータやインターネットに関係する仕事をしているということは、めぐりめぐって、コミュニケーションの輪を広げることに貢献している。こういったことの一端を担っているのだという気概。
そうだ、これを最後に語ろう。