片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

鳥肌が立った

2011年08月31日 | 感動したこと
仕事で感動して鳥肌が立つという経験があるだろうか。

前田建設のファンタジー営業部の岩坂さんは、鳥肌が立ったという。

ファンタジー営業部というのは、漫画の世界のものをほんとうに作るとしたらどうなるだろうかということを真面目に考えて設計し、工期や工法見積をはじいてみせるというバーチャル組織だ。

最初手がけたのが銀河鉄道999の発射台

次がマジンガーZの格納庫

次が、「グランバレースピードウェイ」一式工事

次が民間の国際救助隊を組織したいので、その初期費用とランニングコスト

最近手がけたのがドミノピザから頼まれた月面ピザ店出店計画

岩坂さんは企画部門に移ったとき、建設会社の仕事を一般の人にわかりやすく説明するほうほうは無いものかと考えていた。
たまたま本田に行き二足歩行のアシモを見たとき、見学に来た子供から老人まで顔を輝かせて見入っているのを見て、漫画の世界の構造物を設計したらどうなるかを本気でやってみたら、建設会社の仕事を普通の人が理解してくれるのではないかと思って始めたという。

始めたといっても簡単ではない。
社内稟議を通すのが大変だ。
プロジェクトの目標を以下の3つに置いた。

1.透明性の向上(見積の仕方の社会的認知)
2.新卒採用支援
3.若手技術者の活性化

そして撤退の条件も決めて稟議を通した。

実際にやろうとすると、自社だけではできないことがすぐにわかった。
土木はできるが設計できないものもたくさんあった。
そんなとき、いろんな企業のインターネットの問いあわせ窓口にメールでお願いした。
するとピンポイントでボランティアでお手伝いしてくれる人が、あちこちの会社から出てきた。
鳥肌が立ったという。

みんなコストと納期の決まっている仕事を粛々とこなすことばかりやっていたが、実際には作らないものを設計だけしてみるということに、子供のような夢を感じたのだと思う。

いずれ議事録ができますので、改めて紹介します。
話を聞いていて、私も感動して涙が出てしまいました。

ソフトウェア開発のエンジニアにも、なんとかそんな疑似体験をさせるほうほうは無いものかと考え込んでしまいました。

BPIAの目からウロコの新ビジネスモデル研究会でした。



地球環境・建築憲章

2011年08月30日 | 22世紀を目指して
建設業の5団体が2000年に定めた憲章だそうです。
光と風の研究所の堀内さんから教えていただきました。

IT業界もぜひやりたいものですね。
電力需要の相当の部分をITが占めているのではないでしょうか。
サーバ、伝送路、端末、どれをとっても大飯食いです。

宣伝になりますが、Biz/Browserは、非常に省エネです。
まず、Webサーバに負荷がかりません。普通のWebシステムの三分の一の台数で済むでしょう。
次に伝送路に負荷がかかりません。こちらも数分の一になるでしょう。
パソコンですが、こちらに負荷を全部かけますが、昔なら大型コンピュータ並みの性能ですから、たった一人で使うには十二分の能力があり、余裕です。電源を入れてアイドリングしているときも、CPUの負荷が高くても実際の消費電力は、計測ほとんど変わりません、誤差の範囲です。

隠居などしないで仲間に加わってください、そして一緒に社会のために働きましょう!

2011年08月30日 | 22世紀を目指して
ことのところ立て続けに定年退職を迎えられる方に出くわしてしまった。
みなさんIT系の人だが、エンジニアとして一流で、現役ばりばりでやれるし若手も指導できる。しかし組織には定年があり、有無を言わせずやめさせられる。

肩書きばかりの部長や役員はだめだが、プログラムが組めたり、サーバ構築ができたり、システムの設計ができたり、業務プロセスの改善ができたり、まだまだ若い者には負けない技術と見識を持ったかたが、たくさん、たくさんいる。

使ってくれるところがないからと引退しないで欲しい。

そんな人がいたらまずは、私が関係しているこの勉強会に出て欲しい。
そこで、まずはいろんな方との出会いを楽しんで欲しいのです。


1.BPIA 目からウロコの新ビジネスモデル研究会
2.システムイニシアティブ研究会

ところで今準備を進めていることがあります。
一流のシニアの仕事集団です。
ここに発注したら飛び切り上等のシステムが、思った値段の三分の一程度で手に入れることができるような集団です。親切丁寧かゆいところに手が届き安心できるシニアのスーパーエンジニア集団です。

いずれ、ユーザの喜びの顔写真入りで紹介できると思います。

野田さんが総理大臣になりますね!2年前にお時間いただいてお話しました。

2011年08月30日 | 22世紀を目指して
2年前の10月、このままでは日本の自治体は機能だめになると思って、野田さんに陳情したことがあります。

もちろん内容は自治体の情報システムのあり方について。

15分間でしたが、真剣に聞いてくださり、出身の船橋市に私が渡した資料を見せると約束してくれました。
結果はなしのつぶてですが。

松下政経塾の一期生で、志のある人だと感じました。
大臣になる前は毎週欠かさず船橋駅でビラを配っていたようです。
自分の意見を言うというより、話をよく聞くタイプだと思います。
自らをどじょうと称しているようですが、言いえて妙だと思います。

野田さんは相田みつをさんが好きで、どじょうはどじょう、金魚のまねしてもしょうがないと、自然体で政治家をやっているようです。
こういう人は強いと思います。

日本の良さを世界が認める日

2011年08月29日 | Weblog
デトロイトの自動車組立工。
「私の父はアメリカの自動車メーカーで、一日何台車を完成させるかを目指して働いてきたが、私はこの日本の会社で、車を組み立てる過程を大切にしている。顧客のことを考えて仕事をしているのだ」
東日本大震災で部品の供給がままならなくなったアメリカの顧客に対して、赤字覚悟の部品の空輸までして顧客の生産ラインを止めない努力をする日本企業に対して信頼が寄せられているという。

誰かの役に立ちたい。
これが我々日本人のDNAではないか。

携帯がガラパゴス化していると言われて久しいが、私は待てよと思っている。

電話がインターネットにつながるようになって様相が変わってきた。
その結果、これまでのガラパゴスケータイは、フューチャーフォンと呼ばれるようになったらしい。
iPhoneのように最初から情報端末としてうまれたのと違い、携帯電話は、誰でも子供の頃から親しんでいる電話機から進化してきている。実に豊富な機能を備えている。ユーザニーズをとことん極めている。
電話がインターネットに普通につながるようになった今、ガラパゴスと揶揄された日本の携帯電話は、どの国も真似することの出来ないコンテンツを含んだ、最も進んだ情報端末になる可能性が出てきた。

教訓
顧客ニーズに愚直に答え続けること、この戦い方が我々日本人に一番ふさわしい。
そして
日本人には真面目な努力がよく似合う。


昭和35年(1960年)に定められた東京海上の事務機械化9原則

2011年08月29日 | Biz/Browser
①当社の事務機械化は経営管理の高度化に資することを主たる目的とする。

②長期の機械化計画に基づいて総合的に実施する。

③機械化の効果は、短期的な採算をみるにとどまらず長期的採算をも十分考慮する。

④機械化に適する業務はすべて機械化する。

⑤機械の購入には、実験費ないし研究開発費的支出を認める。

⑥部門ごとに機械化担当のスタッフを組織上明確にする。

⑦機械化の効果を高めるために、事務組織および手続きを根本的に改める。

⑧機械の処理能力を増強する。

⑨機械化に関連した人事管理を充実する。


半世紀前の宣言です。
④の機械化に適する業務はすべて機械化するとか、⑤の研究開発費を認めるなど、徹底していますね。
⑤の研究開発費を認めるによって、アクシスソフトは東京海上向けのサンプルを作ることができました。そして10年前に、東京海上の代理店システムに採用していただいたのです。

ユーザ企業がIT化のための研究開発予算を持つことは、今、とても大事です。

モノを作る前に人をつくる

2011年08月27日 | 私の正論
パナソニック電工短期工科大学校

18歳から20歳の若者が学ぶ。
松下幸之助の「モノをつくる前に人をつくる」をモットーに、心技体バランスの取れた技能者を育成しているという。
入学してすぐ、毎日6時間のヤスリがけを半年も続けて、100分の1ミリの精度を体得していくのだという。

コンピュータエンジニアも、心と技術のバランスは大事だと思う。
自分の作ったソフトを使う人のことを大切に思ってソフトを作る心が大事だ。
その心さえあれば3Kなどという言葉は関係ない。