片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

本当に助けを必要としている人は、自分からは相談に来ない

2015年07月28日 | 感動したこと
今日も歌舞伎町をパトロールする「駆け込み寺」の千葉さん。


彼に会ったのは三年前。
やたら元気な青年だったが、どうにもやるせない過去を背負っていた。
彼の人生は友人に捧げた人生。一人でも多くの人の自立を助けることで、友人への贖罪を果たそうとしている。
私は、いつか事務所に行くねと言ったまま行ってないが、彼からは時々近況報告をくれる。

近いうちに必ず事務所に行こうと思う。
しかし一緒にパトロールする勇気はない。

新しい時代には新しい考え方で臨みましょう!

2015年07月25日 | 22世紀を目指して
すでに起こった未来の認識。

人口の急増と急減。2100年には日本の人口は今の半分以下になるという現実。


人口増の踊り場を越え、急激に人口が減り、しかし老人は増える現実。
これを横目で見ながら生活しているとどうなるか、想像をたくましくして考える必要がある。

田舎が過疎だ消滅すると言っているが、それはある意味自然に戻るだけの話した。
都会はどうなるか。
街はゴーストタウンになり、隣近所も空き家だらけ、道路にはぺんぺん草が生え、車もほとんど通らない。真夏の住宅街には燦々と太陽が照っているが、人の影は見えず、静まり返っている。そんなアスファルトの道を買い物袋を持った老人がとぼとぼ歩き、広大な屋敷に入っていく。庭は草ぼうぼうで、6室もある部屋は、もう何年も使われていない。
こんな光景しか私の脳裏には浮かばない。

すべてが縮んで行く、まったく体験したことのない時代がこれから待っている。
住宅や社会インフラはありあまるが、契約関係や法律や個人の欲が邪魔して何もできない。
メンテナンスもできず、都市は非常に危険な地域になる。
少子化と未婚が続いた結果、身内が死に絶え、二人に一人は天涯孤独で一生を終えることになる。
生きる楽しみとしては、自分を楽しませることしかなく、コンサートや旅行、演劇、展覧会、読書に励むが、むなしい。
住民の大半は年金生活だが、年金も細り、生きていても仕方がないと思うこともしばしばとなる。

人口が急激に減る時代、最も影響を受けるのは都市生活者だ。
田舎はなんてことはない。

例えば東京の人口を2100年までに今の1/10にするとしたらどうなるだろうか、何をすればいいだろうか。
そのくらいのことを考えて企業も個人も行動を開始する必要があると、私は思っている。



簿記の2級程度の知識がないと業務SEとしては失格、みっともない。

2015年07月24日 | サテライトオフィス
先日1000店舗を擁する小売業の専務と会っていた。
彼は32年前からしばらく一緒に仕事をした仲間。
当時彼は経理課長、私はその会社の業務システムを全部設計する立場。

すべての業務が、最後は会計につながる。
何から何まで設計した。
一番大変だったのが原価計算。
原価計算は奥が深い。

私は彼と一緒にやった仕事で、恥ずかしながら会社というものがどのように運営されているのかがやっとわかった。
それまで大企業のいろんなシステムを設計開発してきたが、何も知らずにやっていたのだなと、昔の顧客に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
コンピュータのことしか知らないんだなと思われながら付き合ってもらっていたんだな、申し訳ありません。

結局企業の業務システムを開発する仕事をするならば、簿記の2級までの勉強はしないとダメ。みっともない。

ところで簿記の原理はとても美しい。
たった一つのルールがあるだけだ。
それは「現金の増加を借方に書き、貸し方にそれの理由(たとえば売上)を書く」ということだけだ。
あとはすべて演繹的にすべて説明できる。

たったこれだけの原理で企業活動がすべて表現できる複式簿記という仕組みはすばらしい。
私は分かりにくい簿記の本を読みながら、この原理を自力で発見した時ものすごく感動した。

そんなことを彼と楽しく話した。

ちなみにBiz/Browserのユーザです!




「働く女性の癒しの里」をつくろうよ

2015年07月23日 | サテライトオフィス
生まれ故郷の町おこしをしたいと叫んで、いろいろ活動をいているうちに、何か違うと思った。
故郷は過疎に向かってはいるが、別に具体的に困っているわけではないのだ。
平穏に暮らしているのだ。

今日マグノリアコンサルティングの渡部さん

川口優香理さんと会っていろいろお知恵を拝借した。

そこで出たアイデアが「働く女性のための癒しの里」構想だ。

男女雇用機会均等法施行以来、働く女性のストレスは相当溜まっているという。
そんな女性たちに、週末仕事が終わってから、新幹線を使えば東京から2時間で着ける、昔ながらの手付かずの田舎でのんびりしてもらうのはどうだろうかというのだ。
川口さんも渡部さんもそれはそれは忙しく動き回っている方々。その方々自身が「こんな所あったらいいね」という場を提供できたら、同じような境遇の方には共感してもらえるのではないかと思う。

アイデアはたくさんある。
頑張ってみよう。







株高は今年でおしまい、岩佐豊の「10年後に生き残る企業の条件」講演より

2015年07月23日 | Biz/Browser
Biz/Browserが送るユーザ向けセミナーの第二回が昨日(2015年7月22日)開催されました。






岩佐さんは、48歳で週刊ダイヤモンドの編集長からダイヤモンド社の社長になり、54歳までに経営を立て直し、後進に道を譲られた方です。
その後講演活動を趣味(本人いわく)とし「10年後に生き残る企業の条件」というたったひとつのテーマで、日本中で講演されています。

私の講演メモより

1970年から89年は、経済成長率より株の上昇率のほうが高い時期で、日本の工業化社会が高度成長した時代。この時代は額に汗して働けば給料が上がり物が買え、多くの人が豊かになったと実感できた時代だった。

1990年から2000年は、経済成長率より株価の上昇率のほうが低い時代で、不況の時代。

2001年から2015年は、再び経済成長率より株価上昇率が高い時代で、今度は工業資本ではなく金融本による成長が続いている。この時代は金持ちはますます金持ちに、中産階級は下流へ向かった。サービスの時代なので生産性を上げることが難しく個人の年収は増えない。、

2015年で株価の値上がりは終わり、今後は過去の時代のような好景気は永遠に訪れないという。金持ちは今の1.5倍に増え、年収200万円以下の人が急増するという。

日本の人口はこのまま行くと、2080年には半減する。
こういった未曽有の時代に企業がどう生き残るか。
1.顧客から見てなくてはならない会社になるため専門特化する必要がある。ある分野でNO1となる。
2.ある分野でNO1になれないなら、成功した企業の下請けを徹底してやる。
3.あくまでも総合企業を目指すなら業界トップ企業を目指す。

その他にもたくさんありますが、とりあえず。

なお8月はJUASの金さんです。
皆さんのご参加をお待ちしております。
基本的にBiz/Browserのユーザ、またはBiz/Browserに興味を持っておられる企業の方々対象です。
それ以外の方ら私までご相談ください。
参加人数を見ながらご連絡差し上げます。


次回はこちらからお申し込みください。




町おこしを都会から仕掛けていて思うこと。

2015年07月20日 | 22世紀を目指して
昨日のTBSテレビ「ナポレオンの村」第一回目を見た。

過疎化していく山村の実情が、コメディータッチでほんとうに良く描かれていた。
大変シリアスな問題を、コメディータッチで次々と乗り越えてしまう。
ほんとうはもっともっと時間のかかることでもそこはドラマ、テンポよく進む。

私自身1年半前から「GO!農プロジェクト」というのを始めた。

出身地の群馬県東吾妻町の町おこしを通じて、都会と地方との顔の見える連携を実現しようという試みだ。
実践しているので、このドラマの中で指摘している問題点は実によくわかる。
このドラマの原作は「ローマ法王に米を食べさせた男」だそうなので、今後の展開がとても楽しみだ。

地域おこしで大事だと思ったことを記しておく。

1.地域だけでやろうとしないこと。
2.地域出身者で都会で活躍している人に声をかけ、地域おこしに協力してもらう。
3.地域に住民主導の地域おこしプロジェクトチームを作る。
4.何はともあれ、都会の人をひとりでも10人でもいいから何度も何度も地域に来ていただき、地域の人と交流していただく。
5.それによって地域の人ではまったく気付かないお宝を発見してくれる人が出る。
6.都会の人から、素晴らしいと称賛されると自信が出る。
7.そこで何かやってみようかという気になる。

ここまでがとても大事です。
あとは個別の話。
ここまでは運動です。
地域の人が小学生からお年寄りまで、自分の住んでいる地域に自信が持てれば、必ず次の行動につながります。

この運動を始めてみて思ったのは、地域を救うのではなく、都会で浮遊している人々を救う活動だな、ということでした。
都会の人が、自然を見て、また地方に残る何百年、何千年の歴史を見て、何かほっとするものを感じているのがわかります。
GO!農プロジェクトは、地域の人にも都会の人にも気付を与えるプロジェクトです。

ナポレオンの村の続きを見ながら、GO!農プロジェクトに参加して、ご自分のもやもやした気持ちを整理してみたらいかがだろうか。









ユニケージ開発手法が生まれて今年(2015年)で23年目とのこと

2015年07月17日 | おもしろソフト
ユニケージ開発手法は、USP研究所の當仲さんがダイエーの社員の頃、会社の立て直しをやりなさいと中内さんに言われたのがきっかけで生まれたのだそうです。

1993年7月26日、目の前にあったUNIXマシンSONYのNEWSをいじっているうちに、これで会社のシステムが作れるのではないかと思いついたのがユニケージ開発手法だそうです。その日が1993年7月26日とか。

UNIXを直接操作するシェルコマンドだけでテータ処理をするというシンプルな技術です。
実は、この技術と様々な端末の操作を統一的に担当するBiz/Browserだけで、1000店舗を擁する業界トップの小売業の基幹業務システムが構築され、本番運用が開始されています。この組み合わせは技術的に最強です。最強という意味は、技術的に枯れているので堅牢であること、OSのほかはユニケージとBiz/Browserという二つの技術しか使っていないのでシンプルであること、ハードウェアのパフォーマンスを最大限引き出していること、サーバ、通信、クライアントの負荷分散が最適にできることです。

ソニーのNEWSの開発責任者は、土井さんでしたね。現在は天外司郎という名前で有名ですが。


Biz/Browserについてはこちらをどうぞ。4年前の少々古い記事ですが、理解する上ではこれがいいかなと思います。







勝手ですが、私は幸せです。

2015年07月17日 | Biz/Browser
私がBiz/Browserを初めて目にしてから16年が経ちました。

まさかこのような日を迎えることになるとは想像だにしていませんでした。

根源的に、つぼを押さえた技術というものは、時代の荒波に耐えるものだなということを実感している日々です。
Biz/Browserは、情報システムの利用者のユーザインターフェイスだけを徹底的に担当する技術でありツールです。
つまり、操作性や使い勝手、通信ができない環境、音声認識や印刷といった、人とのかかわりの部分を専門に担当する技術です。
サーバとはデータだけでやりとりします。ですので完全疎結合。
クライアント側に要求される機能がいくら複雑になっても、Windows,iOS,Androidなど、いくら端末の種類が増えても、原則1本のアプリケーションプログラムで対応します。

Biz/Browserは、日本の「仕事の仕方の隅々にこだわる」会社業務のプロフェッショナルの方々に育ててもらった純国産技術です。

Biz/Browserを試してみないで難しい業務のWeb化はしないほうがいいです。
よくわからない、ではなく、逃げずにしっかり問い合わせて確認してみてください。
場合によっては最も難しい画面を預かってサンプルを作ってお見せすることもあります。

値段が高いものでもなく、技術的に難しいものでもなく、あとで足をすくわれるような近視眼的な技術でもありません。それが証拠に、これまで利用してきた1400社のユーザは、10年経とうが、空気のように使ってくださっているからです。




小学校時代に転校を繰り返すとイノベータになれる!?

2015年07月16日 | 22世紀を目指して
昨日のInnovationCafeに出席させていただいた。

全部聞けなかったのは残念だが非常に興味深い内容だった。

その中で目からウロコの見解に出くわしてとても得した気分になったのでご披露する。

司会の瀬川秀樹氏が「ところでみなさん小学校時代に転校した経験ありますか?」と聞いた。
何と瀬川さんを含む5人中3人が3回転校しているという。
瀬川さんの持論では、小学校時代に転校経験があるほうがイノベーターに向いているという。

つまりこうだ。
転校すると、これまで積み上げてきた自分の居場所がゼロクリアされる。
新たに1から再構築しなければならない。しかもまた2,3年後に親の転勤で転校ということが分かっていれば、
その間に最大のパフフォーマンスを発揮して、自分を短期間ではあるが一緒だった同級生たちに植えつけたい。
もし、これまでの学校で引っ込み思案の性格だったら、次の学校では悪がきを演じてみることもできる。
つまり人間関係の中で最大のパフォーマンスを発揮することを子供のころから体験できるのだ。

そういえば、14歳までに経験したことが一生の能力に大きく影響すると聞いたことがあった。
子供には過酷と思われることでも、子供は経験から多くの知恵を獲得する。
親の引いた路線の上を走らせるだけでは、路線が無いと走れない大人になってしまうのだろうか。

自分は田舎の小学校、中学校、高校と何の変哲もない平々凡々とした子供時代だったなあと
パネルディスカッションを聞きながら思った。