片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

SOX法と企業経営

2006年05月07日 | 私の正論

今日は蓼科最終日。小田さんとベランダで朝食を食べながら、私が以前書いた、性善説と性悪説について、小田さんの見解を伺った。


コンプライアンスのために、部門間の行き来も制限するような会社が現れたが、社員を信じられないということが最大の問題だという。経営者が、まず社員から信頼されるような不断の努力をしているかどうか。物理的なセキュリティー対策よりも、まずは、社員が会社を信頼し、その結果生まれる、信頼する会社に迷惑はかけないというマインドこそ最大のセキュリティー対策ではないかという。


小田さんは日本HPの出身だが、HPにはHPウェイという言葉があるという。社員を大切にすれば、社員は必ずそれに応えてくれるというものだ。


ここは甲府も近い。武田信玄は、人は石垣人は城と云い、物理的な城など築かなかった。


日本版SOX法でも、違反すると経営者が刑事罰を受けるような法律になりそうだ。それを恐れるあまり、業務に支障をきたすようなセキュリティー対策を施したり、経営意欲をなくしたりといったことではなく、社員に信頼される経営者になるというという自覚をしっかり持った上で、必要と思われる対策を講じれば、強くて優良な会社になるのではないかと思った。


小田さん、ありがとうございました。


蓼科山を下りて、雨の埼玉に帰ってきました。明日からまた仕事です。