片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

Biz/Browserはオフライン処理ができるからいい

2006年05月09日 | Biz/Browser

今日、著名なWebベースの開発フレームワークのメーカの社長に会った。

今大きな商談があるが、ネックはオフライン処理だという。

モバイルで仕事をする場合、作業環境は必ずしも通信できるところばかりではない。場合によっては地下や電波の届かない倉庫の中などで仕事をしなければならないこともある。Biz/Browserなら必要な情報をサーバから取り込むことで、擬似的にオフライン処理が可能になる。

これだ!ということで、早速客先にご提案していただけることになった。

ほかにPDA、VBコンバータを必要とする案件など抱えているという。すべてBiz/Browserで解決できそうなので提案してくださるという。ありがたいことだ。

 


電機メーカからソフト会社に転職して

2006年05月09日 | 私の正論
私は、電気機械製造業の情報システム部員から、25才の時思い切って転職した。
転職してびっくりしたことは、プロジェクトの工程の名称だ。当社はシステム基本設計から受託できます、などとあたりまえのように言っているが、その内容はプログラム基本設計だった。
ユーザにいたとき、業務をシステム化するのにどれほどの準備が必要だったかを、ユーザ経験のないソフト会社の人には、社長以下全員、多分理解できない。DNAが無いといったほうがいい。実はソフト会社に見積もり依頼をするころには、システム化の山は越えているのだ。あとは作ればいい。
ソフト会社がシステム基本設計と言っているのは、すでに決まったことを具体的に書類にまとめているに過ぎない。
私は、自分の出身のソフト会社を卑下しているのではない、そもそもソフト会社とはそういったものだという「認識からの出発」が大事だと思っているということだ。

ユーザとしての経験は宝

2006年05月09日 | 私の正論

連休初日、午後7:30に携帯にメールあり。


四月に約束していたF社のSEから、飲もうよというメール。


午後8:40に新宿南口で待ち合わせ、居酒屋で飲む。


彼は大手化学品メーカの出身だが、今はコンピュータメーカF社のSE。彼の根底には、作るのは一時、運用は20年の思想がある。今の立場は一時の立場。しかし、若い時経験した運用のマインドは消えない。どうしても、ユーザの立場でシステムを考えてしまう。


今、あるインフラ系企業のシステムを、3社コンペに打ち勝って受注した。しかも最低見積もりではない。顧客が彼を信用した。彼が、自らを顧客の立場に置き換えて真剣に提案したからだが、意図したことではない、自然にそういう行動に出たまで。


ユーザ経験のないSEは、実は不幸だ。受注金額と納期そして仕様ばかりが脳裏に浮かぶ。そこには利用者の視点がない。たとえ利用者の視点が大事と理屈で思っても、経験がないから、その奥深さが分からず、身体が理解しない。


新卒でいきなりソフト会社などに入った人には、若いうちに一年くらいユーザに派遣して、ユーザ側からソフト会社に仕事を発注する経験をさせるといい。今日はとても愉快だった。


 


SOX法と企業経営

2006年05月07日 | 私の正論

今日は蓼科最終日。小田さんとベランダで朝食を食べながら、私が以前書いた、性善説と性悪説について、小田さんの見解を伺った。


コンプライアンスのために、部門間の行き来も制限するような会社が現れたが、社員を信じられないということが最大の問題だという。経営者が、まず社員から信頼されるような不断の努力をしているかどうか。物理的なセキュリティー対策よりも、まずは、社員が会社を信頼し、その結果生まれる、信頼する会社に迷惑はかけないというマインドこそ最大のセキュリティー対策ではないかという。


小田さんは日本HPの出身だが、HPにはHPウェイという言葉があるという。社員を大切にすれば、社員は必ずそれに応えてくれるというものだ。


ここは甲府も近い。武田信玄は、人は石垣人は城と云い、物理的な城など築かなかった。


日本版SOX法でも、違反すると経営者が刑事罰を受けるような法律になりそうだ。それを恐れるあまり、業務に支障をきたすようなセキュリティー対策を施したり、経営意欲をなくしたりといったことではなく、社員に信頼される経営者になるというという自覚をしっかり持った上で、必要と思われる対策を講じれば、強くて優良な会社になるのではないかと思った。


小田さん、ありがとうございました。


蓼科山を下りて、雨の埼玉に帰ってきました。明日からまた仕事です。


 


小田山荘ご紹介

2006年05月06日 | Weblog
昨日この別荘の持ち主の小田さんがこられて、紹介してもよいというので小田山荘を紹介させていただく。

小田さんは長年外資系のコンピュータメーカの総務部門に勤務され、その後ファシリティーマネージメントの専門家として独立された。仕事と生活の両方を愉しむというワークライフバランスの専門家でもある。
そこで、自らヨーロッパの長期滞在型の別荘を見て歩き、それを参考にして、ここ蓼科に山荘を建てられた。山荘は自らの居住分と貸別荘の部分とが和室を通じて繋がっており、往き来できる。
設備はホテル並で、さらに生活するために必要なものすべてがそろっている。

夕べは小田さんと酒盛り、今朝は小鳥の声で目覚め、ベランダで小田さんと朝食だ。(写真)

快適快適。

組織人と自由人

2006年05月05日 | 私の正論
自由人は、組織人がいるから存在できる。
昔、組織を離れ起業したとき、組織に属することの不自由さを語っていた。しかし、大きな枠組みの中で役割を果たしていく人たちがいなければ、自由人など存在できないと思うに至った。
組織人の、与えられた職務を全力でこなしていく姿には、畏敬の気持ちさえ抱くことがある。好きな仕事、自分がこれだと思った仕事でないと力が出ない私には、とてもできない。
私の仕事は、組織で役割を粛々と果たしてくださる方々に支えられているのだとつくづく思う今日この頃である。

団塊世代向けブログ作成無料講習会はどうか

2006年05月04日 | 私の正論
ブログを開設して一ヶ月。続いている。

以前ホームページを作ったことが三度あり、三度とも挫折。
ブログは、手軽に個人が情報発信するツールとしてほんとうに良くできていると思う。
私は昭和21年生まれでもうすぐ60歳になる。後に続く22年生まれ以降の団塊の世代は、大変な叡智を持った集団だ。彼らに自分の専門を中心に、さまざまなことについて情報発信してもらえれば、凄い叡智がネットに集積される。その叡智をRSSリーダーが集めて提供してくれる。世代間の技術移転にもつながるのではないか。

ということで、団塊の世代向けにブログ開設の無料講習会を開いてみたいと思っている。私のブログ初体験をベースに、ブログの開設手順を、デモを含めて実演してみたい。ささやかな社会活動。月一回くらいなら仕事に支障はないと思うので。
東京近郊ならどこへでもパソコンを持って出かけるつもり。インターネットのケーブルとプロジェクタさえ用意してくれれば可能です。

グーグル社に新しい時代の企業の理想像を見た

2006年05月02日 | 私の正論
昨日の続きだが、、

私が昔会社をやっていたとき、社員に秘密にしなければならない情報など、何もないと思っていた。全員がなんでも知っていることで、一人々が経営感覚を持って仕事ができるはずだと思っていた。そのように公言してはばからなかった。結果としては、会社をたたむことになったので、この発言は封印していた。
しかしグーグル社の、すべてのことを全社で共有するという姿勢や、20%の時間を目の前の仕事以外の創造的なことに充てなければならないという義務など知るにつけ、同じだなと思った。

今、可視化とかみえる化などと言って、企業の透明性を確保しようと、企業はやっきになっている。これまでいかに隠されていたことが多いかということの証明だが、確かに、一部の部署や、上層部しか知らない、知ってはいけない情報が、企業や行政にはたくさんありそうだ。こういった体質では、いずれ透明性の高い企業には勝てなくなるだろう。まずは人材が集まらないだろう。魅力がない。

すべてはネットワークインフラのなせる業か

グーグルが目指すのは救世主か?

2006年05月01日 | Biz/Browser
梅田望夫氏のウェブ進化論を読んだ。

もしかしたらグーグルは世界を救えるかも知れない。

バベルの塔を作ろうとして、人間はお互いの言葉が分らなくなった。
グーグルは世界中の言葉を世界中の人にわかるようにしようとしているという。
そういえば、聖書では、初めに言葉があり言葉は神だったとあったなあ。
言葉はすべてだ。

世界中で発信される言葉を、一瞬にして世界中で共有できる環境が何をもたらすか。

それはきっと、人類の歴史を、よい方向に転換させてくれるのではないかと直感した。

グーグルが株式公開にあたり、米証券取引委員会に提出した書類の冒頭に、
「世界をよりよい場所にすること」と書かれているという。
グーグルの根源的なアプローチの仕方を知るにつれ、諸手を挙げて応援したくなる。

我々はBiz/Browserで貢献する、、。