片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

お父さんがパラオ島で戦死した友人からの依頼

2010年12月31日 | こころ
私が以前書いた「パラオ島敗戦記」を読んだ、親友から連絡があった。


はじめまして。
片貝様からご紹介を受けたXXXXと申します。

親友の片貝様のブログに野口十七雄様の「パラオ島敗戦記」
のことについて書かれていたのを見てどうしても読んでみたい
想いに駆られました。

と申しますのは私の父は結婚数ヵ月後の昭和18年に赤紙で
召集され、昭和20年6月にパラオ島で戦病死しました。
終戦からわずか2ヶ月前でした。
私が生まれたのが昭和19年3月ですから、私と父の対面は
一度もなかったことになります。
母が私の赤ん坊の写真を送り、戦地からそれに対する返信の
はがきが送られてきました。それを母から受け継いで持っていますが
そのはがきと出征前に撮った父の写真だけが私と父とを繋ぐ証です。

私は母の実家に引き取られ、18歳までを過ごしました。
ものごごろついた頃から、父の居ない寂しさ、戦争への恨みを心に
抱きながら育ちました。
そんな境遇でしたから、今も「平和の尊さ」を身にしみて希求して
している一人です。

今やわたしも66歳になり、元気なうちにパラオ島に慰問に行きたい
衝動と共に、父が一兵卒としてどんな想いで戦争に臨んでいたのかを
知りたくなっております。

そのような訳で恐縮ですが可能でしたら「パラオ島敗戦記」を一冊譲って
いただきたくお願い申し上げます。


自然保護の女神レイチェル・カーソン

2010年12月30日 | こころ
岩波ジュニア新書の「科学のすすめ」という本が目に留まって買った。
さまざまな分野の科学者が、自分の生い立ちからなぜその分野に進むようになったか、それがどのように人類に役立っているかといったようなことが書かれている。
その最終章が小野有五氏の「めざせ地球の臨床医学」。
その中でレイチェル・カーソンを取り上げていた。
サイレント・スプリング(沈黙の春)の意味は、農薬散布によって静から春が訪れるというものだ。
この本が与えた衝撃は計り知れないという。
つまり、これまで科学は人間の未来を約束していたと信じていたけれども、人間の未来を閉ざすものだという事実だった。

この本からだったとは知らなかった。。。




システムリニューアルがさらに1年伸びる

2010年12月30日 | 私の正論
現行のシステムをWeb化してユビキタス時代に備えようというプロジェクトが、またまた大幅延期に追い込まれた。
原因は仕様が固まらないまま走ってしまったことにあるようだ。最近こういったいい加減な仕事ぶりをよく耳にする。

ITLeaders1月号で木内さんのコラム「是正勧告」にチリの落盤事故救出から学ぶという記事がある。なぜこの困難な救出劇が成功したか7つの要素を挙げて解説している。
その最初に、同じ目的を強く意識する2つのチームがある、とある。システム開発で言えば発注者側(地下チーム)と受注者側(救出チーム)だ。
この同じ目的というのが重要だ。
発注側も何ができれば成功かを明確にしないままに見積依頼をしたり、受注者側は、とにかく受注競争に勝って、納期どおりに利益を確保して納品することを目的としたりする。
これでは同床異夢。
チリの救出劇は、同じ目的で発注側も受注側も頑張れる体制があれば、かなり困難な問題に直面しても乗り越えられることを証明している。

親友

2010年12月30日 | こころ
私が映画を見ている頃、親友二人が飲み屋で飲んで羽目をはずしていた。
映画が始まる直前に電話がかかってきた。
楽しそうだ。
今年はお二人にお世話になった。私もできるだけのお世話した。

100%信じられる友人を持てることは、この上ない幸せだと思う。

仕事納めに映画「最後の忠臣蔵」を見る

2010年12月30日 | 感動したこと
役所広司、佐藤浩市という私の大好きな役者が二人競演の「最後の忠臣蔵」。
閑散とした深夜の映画館で、無心に堪能した。
一年の締めくくりには最高。

死ぬことを許されなかった二人が苦悩して生きた16年の物語。
討ち入りに参加しなかった多くの家臣の行く末さえ心配した大石蔵之助の命を受けて、役割を果たした二人の物語

赤穂浪士の討ち入りが日本中の評判になるにつれて、討ち入りに参加しなかった者たちへの冷たい世間の風当たりがある。現代の、マスコミによる集団リンチと同じ。
そんな彼らが、物語の最後に狂喜してはせ参じる場面は鳥肌が立ちっぱなし。

そして最後の最後、これは言えない。

HTML5が普及するとBiz/Browserはいらなくなる?

2010年12月28日 | Biz/Browser
「HTML5が出るとBiz/Browserはいらなくなるのではないですか?」という質問があった。
HTML5はJavaScriptを食って動く。Biz/BrowserもJavaScriptの拡張版であるCRSを食って動く。その意味では、デファクトスタンダードと独自言語の違いがある。

できるできないで言えばBiz/BrowserでできることはHTML5でできるだろう。
さらにHTML5なら無料だ。

私の見解はこうだ。
前提条件として、Biz/Browserの用途はBtoCではない。すべての端末が日々、長年正常に動作し続けることが求められる。このような条件の中でHTML5とBiz/Browserを比べる必要がある。

1.動作保証
  Biz/BrowserはWin98から7まで、アプリケーションソフトが
  正常に動作することを保証している。
  I.Eを使う場合、そのバージョンの違いも保証している。

2.異なるプラットフォーム
  WinCE機、WinMobile、いずれAndroid上での動作を保証している。(一部機種限定)

3.Biz/Browser自身のバージョンアップ
  異なるバージョンのBiz/Browserが同時に使われてもよいようになっているので、
  ユーザは自社がアプリケーションの改変を必要とするときだけ改変すればいい。マイクロソフトに振り回されることは無い。

HTML5を知ることでBiz/Browserの良さを改めて理解していただけると思っている。

お酒の正しい飲み方

2010年12月28日 | 不思議なこと
昨日は4人で忘年会。
ドラッカー学会マネジメント研究会の座長の森岡さんと、升岡さん、伊藤さん、私。
升岡さん知り合いの赤坂越川にて。
升岡さんが言うには、お酒は大吟醸から始めて、徐々に安めの酒にしていくのがの見やすいのだそうだ。
その順番で飲んでみた。

左から
1.ビール(とりあえず)
2.純米大吟醸 洗心
3.純米吟醸 勝保
4.特別純米吟醸 久保田 紅寿
5.特別本醸造 久保田 千寿

納得。

実践ドラッカー研究の森岡さんが、満を持して本を上梓される。
1月25日。私も原稿の段階で見せていただいた。
目からウロコの思いだった。
ドラッカーはこう使うのかという感じ。
また紹介します。

「4人の会」来年は何かやりましょうということになった。
今年もあとわずか。

iPhoneアプリの開発に凝ってる高校生

2010年12月27日 | おもしろソフト
MSCOの会合で馬場さんが言ってた。
「電車の中で小耳に挟んだんだけどiPhoneアプリってだれでも作れるの?高校生がのめりこんでるような話をしていたから、、」。
今朝の朝日新聞26面に「アプリ作り学生続々」という記事があった。
ネットで検索したら「iPhoneアプリケーション開発ガイド」の書評に出会った。

これはいいかも知れない。
昔のマイコン少年がWebアプリケーションで復活すると思った。
少年にとって格好の遊び道具であり、世界に乗り出すチャンスでもある。


シャッター通りの再生成功事例

2010年12月27日 | 22世紀を目指して
NBオンラインの記事が目に飛び込んできた。
「消え行く灯、なくなりかけた商店街が元気になる」

朝日新聞で「孤族」が報道された。
今日本は明治維新にも匹敵する転換期を迎えている。
明治維新は、外圧への恐怖から実現した面もあったかも知れないが、今回は内なる叫びに突き動かされて行う維新だと思う。
「このままでは子供たちの未来はない、経済を追求しなくても再生可能で豊かな社会を作れないものだろうか」という祈りにも似た思いだ。
年間3万人を越える自死は、新しい時代を作るための戦士の戦死なのかもしれない。
個々人が自ら立ち上がって、今住んでいる地域を、一生住みたい町にするしかないと思う。

結婚して以来これまで30年間、給料は現金で奥さんに渡している

2010年12月26日 | 感動したこと
給料が銀行振り込みになってから、父親の権威が失われたのではないかという、酒席での私の口癖に、目からウロコのお話があった。
Nさん。
結婚当初から給料は現金で渡していると、あたりまえのように言う。
奥さんはNさんの給料がいくらなのかは知らないという。
毎年毎月必要な額を奥さんに渡しているのだそうだ。
そうか、銀行振り込みになったから父権が喪失したのではなく、そもそも男が自立していないから銀行振込みになったとたんに、実権が奥さんに自然に移っただけなのか、と妙に納得した。

どうも自分の考えは底が浅い。。。

YouTubeにアップロードできない

2010年12月26日 | 不思議なこと
昨日はインターネットに振り回された一日でした。

その1
娘から連絡が来てSkypeを開けという。
サンタクロースが来て孫が喜んでいる姿を見せようというのだ。
ところが無線LANルーターのAirStationからLoginを求められる。
こんなことこれまでなかった。
意味不明。
メールもできない。
とにかくインターネットにつながらないのだ。
もしやと思って、J-COMのルーターから直接パソコンにつないでみた。
すると同じメッセージが出るではないか。
AirStationへのLoginメッセージだ。
使っていないのに同じメッセージが出る。
???だらけのまま、いずれにしてもJ-COM側の問題だと思ってJ-COMに電話する。
夕方CEが来て、「あっルーターが壊れてます。取り替えましょう」。
私は唖然。
で、解決。

その2
YouTubeにアップロードしようとして「原因不明のエラーでアップロードを中止します」というメッセージが出てしまう。
前回まったく同じようにしてできたのに今回できない。
実にさまざまなことを試した。
数時間格闘した後、もう夜中の2時半になりあきらめようと思ったとき、ふとアップロード画面の右にあるメッセージに目が留まった。
こう書いてある。

「高度な動画アップロード
2 GB 超の大きいファイルにも対応しています。また、Java がインストールされていれば、アップロードを途中で中断し、後から再開することもできます。

今すぐ試す | 詳細 」

とある。
ピンと来て、すぐ試すをクリックした。
Javaがインストールされてアップロードが開始された。
祈るように見つめる。
何度やっても数分で落ちたのに落ちない。
しかし相当時間がかかりそうだ。
もう限界。
で、枕元にパソコンを置いて寝る。
5時半に目を覚ましたら、なんとアップロード成功していた。

ということで、散々なクリスマスでした。
まだまだコンピュータの世界は夜明け前ですね。
ユースウェアが大事です。