自分の部屋がどうにもならなくなってきたので、片付けた。
「雅俗交響」という本が出てきた。
お父さんが昭和電工にいらっしゃったというKさんからいただいたものだ。
本の著者は鈴木治雄という方で、昭和電工の社長・会長を歴任された方だ。
鈴木さんは、お父さんが味の素の創業者で、兄が鈴木三郎助、本人がが鈴木忠治とのこと。
雅俗交響は、まさにビジネスと文化の両方に真剣に取り組んだ証。
こんなことが書いてある。
草野心平が、蛙の気持ちになって書いた「ある冬眠蛙の独白」という詩の中に、蛙がやっと春になったので、のこのこと這い出てきて、両眼微笑しているという部分がある。その詩に接する前に、鈴木さんは、銀座の画廊でやっていた草野心平の書展に行き、薄墨の「両眼微笑」を気に入って買っていたので、さらにその書が好きになったという。
鈴木さんの蛙コレクションは、芭蕉開眼の一句と言われる「古池や蛙とび込む水の音」と一茶の「痩せ蛙負けるな一茶是にあり」と、芥川龍之介の「青蛙おのれもペンキぬりたてか」だそうだが、「両眼微笑」が加わって有難いと思っていると書いてある。
ビジネスの世界でしのぎを削りながら、一方でこういった心象風景を持つ、まさに「雅俗交響」、いいですね。
「雅俗交響」という本が出てきた。
お父さんが昭和電工にいらっしゃったというKさんからいただいたものだ。
本の著者は鈴木治雄という方で、昭和電工の社長・会長を歴任された方だ。
鈴木さんは、お父さんが味の素の創業者で、兄が鈴木三郎助、本人がが鈴木忠治とのこと。
雅俗交響は、まさにビジネスと文化の両方に真剣に取り組んだ証。
こんなことが書いてある。
草野心平が、蛙の気持ちになって書いた「ある冬眠蛙の独白」という詩の中に、蛙がやっと春になったので、のこのこと這い出てきて、両眼微笑しているという部分がある。その詩に接する前に、鈴木さんは、銀座の画廊でやっていた草野心平の書展に行き、薄墨の「両眼微笑」を気に入って買っていたので、さらにその書が好きになったという。
鈴木さんの蛙コレクションは、芭蕉開眼の一句と言われる「古池や蛙とび込む水の音」と一茶の「痩せ蛙負けるな一茶是にあり」と、芥川龍之介の「青蛙おのれもペンキぬりたてか」だそうだが、「両眼微笑」が加わって有難いと思っていると書いてある。
ビジネスの世界でしのぎを削りながら、一方でこういった心象風景を持つ、まさに「雅俗交響」、いいですね。