ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

三谷版 桜の園

2012年07月08日 | 演劇

土曜の夜は友人と舞台を観に渋谷へ

劇場は渋谷パルコの上にあるパルコ劇場。

渋谷はとにかく人が多いので、ちょっと苦手
その上パルコ劇場へ向かう道は本当に人が多くてちっとも前に進まない。
しかも昨夜は、雨が降っていたので、傘をさしているとさらに・・・

でも、せっかくゲットした三谷幸喜さんの舞台のチケット。
渋谷がどんなにつらくとも、行かねば

開演5分前、
家庭教師シャルロッタ役の青木さやかさんが前説で登場

AKB48のヘビーローテーションの替え歌で、
チェーホフのことなんかを歌い始める

浅丘ルリ子さんが演じる地主貴族の奥様、ラネーフスカヤが
パリから到着するのを娘と使用人たちが待つシーンから始まる。

他愛のない会話をしながら、みんながそわそわと待っているところへ、
満を持して奥様登場となるのだけれど、
この時の浅丘ルリ子さんのオーラったら

ほんとに貴族が出てきたような神々しさ

どう考えても若くてかわいらしい大和田美帆さんだってかすんでしまう

大女優ってこういうことなのね

以前、「ドレッサー」という舞台で平幹朗さんが登場したときにも
まわりの俳優さんたちが完全に喰われていたのを思い出した

かつては大金持ちだった貴族が没落し、
広大な敷地や屋敷がもうすぐ競売にかけられようとしているのに
浮世離れした当の貴族兄妹は相変わらず夢のようなことを言って
なんの具体策もない。

ただ一人、実業家となった かつての使用人の息子が
一生懸命に救済案を説明するけれど、さっぱり話がかみあわず、
ついには屋敷を追われることになる・・・

という、没落貴族の悲劇とされてきた戯曲を、
チェーホフ自身が「四幕の喜劇」と言っているということで、
三谷さんは喜劇として作り上げたそう

はずかしながら、原作は読んでないので、よくわからないけれど、
話の内容が結構悲惨なのにもかかわらず、
そのことを茶化すかのように随所に笑いがちりばめられていて
最後まで喜劇だった

なんか、すごいもの見たなって感じ

それにしても、ロシアの人の名前は、わかりにくい。
なんとなく、似てるし、言いにくいし・・・

ロシア文学が手つかずのままなのは、
名前を覚えられないってことも、理由の大半を占めている

中学生のころだったか、
背伸びして ソルジェニーツインという人が書いた
「イワン・デニーソヴィチの一日」なる本を読んで
撃沈して以来、どうも手が出せずにいる・・・

そんなことよりも何よりも
本当にオーラに包まれた人を見ることができたことが
今日の一番の感動かも・・・

本当にいい舞台でした















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