ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】かもめ

2013年09月29日 | 演劇
ここ数年、恒例となった、2~3か月に1度の大学時代の友人と一緒の舞台鑑賞。

今回は、あまりにも有名なチェーホフの「かもめ」

とはいっても、タイトルは聞いたことがあるってだけで、観たことは無い

演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

コテコテの日本人だけれど、こうして書いてみるとロシアっぽい・・・

個人的な目的は、主役のトレープレフを演じる生田斗真クン。

遠目でもはっきりとわかる端正なお顔立ち

作家志望のトレープレフは自分の書いた前衛的な戯曲を女優志望の恋人ニーナに演じさせ、
近しい人たちに披露するけれど、評価は今一つ。

特に自称大女優の母、アルカージナはニーナの若さへの嫉妬もあり、
茶化したり酷評したり・・・。

ニーナを演じるのは蒼井優さん。
前半の初々しい感じと後半の疲れ果てた感じの落差がお見事

母親のアルカジーナは大竹しのぶさん。
大女優のオーラを振りまいて、自分のことばかりで息子を顧みないわがままな母親を
さらっと演じてらっしゃる。

アルカジーナの愛人で売れっ子作家のトリゴーリンは野村萬斎さん。
以前に観た、夏目漱石役の時も思ったが、立ち振る舞いに気品がにじみ出ている。

芸術に理解があり、トレープレフを慰める医師ドールンに浅野和之さん。
どの舞台を観ても、どこかにいらっしゃるウォーリーのような方だ

ニーナはトリゴーリンの名声にあこがれ、トリゴーリンはニーナの若さに惹かれ、
でもニーナは結局捨てられて・・・。

彼らを取り巻く人たちもそれぞれ、一方通行の片思いをしていて、
誰一人として報われないのが何とももの悲しい。

どいつもこいつもわがままで、自分のことばっかりっていう反面教師だらけのこの物語。

チェーホフはタイトルに「4幕の喜劇」としたそうだが、どの部分が喜劇だったのだろう・・・?
ところどころに笑いはあったが、ちょっとブラックな感じだったような・・・

と考えても絶対にわからないので、やめておこう

昨年、やはりチェーホフの「桜の園」を観た。
こちらは三谷幸喜さんの演出だったからなのか、結構重いストーリーでありながら
随所にくすっと笑える部分があって、とてもわかりやすかったように思う。

この後ケラさんは1年半に1本程度のペースでチェーホフシリーズを手掛けていかれるとのこと。
機会があったら次回もぜひ観てみたい

この友人と舞台を観るときは、いつも早めに待ち合わせてランチをいただき、
終演後、ゆっくり目にお茶を飲み、思いっきりおしゃべりをして、解散となる。

この日は、夜7時ごろ別れたのだが、私にはこの後、夜の部が・・・。

大学の友人と東京駅で別れたあと、有楽町側から歩いて銀座三越前へ
ここで高校の同級生と待ち合わせ

彼女はお酒が強いので、お酒の飲めるおしゃれなお店をたくさん知っている。

この日の彼女のお勧めは、「銀座王子」と言われるバーテンダーがいるというお店

やや新橋寄りのビルの地下2階にある「LITTLE SMITH」と言うこのお店には
ワールドカクテルチャンピオンシップ世界大会で優勝した耳塚さんというバーテンダーもいらっしゃる。

せっかくの機会だというのに、お酒が飲めない情けない私・・・。

おしゃれなカクテルを注文する友人を横目に、ノンアルコールカクテルを・・・

フルーツをふんだんに使い、「ちょっと炭酸を」なんていう生意気な希望にもにこにこと答えてくれる。

それはそれは贅沢なフルーツジュースだ

それぞれの子供の話や、仕事の話、介護の話、などおしゃべりは止まらない。

11時をまわり、やっと重い腰を上げる・・・

とんだ不良主婦だ

でも、ここでストレスを発散して、週明けからまた機嫌よく過ごせるなら・・・ね

楽しい一日を過ごさせてくれた二人の友人に感謝感謝

またよろしくお願いします
























コメント
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