ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

おのれナポレオン

2013年04月18日 | 演劇

あきらめていたチケットをゲット

どうしても観たかった「おのれナポレオン」
三谷幸喜さん、脚本・演出。
主演のナポレオン役は野田秀樹さん。

劇場で上演されている様子を映画館で生中継するライブビューイングが
近くの映画館でも開催されるというので、
詳細を見ようと東京芸術劇場のH.Pにアクセス。

が、すでに完売・・・

なんとなく窓口販売のページを見ると・・・

平日補助席あり

最後部のパイプ椅子
座れればいいわと購入ボタンをポチッ

ということで、木曜日の午後、一人で劇場へ・・・


ロビーには舞台の模型が展示されている。

撮影可



観客が3方から取り囲むような舞台。

サイドシートがうらやましい・・・
私の席は、模型に表現されることのない一番後ろの席のそのまた後ろ。

確かに折りたたみ椅子だったけれど、ご親切に結構厚みのあるクッションが敷いてある。

思いのほか快適


戦いに敗れ失脚し、セントヘレナ島に囚われてから死を迎えるまでのナポレオンの日々と
それを取り巻く人々の様子が、回想の形で綴られる。

ナポレオンの死の真相を探る人物が、当時のナポレオンの側近たちを訪ね歩いて
話を聞いている、という設定。

最後まで登場することのないその人物に向かって、一人一人が当時を語り、
その様子が野田さん演じるナポレオンと共に再現される。

ナポレオンに仕えながら復讐心を持つ元軍人、シャルル・モントロンに山本耕史さん。

モントロンの妻でありながら、ナポレオンを愛し子供まで生んでしまう奔放な女性
アルヴィーヌ・モントロンに天海祐希さん。

献身的にナポレオンに仕えるマルシャンに浅利陽介さん。

ナポレオンの主治医、アントンマルキに今井朋彦さん。

ナポレオンを監視するイギリスの軍人、ハドソン・ロウに内野聖陽さん。

山本さんには、貴族の気品がそこはかとなく漂ってるし、
天海さんは、ホントに美しく、登場しただけで舞台がパ~っと明るくなる。

ナポレオンを憎み、嫌がらせをし、でも実は彼をリスペクトしてるっぽい、敵の軍人役の内野さんは
やっぱり演技が大きい。

なんといっても、野田さんのナポレオンったら、とってもおちゃめ

とにかく落ち着きがなく、ちょこまか動き回り、
こどものようなわがままを言い、
でも、時折天性の策士ぶりを発揮して、チェスではハドソン・ロウをちゃちゃっと負かしちゃう

振り回されながらもみんな彼にひきつけられるっていうカリスマ性をちゃんと感じさせてくれる。

ああ、ナポレオンってこんな人だったんだな、って妙に納得しちゃう感じ。

周りの人たちそれぞれが彼を愛し、でも嫉妬したり憎悪したり、多かれ少なかれ殺意をいだくけれど、
動機が名探偵コナンなみの「えっ?それくらいで殺したくなっちゃう?」ってくらいのもの。
でも、現実ってそんなものなのかもしれないな、なんて思ったりして。

休憩なしの2時間半弱・・・

え?もう終わり?ってくらい、あっという間に終わってしまった

ナポレオンの死の真相にせまるミステリーなので、内容を書くわけにはいかないけれど、
補助席であろうと観ることができて、ホントによかった

今度、どうしても前売りチケットが取れないときは
劇場窓口も要チェックだわ








コメント
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