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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日もカラシラ、そして夏羽のチドリ

2019-08-25 17:07:19 | 夏の藤前干潟

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【お知らせ】

本日、稲永公園でオカメインコを保護しました。

愛知県港警察署に届け出ましたので、お心当たりのある方は港警察署までお問い合わせください。

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藤前干潟

今日の干潮時間 6時56分 潮位 93cm

           19時18分 潮位155cm

今日の満潮時間13時52分 潮位192cm 


今日も昨日に引き続いて左岸にカラシラサギが飛来しました。

昨日と同じように潮が満ちて来て、永徳スリップ南側の干潟が見えなくなる頃に、飛来しました。

今日の飛来時間は、昨日の7時57分から約1時間後の9時05分でした。
比較的涼しく過ごしやすい日でしたが1時間遅い分、陽炎が目立ちます。

私自身は、「毎日近くまで飛来しているわけじゃ無いから、今日はカラシラは来ないだろう」と思っていました。

待ちきれず帰った人も多くいましたが、残っていた人は幸運でしたね。

 

みんながカラシラサギを待っている間、珍しくもないかも知れませんが、夏羽のチドリを一人で観察していました。

最近は冬場にハジロコチドリの越冬個体を良く観察できるようになりましたが、庄内川河口で観察する夏羽は久しぶりです。

近くのコチドリと比べると、黒い胸の帯が目立ちます。

昨年も「何処何処にいた」と人から話は聞いていましたが、あくまで自分が普段見ている所で偶然に出会いたかったので、なかなかめぐり合わせがありませんでした。

個人的には、ハジロコチドリの夏羽は、庄内川河口で見たカラフトアオアシシギやシベリアオオハシシギよりも見た回数が少ないシギ・チドリの仲間です。

冬羽のハジロコチドリと違って、夏羽は過眼線と胸の帯が非常に太く黒く目立ちます。

また、手前のコチドリの幼鳥に比べアイリングは目立たず、体の大きさが2~3cmほど大きく感じます。

羽根の裏側は他のチドリと同じ白色ですが、オレンジ色の足が目立ち、くちばしは冬羽の時は黒色ですが、夏羽の時はオレンジ色で先端のみが黒です。

翼を広げるとコチドリは翼帯が目立ちませんが、ハジロコチドリは翼帯が白く目立ちました。

 

今日の藤前干潟はカラシラサギやハジロコチドリの他、エリマキシギも2羽(♂1・♀1)が観察できました。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ496、ササゴイ1、ダイサギ22、コサギ27、アオサギ36、カラシラサギ1、マガモ27、カルガモ316、スズガモ7、ミサゴ4、コチドリ5、ハジロコチドリ1、ダイゼン36、ケリ5、キョウジョシギ1、オバシギ6、エリマキシギ2(♂1・♀1)、コアオアシシギ1、アオアシシギ21、キアシシギ6、イソシギ4、ソリハシシギ6、オグロシギ2、オオソリハシシギ4、ホウロクシギ4、チュウシャクシギ5、ウミネコ128

 

【野鳥カメラマンの皆様へお願い】
野鳥撮影時に葦原に立ち入らないようお願いします。

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の干潮時間 8時18分 潮位 79cm
月曜日の満潮時間15時25分 潮位209cm
           

火曜日の干潮時間 9時24分 潮位 59cm
火曜日の満潮時間16時22分 潮位230cm  

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干潟を駆けるカラシラサギ

2019-08-24 16:47:10 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時26分 潮位 98cm
           17時14分 潮位145cm

今日の満潮時間11時58分 潮位189cm

 

小潮の今日は、潮の引き始めが午後なので、明け方の干潮時間が終わった後の潮が満ち始めからが比較的観察しやすい時間になりました。

干潟へ行くと、小潮なので干潮時の潮位が大潮に比べ高いため、干潟の干出も少なく狭い干潟にシギ・チドリ達が集まっていました。

この季節に一番多いソリハシシギやアオアシシギ、キアシシギの他に、今日も秋に飛来数が多くなるオグロシギの姿が観察できました。オグロシギは黒い胸の横斑が目立たなくなり冬羽へと換羽が進んでいました。(注 オグロシギの後ろを駆けるのはコサギです。)

同じく、夏羽から冬羽へと換羽が進むダイゼンやオオソリハシシギは、すでにお腹が一杯になったのか窪地で休息していました。

こちらは↑は餌を探して歩くオオソリハシシギ。


満潮へと潮が満ちはじめると、小魚を追ってサギの仲間が多く干潟へ飛来してきます。

ダイサギやコサギの群れと一緒に8月4日から藤前干潟で確認されているカラシラサギも一緒に飛来してきました。

良く似たコサギに比べると、くちばしや足の色が違いますが、動きも違います。
遠くから観察していても動きが違う事からも500m以上離れた導流堤の干潟にいても、その存在に気づくことができます。

コサギに比べ、本当によく動きます。餌の捕り方も特徴的です。

腰を低くして水際を走って小魚がいる場所までくると、身を伏せて翼を半開して忍び寄り、小魚を捕えます。

外観はよく似たコサギに比べくちばしが黄色く、冠羽の数が20本以上あります。足の色はコサギよりも黄色っぽく見え、太く丈夫そうな足をしています。

コサギと一緒に並ぶと、頭部の違いがよく分かります。コサギが近づいて緊張したのか、ちょうど冠羽が逆立ちました。

カラシラサギは日本では迷鳥とされていますが、藤前干潟では毎年春・夏・秋に2~3回、1~2羽で飛来していています。

一度飛来すると長く留まる事が多いですが、普段は500m以上先の導流堤で活動しているため、しばらくすると皆からも関心が薄れてしまいますが、繁殖場所が朝鮮半島西岸や黄河河口と限られ生息地の破壊、乱獲等により生息数が激減しているサギで、環境省レッドリスト準絶滅危惧NTに指定されています。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ372、ササゴイ2、ダイサギ34、コサギ24、アオサギ34、カラシラサギ1、マガモ54、カルガモ297、スズガモ6、ミサゴ7、トビ1、ハヤブサ2、コチドリ3、メダイチドリ1、ダイゼン27、ケリ3、キョウジョシギ1、オバシギ7、コアオアシシギ2、アオアシシギ36、キアシシギ9、イソシギ3、ソリハシシギ42、オグロシギ2、オオソリハシシギ3、オオハシシギ1、ホウロクシギ4、チュウシャクシギ6、ウミネコ20

 

また、今日はお隣の稲永ビジターセンターで講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」が開催されました(主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室/NPO法人藤前干潟を守る会)。

小学生などの子どもたちを含むたくさんの方が参加されていました。

講演会では、講師の伊谷行先生(高知大学教育学部)からアナジャコや、アナジャコのからだや巣穴に寄生・共生する生きものなど、干潟に生息する多数の生きものについてのお話を聴くことができました。

講演の中でみなさんから一番歓声が上がったのは、アナジャコの胸にくっついて寄生するマゴコロガイ(二枚貝)のお話のときです。(※マゴコロガイは藤前干潟ではみつかっていないそうです。)

アナジャコが脱皮する際、寄生するマゴコロガイはシャクトリムシのような動きをしながら巧みに動いて、脱皮後のアナジャコに移動し、同じアナジャコにずっと寄生するそうです。

この様子を動画で見せてもらったのですが、そのマゴコロガイの動きがびっくりするほどスムーズで、見事にアナジャコに再びくっつくので、みんな驚いていました。

その他、私自身は名前を聞いたこともないアナジャコや干潟の生きものを様々知ることができました(たとえば、バルスアナジャコ、オキナワアナジャコ、アナエビなどなど)。

アナジャコも、干潟の生きものもまだまだ奥深く、おもしろいものだと再認識しました。

(もちろん、鳥類についてもまだまだ知らないことがいっぱいです。)

 

 

【名古屋市野鳥観察館の秋の野鳥イベント】

9月15日(日)に開催する「藤前干潟の探鳥会」と「野鳥のおはなし」の参加者を募集しています。→詳細はこちら(PDF)

 

明日の干潮時間 6時56分 潮位 93cm           
                     19時18分 潮位155cm

明日の満潮時間13時52分 潮位192cm 

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明日から「秋の野鳥写真展」です。

2019-08-23 17:19:01 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間10時38分 潮位196cm

今日の干潮時間16時04分 潮位127cm

 

昨晩から今朝にかけて、一時的に強い雨が降った名古屋。

あまりに強く降ったので、この雨の音で目覚めるほどでした。

そして、今日はお天気はいまいちで、雨も降りましたが、涼しかったですね。

稲永公園では、上の方から聴こえてくるセミの声よりも、足元から聴こえる秋の虫の音が響き、急に秋が訪れたように感じてびっくりするほどです。

 

なお、今日、野鳥観察館から観察できたシギ・チドリは、メダイチドリ1、ダイゼン34、ハマシギ3、オバシギ7、オオハシシギ1、アオアシシギ16、キアシシギ1、ソリハシシギ30、オグロシギ2、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ4、チュウシャクシギ4 でした。

また、カラシラサギ(1羽)が今日も、元気に干潟を駆けているのを観察できました。

 

そして、今日は明日から開始する秋の野鳥写真展2019「鳥のいる風景」の展示作業を行いました。

 

 

今回の写真展の展示期間は明日(8月24日(土))~9月29日(日)まで、展示場所は野鳥観察館の2階です。

山から海まで、様々な鳥たちのいる風景の写真が集まりました。

ぜひぜひ足をお運びください。 

 

 

明日の満潮時間11時58分 潮位189cm

明日の干潮時間17時14分 潮位145cm

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オグロシギを近くで観察できました。

2019-08-22 17:34:20 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時40分 潮位208cm

今日の干潮時間15時22分 潮位107cm

 

今日もとても蒸し暑い日となりました。

開館前、干潟を覗くと、ソリハシシギが小さくなった干潟で休んでいました。

この頃、チュウシャクシギはまだ干潟でカニを探していました。

その後、潮が満ちて来て干潟がなくなっていき、干潟を飛び立つソリハシシギ↓。

 

さらに満潮時間が過ぎて、お昼過ぎ。

再び潮が引いて現れた干潟には、シギ・チドリなどがまた飛来し、餌を探して動き回っていました。

オグロシギ(右2羽)とオオソリハシシギ(左1羽)↓。 

オグロシギ2羽は、常にとても近い距離にいました。 

何かを捕まえたソリハシシギ↓。 

キアシシギ↓。 

アオアシシギとウミネコ↓。 

さらに、干潟のそばでは、カワウがアカエイを丸飲みしようとしていたそうです↓。

※ソリハシシギの群れ、チュウシャクシギ、カワウの写真は来館者の方に提供いただきました。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ671、ダイサギ23、コサギ12、カラシラサギ1、アオサギ17、マガモ32、カルガモ49、スズガモ6、ミサゴ9、コチドリ2、オオメダイチドリ1、ダイゼン25、ケリ8、オバシギ7、コアオアシシギ1、アオアシシギ22、キアシシギ9、イソシギ6、ソリハシシギ40、オグロシギ2、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ4、チュウシャクシギ5、ウミネコ187

 

【藤前干潟に関連するイベント等】   

☆8月24日(土)~9月29日(日)秋の野鳥写真展2019「鳥のいる風景」@名古屋市野鳥観察館2階 

☆8月24日(土)講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」@稲永ビジターセンター(主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室/NPO法人藤前干潟を守る会)

アナジャコとその巣穴に共生する生きものを研究している伊谷行さん(高知大学教育学部准教授)のおはなしを聴くことができます。→詳しくはこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のHP)

 

☆9月15日(日)・9月16日(月・祝)「秋の野鳥イベント2019」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆9月28日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

☆10月5日(土)「干潟のカニやハゼをかんさつしてみよう!」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、名古屋港水族館の職員さんです。※講座の対象は小学校1~3年生(保護者同伴)

 

☆11月16日(土)藤前干潟の音カフェ「音でえがく藤前干潟」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、パーカッショニストの本多”taco-bow”正典さんです。

 

☆12月7日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「ヨコエビ~小さな干潟の生きもの~」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、大阪市立自然史博物館の有山啓之さんです。

 

☆12月21日(土)ふれあいトーク「タマゴ式鳥絵塾」@名古屋市環境学習センター(エコパルなごや)(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、野鳥図鑑画家の谷口高司さんです。


 

★稲永ビジターセンター企画展「あなたの知らない藤前干潟」展

藤前干潟の生きものや直面している問題などを紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月30日(土) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821 )

 

★藤前活動センター企画展「藤前干潟の物語~藤前干潟・歴史旅~」

藤前干潟の古代から今までの歴史を紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月17日(日) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

 

 

明日の満潮時間10時38分 潮位196cm

明日の干潮時間16時04分 潮位127cm

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写真展への応募、ありがとうございました。

2019-08-20 17:37:57 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時13分 潮位229cm

今日の干潮時間14時23分 潮位 73cm

 

今日は曇りでしたが、雷が轟き、雨がざっと降ったりもしました。

そして、その後の蒸し暑かったことと言ったら・・・。

8月も後半に入りましたが、残暑厳しいですね。

庄内川河口には、アオアシシギ、ソリハシシギ、ダイゼンなどが多く姿を見せています。

また、日曜日(18日)からは、藤前干潟に飛来することが少ないセイタカシギを確認できています。

 

さて、8月18日(日)まで募集していた秋の野鳥写真展にはたくさんの方から応募をいただきました。

応募いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

写真展示は、今週末の8月24日(土)より野鳥観察館2階にて開始します。

ぜひ足をお運びください。

 

なお、今週末の8月24日(土)には、お隣の稲永ビジターセンターで、講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」が開催されます(主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室/NPO法人藤前干潟を守る会)。

アナジャコとその巣穴に共生する生きものを研究している伊谷行さん(高知大学教育学部准教授)のおはなしを聴くことができます。→詳しくはこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のHP)

参加申し込みの締め切りは8月22日だそうですが、まだまだ参加申し込み歓迎だそうです。

 

8月18日(日)の尾張野鳥の会、名古屋鳥類調査会合同の定例調査で観察できた主な野鳥 カワウ1,016、ササゴイ3、ダイサギ87、コサギ37、アオサギ106、カラシラサギ1、マガモ113、カルガモ666、ホシハジロ2、スズガモ9、ミサゴ6、トビ1、チョウゲンボウ1、キジ1、ヒクイナ1、コチドリ2、ダイゼン38、ケリ22、キョウジョシギ2、オバシギ6、コアオアシシギ1、アオアシシギ63、キアシシギ34、イソシギ12、ソリハシシギ45、オグロシギ3、オオソリハシシギ4、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ7、オオジシギ1、オオハシシギ2、セイタカシギ2、ウミネコ177、コアジサシ5

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ343、ダイサギ37、コサギ17、アオサギ24、マガモ24、カルガモ170、スズガモ5、ミサゴ4、ダイゼン22、オバシギ6、アオアシシギ17、キアシシギ1、イソシギ3、ソリハシシギ27、 オグロシギ2、オオソリハシシギ4、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ5、セイタカシギ1、ウミネコ158 

 

 

※明日(21日(水))は第3水曜日のため、休館日です。

明日の満潮時間 8時53分 潮位219cm

明日の干潮時間14時51分 潮位 89cm

 

明後日の満潮時間 9時40分 潮位208cm

明後日の干潮時間15時22分 潮位107cm

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