観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

本日のカラシラサギの動き

2019-08-29 16:40:14 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時34分 潮位240cm

今日の干潮時間11時12分 潮位 23cm

 

昨日までは比較的過ごしやすい日が続きましたが、再び蒸し暑い夏の日になりました。

8月も終盤になり、アオアシシギは幼羽が目立つ個体が増えてきました。

昨日から数を増やしてきたトウネンも8月中旬までに観察できた赤い夏羽が残る成鳥とは違い、幼鳥が主体でした。

また、昨日はトウネンの群れにキリアイが混ざっていましたが、今日は確認できませんでした。

これからトウネンがさらに増えてくるはずなので、キリアイに出会うチャンスはまだまだあると思います。

 

さらに、今日もカラシラサギ(1羽)を観察できました。

先週から今週の初めは、明け方前に干潮時間を迎えて、その後午前中の潮が満ちてくる時間帯にカメラマンやバードウォッチャーがたくさん集まる左岸で観察できていたカラシラサギですが、今日は朝に少しの時間だけ左岸に飛来しましたが、直ぐに導流堤の干潟に再び戻っていきました。

その後、9時頃から11時過ぎまで観察館のやや上流に干出する干潟(永徳スリップ南側)でカラシラサギを観察できました(上の矢印の位置)。

今日のカラシラサギは潮が引き始めると導流堤の干潟から永徳スリップ南側の干潟に飛来しきたようです。

さらにその後、永徳スリップ南側の干潟が観察館の前まで広がってくると、なんと観察館前までやって来ました。

干潮時間が終わり、潮が満ち始めると、先週からよく観察されている左岸の干潟に再び移動しました。

潮を見ながら(魚の群れの動きを見ながら?)、餌を獲りやすい場所へとこまめに移動をしているようです。

 

さて、今日は潮がよく、庄内川河口だけでなく、藤前地区(新川河口と日光川河口)でも広い干潟が干出しました。

今日は、藤前活動センターとこの干潟で20名ほどの小学生の団体の体感学習が行われたので、ちらりとのぞいてきました。

最初は、堤防上からバードウォッチング。ミサゴ、ウミネコ、サギの仲間、カルガモなどを観察できました。

その後は干潟へ入って、生きもの観察。

近年はヤマトシジミが少ない傾向にありましたが、今年はヤマトシジミが多く観察されているそうで、今日もたくさんのヤマトシジミを小学生たちが泥の中からみつけてくれました。

ヤマトシジミ以外には、オキシジミ、マテガイ、ソトオリガイ、ハゼの仲間、ヨコエビの仲間などがみつかりました。

暑かったですが、干潟の上にいると、子どもたちは時間も忘れて、必死で泥の中を探っていました。

「毎年、藤前干潟へ来たい」、と言ってくれた子もいたので、ぜひとも、また来てほしいと思います。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ511、ササゴイ1、ダイサギ22、コサギ27、アオサギ36、カラシラサギ1、マガモ27、カルガモ316、スズガモ7、ミサゴ5、コチドリ2、ダイゼン30、ケリ5、キョウジョシギ1、トウネン54、オバシギ4、アオアシシギ22、イソシギ5、ソリハシシギ13、オグロシギ2、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ5、ウミネコ98、セグロカモメ1

 

明日の満潮時間 5時23分 潮位256cm

明日の干潮時間11時58分 潮位 13cm

コメント
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