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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

台風が過ぎ去って

2017-10-24 19:21:02 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時24分 潮位230cm
今日の干潮時間14時04分 潮位109cm

 

台風21号が過ぎ去ったばかりの昨日の昼間は、まだ風がとても強く、庄内川河口の水は茶色く濁っていました。 

また、護岸のすぐ近くには、野球などの練習に使うと思われる緑色のバックネットのようなものが流れ着いていました。写真ではとても小さく見えますが、かなりの大きさです。

大雨の後はいつもなら大量のヨシくずや漂着ごみも干潟に流れ着きますが、今回の台風では大雨が降った割には、潮汐の時間が影響したのか、さほど大量のごみは流れ着いていませんでした。

 

その代わり、稲永公園の松林は水浸しになっているところがあちらこちらに。野鳥観察館の前は池のようになっていました。今日はだいぶ水が引いていましたが、まだ通ることはできないくらい水が残っています(歩道には水は溜まっていませんので、野鳥観察館に来館されるのには問題ありません)。 

 

今回の台風では、藤前干潟周辺には大きな被害はなかったようですが、各地で被害が出ているそうです。さらに、すでに次の台風が発生し、日本列島に向かっているのこと。これ以上、被害がないよう願っています。 

 

さて、台風が過ぎ去った後の庄内川河口の鳥たちの様子をご紹介します。

昨日、今日と干潟のシギ・チドリなどを観察しに干潟を見てきましたが、ハマシギの数が増え、昨日は900羽以上、今日は650羽以上がカウントできました。

一方で、今秋は例年になく飛来数が多かったトウネンが、昨日、今日は10数羽しかカウントできませんでした。

 

しかし、今日はトウネンがハマシギ、シロチドリと一緒に、護岸近くの干潟まで飛んでくるところを観察できました。

 

そして、干潟で一心不乱に餌を探すハマシギとトウネン↓。 

この他、ダイゼンや、 

コアオアシシギを護岸の近くで観察できました。 

 

さらに、干潟にはユリカモメの群れもいました。ユリカモメは藤前干潟の冬の顔のひとつです。 

ユリカモメがハマシギ、トウネンと一緒に飛び立つ様子も。

 

ユリカモメ、ハマシギ、トウネンが一斉に飛び立った理由はこちら↓。チュウヒの出現でした。チュウヒがダイサギに襲い掛かろうとし、ダイサギが逃げる場面も見られました。 

昨日、今日とハヤブサとチュウヒが頻繁に現れて、カモやシギ・チドリたちは落ち着かない様子でした。

 

今日の庄内川河口では、秋の渡りで訪れているオバシギ、オグロシギ、オオソリハシシギもまだ観察できましたが、トウネンも一気に減り、秋のシギ・チドリの季節は終わりを迎えつつあると思われます。

 

その代わり、冬鳥であるハマシギ、ユリカモメ、カンムリカイツブリ、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどが増えてきました。稲永公園では、ジョウビタキを観察できたとも聞きました。いよいよ、冬鳥の季節がやってきます。

野鳥観察館のすぐ前で観察できるようになってきたキンクロハジロ↓。まだ繁殖羽に換羽中で、オスはしばらくすると白色の部分と黒色の部分がはっきりして美しい姿になります。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ16、カワウ176、ダイサギ42、コサギ5、アオサギ39、マガモ52、カルガモ30、コガモ745、ヒドリガモ49、オナガガモ936、ハシビロガモ27、ホシハジロ58、キンクロハジロ42、スズガモ368、ミサゴ18、チュウヒ1、ハヤブサ1、オオバン2、シロチドリ77(21)、ダイゼン69(60)、トウネン12(17)、ハマシギ671(906)、オバシギ17(11)、コアオアシシギ1(1)、アオアシシギ7(2)、イソシギ1(2)、オグロシギ2(2)、オオソリハシシギ2(0)、ダイシャクシギ1(1)、ユリカモメ12、セグロカモメ5、オオセグロカモメ1、ウミネコ46

※シギ・チドリの仲間の()内の数字は昨日(23日(月))にカウントした数です。

明日の満潮時間 9時02分 潮位218cm
明日の干潮時間14時36分 潮位121cm

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色づきはじめた稲永公園

2017-10-21 19:23:05 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 6時43分 潮位253cm
今日の干潮時間12時37分 潮位 77cm

 

今日もやはり雨でしたね。

しかし、午前中はあおなみウォークの参加者や、カルチャースクールの野鳥観察講座の受講グループ、中止となった藤前干潟クリーン大作戦に参加予定だった企業の来館などがあり、野鳥観察館は賑わいました。

 

庄内川河口の干潟にはハマシギをはじめ、多数のシギ・チドリなどが飛来していたのですが、雨が強く降っていたので写真は撮りに行けず、さらには視界が悪いのでしっかりとしたカウントができませんでした。

しかし、野鳥観察館内からでも350羽以上のハマシギを確認できた他、庄内川河口での確認は比較的珍しいオオハシシギ3羽も観察できました。

秋のシギ・チドリの渡りも最終盤なので、シギ・チドリがいるうちにもっとよく観察したいという気持ちが募るのですが、お天気が・・・。

台風が去った後に期待したいと思います。

 

そういうわけで、今日は写真が撮りに行けませんでしたので、先日撮影した写真とともに秋を感じられるようになってきた最近の稲永公園の様子をご紹介します。(掲載している写真のほとんどは13日(金)撮影です。)

 

まずはナンキンハゼ。木の先端の葉が赤く色づきはじめていました。枝には白い種子もたくさんつけています。街路樹などによく使われているナンキンハゼは外来種で、生態系への影響も懸念されているそうですが、その実は冬の野鳥たちの餌になっています。

種子をよくよく見ると、熟した果実が割れて、その中に白い種子が見えました。この後、黒色の果皮は落ちて、白色の種子だけが残ります。

まだこれから熟す青い実もたくさんありました。

 

続いてはピラカンサ。こちらは実が赤くなり始めていました。この写真を撮った1週間前より、今はもっと赤味が強くなっています。ピラカンサの実も、これからの季節の鳥たちの餌になります。

昨年は稲永公園ではピラカンサの実があまりならなかったのですが、今年は枝がしなるほど豊作な木をみつけました。この木には、これからたくさんの小鳥たちが訪れるはずです。

 

こちらも鳥たちの餌となるアキグミ。緑色の実が多かったですが、少しだけ黄色、さらには赤くなった実も見られました。

下の写真は、まだ大きくなる前のアキグミの実。

ちなみに今日のアキグミの実の様子↓。赤い色の実が確実に増えており、雨に濡れた赤い実はルビー色に見えました。

 

このアキグミの木にまきついていたのが、多年草のつる植物であるキカラスウリ↓。青い実がたくさんなる中に黄色くなった実がいくつかありました。なお、鳥がキカラスウリの実を食べているところは、今のところ、見たことはありません。

 

これまでは、色づいてきた実を紹介してきましたが、まだ青い実しかついていない木もありました。

こちらはトベラ。青い実が熟すと、割れて粘液をまとった赤い種子が現れます。

トウネズミモチ↓。実は熟すと紫黒色に。

クスノキ↓。こちらの実も熟すと紫黒色になります。クスノキの実は、小鳥だけでなく、毎冬、ユリカモメも食べに来ます→2016年12月7日の日記

トベラもトウネズミモチもクスノキも、鳥たちが実を求めて訪れる木。冬に向けてこれから色づくはずです。

 

最後はどんぐり。稲永公園には、たくさんのどんぐりの木がありますが、2種類を紹介。

アラカシ↓。

シラカシ↓。

アラカシもシラカシもたくさんのどんぐりをつけていました。

 

稲永公園では、この他、サクラやイチョウ、プラタナスなどが紅葉しはじめて、日ごとに色づいており、秋が深まっているのを日々感じます。

この季節、いろんな秋を探してみるのも楽しみのひとつだと思います。

 

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆10月28日(土) 第4回なごや生物多様性センターまつり@なごや生物多様性センター(主催:なごや生物多様性センター)
  藤前干潟ふれあい事業の紹介コーナーもあります。→詳細はこちら(なごや生物多様性センターHP)

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメの命をつなぐ 講師:吉井誠氏(名古屋港水族館)」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)

☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~ 講師:松原武久氏(元名古屋市長)」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会HP)

☆11月23日(木・祝) 講演会「カヤネズミ 講師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター)」@稲永ビジターセンター(主催:稲永ビジターセンター)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会HP)

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ87、ダイサギ31、コサギ5、アオサギ14、マガモ5、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ12、オナガガモ1,078、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ16、トビ1、ハヤブサ1、オオバン2、シロチドリ78、ダイゼン79、トウネン89、ハマシギ351、オオハシシギ3、オバシギ20、コアオアシシギ1、アオアシシギ4、イソシギ5、オグロシギ1、ダイシャクシギ1、セグロカモメ2、ウミネコ114

 

明日の満潮時間 7時16分 潮位248cm
明日の干潮時間13時06分 潮位 87cm

※明後日(23日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 7時49分 潮位240cm
明後日の干潮時間13時35分 潮位 98cm

24日(火)の満潮時間 8時24分 潮位230cm
24日(火)の干潮時間14時04分 潮位109cm

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ハマシギが増えました。

2017-10-20 17:28:17 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間12時07分 潮位 69cm
今日の満潮時間18時02分 潮位252cm

 

毎日天気が悪いですね・・・。

しかも、今週末も雨で、日曜日から月曜日にかけては東海地方に台風が接近するとのこと。

紅葉の時期でもあり、行楽シーズン真っ只中なのに、残念に思っている方も多いのではないでしょうか。

 

かく言う私もその一人です。

藤前干潟では、明日予定されていた「藤前干潟クリーン大作戦」が中止になりました。

藤前干潟クリーン大作戦は、毎回、2,000人近くの参加者がごみ拾いに汗を流す清掃活動。

このクリーン大作戦が始まって以降、藤前干潟の漂着ごみは確実に減ったと言われています。

野鳥観察館は実行委員会のメンバーで、今まで何回も打ち合わせなどに参加してきただけに今回の中止は本当に残念です。

なお、次回の藤前干潟クリーン大作戦は、来年春に行う予定です。

 

ちなみに、明日の藤前干潟は、「あおなみウォーク」というウォーキングイベントも開催予定です(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)。

こちらのイベントは雨天決行とのこと。

今回のウォーキングコース名は、「ラムサール条約登録湿地である藤前干潟をとおり、ものづくりをテーマとした「メイカーズ ピア」を目指すコース」だそうで、コースの途中に名古屋市野鳥観察館と稲永ビジターセンターのある稲永公園も通ります。

雨の予報ですが、潮が良いので、野鳥観察館の望遠鏡を覗くと、たくさんの野鳥を見ることができると思います。

参加された際は、ぜひ野鳥観察館にもお寄りください。

 

さて、今日の庄内川河口の様子です。

開館直後は雨が降っていなかったので、干潟を見に行くと、ハマシギが多数飛来していました。

干潟で餌を探すハマシギとオバシギ、そしてコガモたち↓。 

ハマシギは今週から急に飛来数を増やしています(16日(月)581羽、17日(火)192羽、18日(水)388羽、19日(木)545羽)。

本日は全てをカウントできませんでしたが、148羽以上のハマシギを観察できました。

いよいよハマシギの季節がやってきたようです。

シギ・チドリの中で最も飛来数が多く、そのキラキラと群れ飛ぶ姿は「干潟の宝石」とも呼ばれるハマシギ。

しかし、年々飛来数が減少していることが懸念されています。今年のハマシギの飛来数はどれくらいになるでしょうか。

 

この他、藤前干潟では、見られる回数があまり多くない、キョウジョシギ、コアオアシシギ、アカアシシギを観察できました。

ハマシギとキョウジョシギ(右)↓。

アオアシシギと間違われやすいコアオアシシギ↓。

昨日はアカアシシギと冬羽の姿が似ているツルシギが観察できましたが、今日飛来したのはアカアシシギ↓。

 

さらには、メダイチドリ、トウネン、アオアシシギ、オグロシギ、オオソリハシシギを護岸近くの干潟で観察できました。

メダイチドリ↓。

今シーズンはトウネンをまだ多数見ることができています(18日(水)388羽、19日(木)139羽、20日(金)30羽以上) 。写真に写る、黒色と黄色のフラッグをつけたトウネンは10月7日にも確認されています(リングナンバーも同じ)。

(※キョウジョシギの写真は地元のHさんに、コアオアシシギとアカアシシギ、メダイチドリ、トウネンの写真はMさんに提供いただきました。) 

 

今日、庄内川河口で観察できたシギ・チドリは、シロチドリ10+、メダイチドリ、ダイゼン68、キョウジョシギ1、トウネン30+、ハマシギ148+、キリアイ2、オバシギ18、コアオアシシギ1、アオアシシギ、アカアシシギ1、イソシギ1、オグロシギ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギ1 でした。

今年の秋の渡りは、全体的に少し遅れているようです。

しかし、今回の台風が去って天気が良くなると、藤前干潟から抜けてしまう(さらに渡ってしまう)かもしれません。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP) ←※中止が決定しました。

☆10月21日(土) あおなみウォーク2017秋「第2回 ラムサール条約登録湿地である藤前干潟をとおり、ものづくりをテーマとした「メイカーズ ピア」を目指すコース」(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(あおなみ線HP)

☆10月28日(土) 第4回なごや生物多様性センターまつり@なごや生物多様性センター(主催:なごや生物多様性センター)
  藤前干潟ふれあい事業の紹介コーナーもあります。→詳細はこちら(なごや生物多様性センターHP)

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメの命をつなぐ 講師:吉井誠氏(名古屋港水族館)」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~ 講師:松原武久氏」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)

 

昨日(19日)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ132、ダイサギ48、コサギ14、アオサギ92、マガモ14、カルガモ18、コガモ781、ヒドリガモ7、オナガガモ867、ハシビロガモ1、ホシハジロ81、キンクロハジロ92、スズガモ45、ミサゴ13、シロチドリ85、メダイチドリ2、ダイゼン78、トウネン139、ハマシギ545、オバシギ8、ツルシギ1、アオアシシギ2、オグロシギ1、ダイシャクシギ1、セグロカモメ7、オオセグロカモメ1、ウミネコ62

 

明日の干潮時間12時37分 潮位 77cm
明日の満潮時間18時27分 潮位249cm

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逃げるオグロシギ、追うハヤブサ

2017-10-17 22:48:42 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時18分 潮位 65cm
今日の満潮時間16時37分 潮位243cm

 

今日の午前中は冷たい雨が降り、どんよりとした寒い日でしたが、名古屋市内の2つの小学校の児童のみなさん(あわせて約200名)が野鳥観察館に来館し、とても賑やかでした。

児童のみなさんは、ミサゴやカワウ、ダイサギ、アオサギ、オナガガモなどを熱心に、そして楽しそうに観察していました。

特に野鳥観察館の目の前でカワウがウナギを捕まえ、飲み込むのに四苦八苦している様子を見られたときは、一斉に歓声が上がりました。

 

午後からは、雨が止んだので、干潟にオグロシギを探しに行きました。

干潟には、6羽のオグロシギと2羽のオオソリハシシギがいたのですが、観察を始めてしばらくすると、突然、一斉に飛び立ちました。

ハヤブサの出現でした。

 

逃げるオグロシギの後ろを執拗に追うハヤブサ。1羽のオグロシギが標的になっていました。 

左に、そして右に追ったかと思えば、上から急降下して追ってみたり・・・。

途中、チュウヒ(↓右上の個体)の参戦もありました。

この若いハヤブサはかなりしぶとく、30分近くもオグロシギを追い回していました。オグロシギまであと少しのところまで追いつく場面も何度かありましたが、結局はオグロシギが逃げ勝ちました。こんなに長く、激しい戦いを見られたのは珍しいことだと思います。

 

 

なお、今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ27、ダイゼン46、トウネン85、ハマシギ192、オバシギ20、オグロシギ6、オオソリハシシギ2 でした。

また、ミサゴが21羽観察された他、ユリカモメが14羽観察できました。

天気が悪いこともあってか、ユリカモメの飛来数が少し増えました。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

☆10月21日(土) あおなみウォーク2017秋「第2回 ラムサール条約登録湿地である藤前干潟をとおり、ものづくりをテーマとした「メイカーズ ピア」を目指すコース」(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(あおなみ線HP)

☆10月28日(土) 第4回なごや生物多様性センターまつり@なごや生物多様性センター(主催:なごや生物多様性センター)
  藤前干潟ふれあい事業の紹介コーナーもあります。→詳細はこちら(なごや生物多様性センターHP)

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメのお話」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)

 

※明日(第3水曜日)は、休館日です。
明日の干潮時間10時59分 潮位 63cm
明日の満潮時間17時08分 潮位250cm
 
明後日の干潮時間11時35分 潮位 64cm
明後日の満潮時間17時36分 潮位253cm

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オグロシギとオオソリハシシギ

2017-10-14 17:44:21 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時11分 潮位 87cm
今日の満潮時間14時19分 潮位207cm

 

しばらく天気の悪い日が続くようで、今日も雨の心配をしていましたが、何とか傘も差さずに出かけることが出来ました。

今日は干潮時間が早く、干潟に出かけた頃には満潮時間に向かって干潟が小さくなっていました。

満潮時間に向かって狭くなっていく干潟では、9月に比べれば数が少なくなったものの、シギ・チドリ達を今日も観察できました。

大きなトウネンの群れが抜けて干潟の賑わいが少なくなりましたが、オグロシギ(↑の写真)やオオソリハシシギ(↓の写真)を比較的近くで見ることができました。

観察し始めたときは、オグロシギ(↑の左)とオオソリハシシギ(↑の右と奥)は、歩きながらその長いくちばしを使って餌を探していましたが・・・、

潮がさらに満ちて、干潟が小さくなると、一か所にだんだん集まってきて、片足で立ち、くちばしを背中にうずめて休んでいました。

 

この他、ソリハシシギ(↑の写真)、ダイゼン、ハマシギ、トウネン、アオアシシギ、イソシギを護岸近くの干潟で観察できました。

 

また、オナガガモとコガモの飛来数がそれぞれ1,000羽を超えてきました。大きな群れで飛ぶ光景は圧巻です。この他、海ガモ(潜水ガモ)であるホシハジロやキンクロハジロ、スズガモの群れも渡ってきており、徐々に数が増えています。(ソリハシシギの写真と、オナガガモとコガモの群れが飛ぶ写真は地元のHさんに提供いただきました。)

こちらはコガモ↑。オナガガモは繁殖羽に換羽が大分進んだオスをたまに見かけるのですが、コガモはまだまだ全身が茶色で、換羽を終えるまでには時間がかかりそうです。

カモの仲間が多数飛来している干潟を見ると、秋の深まりを感じます。

 

今日の最後はヤマガラです。今日も夕方近くに水を飲みに野鳥観察館前の水たまりにやって来ました。ニーニーと盛んに鳴いていました。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

☆10月28日(土) 第4回なごや生物多様性センターまつり@なごや生物多様性センター(主催:なごや生物多様性センター)
  藤前干潟ふれあい事業の紹介コーナーもあります。→詳細はこちら(なごや生物多様性センターHP)

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメのお話」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ2、カワウ350、ダイサギ45、コサギ8、アオサギ32、マガモ21、カルガモ39、コガモ1,102、ヒドリガモ10、オナガガモ1,002、ハシビロガモ3、ホシハジロ98、キンクロハジロ28、スズガモ20、ミサゴ15、トビ2、ハヤブサ1、シロチドリ60、ダイゼン35、トウネン61、ハマシギ19、オバシギ22、アオアシシギ8、イソシギ3、ソリハシシギ11、オグロシギ6、オオソリハシシギ3、ダイシャクシギ1、ユリカモメ1、セグロカモメ6、ウミネコ33

 

明日の干潮時間 8時30分 潮位 80cm
明日の満潮時間15時20分 潮位221cm 

※明後日(16日(月))は休館日です。
明後日の干潮時間 9時30分 潮位 72cm
明後日の満潮時間16時02分 潮位233cm 

17日(火)の干潮時間10時18分 潮位 65cm
17日(火)の満潮時間16時37分 潮位243cm 

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