観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

シギ・チドリ、まだ見られます。

2017-10-11 20:57:35 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時50分 潮位224cm
今日の干潮時間15時16分 潮位130cm

 

ここ数日の昼間は夏に逆戻りしたように暑いですね。何を着て良いのか分からなくなってきます。

この気温差の激しいお天気にからだの調子を崩している方もちらほら見かけます。みなさまもお気を付けください。

 

お天気がとても良い日が数日続いたので、シギ・チドリは抜けて(渡って)しまったかな、と心配していましたが、

今秋、飛来数が例年になく多かったトウネンはやはり数を減らしたようです。

しかし、潮が引き始めた干潟では、今日も護岸近くに餌を探すトウネンを観察できました。(今日のシギの写真は全てMさんに提供いただきました。)

 

この他、ダイゼン、ハマシギ、オバシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、オグロシギなど、主なシギ・チドリを一通り観察でき、藤前干潟ではまだまだシギ・チドリを観察できます。

 

餌を探すのに必死なハマシギ。ハマシギは、これからの季節、多数の越冬群が来ることが期待されるシギです。

秋の渡りの先発隊で、8月には100羽近く飛来したことのあったソリハシシギも、数はかなり減りましたが、まだ観察できます。

くちばしに泥をつけながら、餌を探すオオソリハシシギ。

 

稲永公園内では、日曜日にキビタキとサンコウチョウが観察されました。

サンコウチョウのメスの若い個体↓(写真は地元のHさんに提供いただきました)。

 

干潟でも、稲永公園でも、まだもう少しは秋の渡りを楽しめそうです。

 

さて、今日の最後は、本のご紹介です。

稲永ビジターセンターのスタッフさんもすでにブログ(藤前干潟を守る会のブログ)で紹介していますが、先日、カワウの本が出版されました。

福音館書店の自然や環境、数学から生活までのさまざまなふしぎを扱う科学雑誌のシリーズ「月刊たくさんのふしぎ」。この最新号である11月号が「水辺の番人 カワウ」(中川雄三著)という本なんです。

この本では、たくさんのきれいなカワウの写真とともに、カワウの生態や人との関わりについて、詳しく説明されています。

一見、子ども向けの本と思われるかもしれませんが、この「たくさんのふしぎ」シリーズ、大人が読んでも勉強になるものだと思いますし、今回のカワウの本も子どもから大人までわかりやすく学べる本だと思います。

そして、この本には、藤前干潟のカワウの写真も何枚か掲載されていますし、お隣の稲永ビジターセンターにあるカワウに変身できるカワウの着ぐるみも紹介されています。

カワウは藤前干潟で最もよく観察できる野鳥です。ぜひ、この本でカワウのことをもっと知ってほしいと思っています。

 

明日の満潮時間10時59分 潮位208cm
明日の干潮時間16時24分 潮位148cm

コメント
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