観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハマシギが増えました。

2017-10-20 17:28:17 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間12時07分 潮位 69cm
今日の満潮時間18時02分 潮位252cm

 

毎日天気が悪いですね・・・。

しかも、今週末も雨で、日曜日から月曜日にかけては東海地方に台風が接近するとのこと。

紅葉の時期でもあり、行楽シーズン真っ只中なのに、残念に思っている方も多いのではないでしょうか。

 

かく言う私もその一人です。

藤前干潟では、明日予定されていた「藤前干潟クリーン大作戦」が中止になりました。

藤前干潟クリーン大作戦は、毎回、2,000人近くの参加者がごみ拾いに汗を流す清掃活動。

このクリーン大作戦が始まって以降、藤前干潟の漂着ごみは確実に減ったと言われています。

野鳥観察館は実行委員会のメンバーで、今まで何回も打ち合わせなどに参加してきただけに今回の中止は本当に残念です。

なお、次回の藤前干潟クリーン大作戦は、来年春に行う予定です。

 

ちなみに、明日の藤前干潟は、「あおなみウォーク」というウォーキングイベントも開催予定です(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)。

こちらのイベントは雨天決行とのこと。

今回のウォーキングコース名は、「ラムサール条約登録湿地である藤前干潟をとおり、ものづくりをテーマとした「メイカーズ ピア」を目指すコース」だそうで、コースの途中に名古屋市野鳥観察館と稲永ビジターセンターのある稲永公園も通ります。

雨の予報ですが、潮が良いので、野鳥観察館の望遠鏡を覗くと、たくさんの野鳥を見ることができると思います。

参加された際は、ぜひ野鳥観察館にもお寄りください。

 

さて、今日の庄内川河口の様子です。

開館直後は雨が降っていなかったので、干潟を見に行くと、ハマシギが多数飛来していました。

干潟で餌を探すハマシギとオバシギ、そしてコガモたち↓。 

ハマシギは今週から急に飛来数を増やしています(16日(月)581羽、17日(火)192羽、18日(水)388羽、19日(木)545羽)。

本日は全てをカウントできませんでしたが、148羽以上のハマシギを観察できました。

いよいよハマシギの季節がやってきたようです。

シギ・チドリの中で最も飛来数が多く、そのキラキラと群れ飛ぶ姿は「干潟の宝石」とも呼ばれるハマシギ。

しかし、年々飛来数が減少していることが懸念されています。今年のハマシギの飛来数はどれくらいになるでしょうか。

 

この他、藤前干潟では、見られる回数があまり多くない、キョウジョシギ、コアオアシシギ、アカアシシギを観察できました。

ハマシギとキョウジョシギ(右)↓。

アオアシシギと間違われやすいコアオアシシギ↓。

昨日はアカアシシギと冬羽の姿が似ているツルシギが観察できましたが、今日飛来したのはアカアシシギ↓。

 

さらには、メダイチドリ、トウネン、アオアシシギ、オグロシギ、オオソリハシシギを護岸近くの干潟で観察できました。

メダイチドリ↓。

今シーズンはトウネンをまだ多数見ることができています(18日(水)388羽、19日(木)139羽、20日(金)30羽以上) 。写真に写る、黒色と黄色のフラッグをつけたトウネンは10月7日にも確認されています(リングナンバーも同じ)。

(※キョウジョシギの写真は地元のHさんに、コアオアシシギとアカアシシギ、メダイチドリ、トウネンの写真はMさんに提供いただきました。) 

 

今日、庄内川河口で観察できたシギ・チドリは、シロチドリ10+、メダイチドリ、ダイゼン68、キョウジョシギ1、トウネン30+、ハマシギ148+、キリアイ2、オバシギ18、コアオアシシギ1、アオアシシギ、アカアシシギ1、イソシギ1、オグロシギ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギ1 でした。

今年の秋の渡りは、全体的に少し遅れているようです。

しかし、今回の台風が去って天気が良くなると、藤前干潟から抜けてしまう(さらに渡ってしまう)かもしれません。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP) ←※中止が決定しました。

☆10月21日(土) あおなみウォーク2017秋「第2回 ラムサール条約登録湿地である藤前干潟をとおり、ものづくりをテーマとした「メイカーズ ピア」を目指すコース」(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(あおなみ線HP)

☆10月28日(土) 第4回なごや生物多様性センターまつり@なごや生物多様性センター(主催:なごや生物多様性センター)
  藤前干潟ふれあい事業の紹介コーナーもあります。→詳細はこちら(なごや生物多様性センターHP)

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメの命をつなぐ 講師:吉井誠氏(名古屋港水族館)」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~ 講師:松原武久氏」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)

 

昨日(19日)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ132、ダイサギ48、コサギ14、アオサギ92、マガモ14、カルガモ18、コガモ781、ヒドリガモ7、オナガガモ867、ハシビロガモ1、ホシハジロ81、キンクロハジロ92、スズガモ45、ミサゴ13、シロチドリ85、メダイチドリ2、ダイゼン78、トウネン139、ハマシギ545、オバシギ8、ツルシギ1、アオアシシギ2、オグロシギ1、ダイシャクシギ1、セグロカモメ7、オオセグロカモメ1、ウミネコ62

 

明日の干潮時間12時37分 潮位 77cm
明日の満潮時間18時27分 潮位249cm

コメント
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