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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

トビ

2017-09-14 20:59:37 | 秋の藤前干潟

 

藤前干潟
今日の満潮時間12時50分 潮位198cm
今日の干潮時間18時32分 潮位157cm

 

今日は乾いた風が一日中吹いていて、過ごしやすかった庄内川護岸。

気づけば、夏は青々としていたヨシがだんだん色あせてきていて、さらには赤紫色の穂を出し始めていました。

 

今日は、タカやハヤブサの仲間が上空を飛んでいるのを頻繁に観察できました。

捕えた魚を掴んで飛ぶミサゴ↓。だんだん飛来数を増やしており、今日は21羽をカウント。

藤前干潟周辺では比較的珍しいイメージのトビ↓。今日は8羽ものトビが確認できました。 

3羽揃って南へ飛んでいくトビ↓。 

ハシボソガラスに追っかけられているトビも数回見かけました。 

 

この他、チョウゲンボウ2羽(オス1羽、メス1羽)とハヤブサ1羽が現れました。

 

しかし、ハヤブサが飛び回ったせいで、シギ・チドリやカモたちは何度も飛び回り、なかなか干潟に戻ってこないこともありました。

お昼過ぎに庄内川護岸近くの干潟を見に行ってみました。ここ最近はこの干潟にはトウネンが多数飛来していましたが、ハヤブサの出現のせいか、トウネンや他のシギの姿が少なかったです。

しかし、ダイゼン、トウネン、アオアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギ、そして珍しくホウロクシギを観察できました。

現在、ホウロクシギは2羽飛来しており、くちばしが長い個体と短い個体がいますが、護岸近くの干潟に飛来していたのはくちばしの短い若いホウロクシギです↓。

盛んにキョロキョロと上を見て警戒していましたが、しばらくすると餌を探し始めました。手前に写るのはチュウシャクシギ↓。 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,690、ダイサギ71、コサギ21、アオサギ29、マガモ94、カルガモ229、コガモ45、オナガガモ1、ホシハジロ1、スズガモ10、ミサゴ21、トビ8、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2(♂1、♀1)、シロチドリ14、ダイゼン92、トウネン102、ハマシギ45、オバシギ9、アオアシシギ2、ソリハシシギ3、オオソリハシシギ2、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ5、ユリカモメ1、ウミネコ65

 

明日の干潮時間 7時32分 潮位 84cm
明日の満潮時間14時43分 潮位208cm

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トウネンを近くで観察できました。

2017-09-13 23:45:22 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間11時06分 潮位206cm
今日の干潮時間16時28分 潮位143cm

 

今日は雲が多かったですが、晴れて、外で動いていると汗をうっすらかくほどの陽気でした。

藤前干潟には小牧市から野鳥観察に訪れた団体や、多くのカメラマンが訪れていました。

しかし、午後になると、風が出てきました。日本列島を縦断するかもしれないという台風18号の影響が早くも出ているのでしょうか。

秋の野鳥イベントを開催予定の今週末のお天気が心配です。

 

今日もハヤブサが現れて、干潟に飛来したシギ・チドリはなかなか落ち着かなかったのですが、ハヤブサが去ってしばらくすると、トウネンの群れが護岸のすぐ近くまで餌を探しにやってきていて、間近で観察することができました。

ゴカイを捕まえているトウネンもいました。

また、肢に青色のフラッグを付けたトウネンもみつけました。フラッグの位置と色から北海道のコムケ湖で放鳥された個体だと思われます。(フラッグ付きのトウネンの写真はMさんから提供いただきました。)

 

この他、護岸近くの干潟ではオオソリハシシギ、オバシギ、ダイゼン、ソリハシシギ、アオアシシギなどを観察できました。

※上の写真2枚はMさんから提供いただきました。

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ2、ダイゼン59、トウネン215+、ハマシギ10、オバシギ10、アオアシシギ4、ソリハシシギ9、オオソリハシシギ2、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ4 でした。

 

そして、昨日、稲永公園でみつけたコムクドリを探しに行ったところ、今日もいました。

ムクドリと一緒にサンゴジュの赤い実や、

エノキの実を食べていました。

しかし、群れは木の枝の中に入ってしまっており、時々、ほんの一瞬姿が見えるだけで、写真を撮るのは至難の技でした。

かろうじて撮れたコムクドリの後ろ姿↓と、

ムクドリの幼鳥↓。


明日の満潮時間12時50分 潮位198cm
明日の干潮時間18時32分 潮位157cm

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初確認

2017-09-12 22:08:09 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時56分 潮位222cm
今日の干潮時間15時29分 潮位121cm

 

日曜日(10日)は、環境省中部地方環境事務所による秋季の藤前干潟の鳥類調査が行われていました(野鳥観察館のスタッフの中には調査員として参加しているスタッフもいました)。

野鳥観察館の閉館直後、調査をしていた方からウミネコが休息している干潟に見慣れない大きな鳥がいるとの情報があったので、走りました。

それがこちら↓。アオサギの右側の鳥です。

くちばしが青色の、大きな白い鳥。

飛んでいる姿を見ることもできました。大きな翼を広げて飛ぶ姿は迫力がありました。

 

この鳥、普段は外海にいるはずのアカアシカツオドリ(尾が白いので成鳥)だと思われます。野鳥観察館の記録では、藤前干潟周辺では初確認です。

10日はなんらかの理由で、伊勢湾の最も奥にある庄内川河口へ入り込んできてしまったのだと思われ、ウミネコ数羽に執拗に追われて飛んでいる様子も見られました。

昨日、今日は確認されていないので、もう海の方へ戻ったのだと考えています。

しかし、こんな大きな海鳥の出現に驚いた日となりました。

 

アカアシカツオドリは去ったようですが、今日は雨が時々降る中、干潟が広がるとシギ・チドリが次々と姿を見せました。

秋の渡りの初めに多かったソリハシシギは少なくなりましたが、秋の渡りも後半に入ってきてトウネン、ハマシギが増えてきました。

また、稲永公園にはムクドリの群れに混じって、コムクドリの群れを確認できました。

小鳥も続々と渡っているようです。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ383、ダイサギ90、コサギ16、アオサギ32、マガモ11、カルガモ173、コガモ23、ホシハジロ1、スズガモ2、ミサゴ16、トビ1、シロチドリ11、メダイチドリ1、ダイゼン89、トウネン136、ハマシギ27、オバシギ14、キリアイ6、コアオアシシギ2、アオアシシギ8、ソリハシシギ14、イソシギ2、オオソリハシシギ2、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ9、ウミネコ118

 

明日の満潮時間11時06分 潮位206cm
明日の干潮時間16時28分 潮位143cm

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トウネンが多くなりました。

2017-09-10 18:08:54 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時16分 潮位251cm

今日の干潮時間14時14分 潮位 77cm

今日は、藤前干潟周辺の鳥類カウントの手伝いで終日カウントが続く為、早朝の満潮潮止り前に少しだけ干潟を覗いてきました。

満潮時間が近づき、水際も狭くなる頃には40羽程のトウネンの群れと一緒に5羽のキリアイを今日も観察できました。
アシの陰になって全てを探せませんでしたが、もう1羽何処かに隠れて全部で6羽のキリアイが居た筈です。

今日のカウントでは300羽以上のトウネンが観察でき、トウネンは昨年の飛来数を超えることができました。

例年トウネンの当たり年には、キリアイの飛来数が多くなりますが、今年はトウネンが多く飛来する前にキリアイの群れが藤前に入ってきたようです。

まだ今季はオグロシギやオオソリハシシギなどの大型シギの飛来が遅れていますが、今季の飛来数はどうなるのでしょうか?

また昨年は、例年に比べて多くのコオバシギが観察できていましたが、今日になってもコオバシギが観察できていません。

今日から1週間後の連休頃には、再び観察に適した潮になるので、その頃には2回目のシギ・チドリ秋の渡りがピークを迎え、昨年のような素敵なシーズンを迎える事を期待しています。

 

※野鳥カメラマンの皆様へお願い

庄内川左岸の上の写真の場所についてのお願いです。

この場所は、数年前の堤防の耐震工事によりヨシ原が喪失したため、現在、ヨシ原再生中で、人が立ち入りしないようお願いしている場所です(国土交通省や藤前干潟協議会などからお願いしています)。

工事後のここ数年は、ヨシがあまり生えていなかったため、干潟までの見通しが良く、野鳥カメラマンが多く集まる場所になっています(ほとんどの方は堤防のコンクリート上から撮影されています)。

しかし、工事で土砂が固く締まった場所にもヨシが少しずつ再生してきて、昨年に比べヨシ原の面積も増え、今年は堤防下からの見通しがかなり悪くなった影響で、野鳥カメラマンのヨシ原への立ち入りが多くなっています。

この場所は鳥たちにとっては、工事以前は人から姿が見つからず、平和に休息できた場所です。

私たちとしては、以前のような(鳥たちが安心して過ごせるような)状態のヨシ原の再生を目指しています。

鳥をはじめとする自然を愛する皆様におかれましても、ここ数年はたまたま良い思いをさせてもらったと考えていただき、ヨシ原の再生へご協力くださるようお願いします。

なお、現在でも来年でも堤防上からでしたら、ここ数年と同じように鳥たちの様子は十分観察できます。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆8月26日(土)~9月24日(日) 秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展詳細はこちら(PDF)  

☆9月16日(土)環境デーなごや2017 藤前干潟のブース出展→詳細はこちら(環境デーなごや実行委員会HP)

☆「9月17日(日)・18日(月・祝)秋の野鳥イベント2017~藤前干潟でシギ・チドリを見よう!~」
 探鳥会や野鳥のおはなしなどのイベントを野鳥観察館で行います。→詳細はこちら(PDF)  

 

☆9月29日(金)締切 名古屋・ジロング湿地提携 人的交流事業「平成29年度派遣中学生の募集」詳細はこちら(名古屋市HP)

☆10月7日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~10月~
 
渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆10月8日(日) 22世紀奈佐の浜プロジェクト「奈佐の浜海岸清掃」詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 9時02分 潮位238cm

月曜日の干潮時間14時49分 潮位 98cm

曜日の満潮時間 9時56分 潮位222cm

火曜日の干潮時間15時29分 潮位121cm

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渡り鳥調査隊を実施しました。

2017-09-09 17:49:09 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時33分 潮位260cm
今日の干潮時間13時41分 潮位 60cm

 

今日は晴れて、日中は少し気温は上がりましたが、日陰にいると涼しく、とても爽やかな行楽日和でした。

稲永公園にはスポーツや釣りを楽しむ家族連れなどが多く訪れていました。

バードウォッチャーや野鳥撮影目的の来館者は先週よりは少なかったように思いますが、さすがにシギ・チドリシーズンの休日とあって、普段より多く来館されていました。このうち、多くの方は先日より観察されているキリアイを探しにみえていたようです。

そのキリアイ、昨日は野鳥観察館スタッフは確認できませんでしたが、今日は5羽を確認できました。

トウネンの群れに混じって餌をとるキリアイ(上の写真は一番右の個体、下の写真は左から3番目)。キリアイはトウネンより大きくて、くちばしが長く、頭の縞模様がくっきりわかります。(キリアイの写真は地元のHさんから提供いただきました。)

 

昨日に引き続き、トウネンの群れ飛ぶ姿も観察できました。今日は231羽のトウネンを確認できました。

 

今日はダイサギとカワウが非常に多く、ダイサギは208羽、カワウは2,438羽をカウントできました。 

逆光の中、きらめく水面に立つダイサギ↓。(地元のHさんから提供いただきました。)

 

今日は予定どおり9月の渡り鳥調査隊を実施しました。

カワウやトウネンの数を数えるのが大変でしたが、キリアイを観察できたり、渡ってきたばかりのコガモ、シマアジもじっくり観察でき、清々しい天気の中、充実した調査隊になったのではないかと思います。

次回の渡り鳥調査隊は、10月7日(土)に行います。秋のシギ・チドリの終盤にあたる頃で、まだシギ・チドリがみられる他、今後次々渡ってくるカモを観察できるはずです(ただ、この頃のカモはまだエクリプス(非繁殖羽)なので、識別が難しい時期です)。

【10月の藤前干潟の渡り鳥調査隊】
 日時:10月7日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 持ち物:帽子、水筒、双眼鏡(お持ちであれば) 
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160
 ※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

そして、来週の18日(日)・19日(月・祝)はいよいよ、「秋の野鳥イベント2017」を行います。

今年の秋の野鳥イベントのテーマは「シギ・チドリ」です。このイベントを通じて、干潟を利用するシギ・チドリの魅力や、干潟の重要性なども少し感じていただけたら良いなと思っています。

まだまだ参加者を募集していますので、奮ってご参加ください。(すでに応募してくださった皆さま、ありがとうございます。)

9月17日(日)・18日(月・祝)秋の野鳥イベント2017~藤前干潟でシギ・チドリを見よう!~】
 探鳥会や野鳥のおはなしなどのイベントを野鳥観察館で行います。→詳細はこちら(PDF)  

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 カワウ3,438、ダイサギ208、コサギ13、アオサギ37、マガモ84、カルガモ89、コガモ17、シマアジ1、ホシハジロ4、スズガモ9、ミサゴ21、トビ1、コチドリ1、ダイゼン75、トウネン231、ハマシギ10、オバシギ14、キリアイ5、アオアシシギ9、キアシシギ1、イソシギ1、ソリハシシギ15、オオソリハシシギ1、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ8、ウミネコ224

※イベント前後にカウントしたものも含みます。

 

明日の満潮時間 8時16分 潮位251cm
明日の干潮時間14時14分 潮位 77cm

明後日(11日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 9時02分 潮位238cm
明後日の干潮時間14時49分 潮位 98cm

12日(火)の満潮時間 9時56分 潮位222cm
12日(火)の干潮時間15時29分 潮位121cm

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