観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

愛鳥週間イベント1日目を実施しました。

2019-05-04 20:25:13 | 夏の藤前干潟

※今日の野鳥の様子については、この下の記事「シギ・チドリ春の渡りピークです。」で報告しています。

※この記事は本日3本目の記事になります。

藤前干潟

今日の満潮時間 5時05分 潮位219cm 

今日の干潮時間11時16分 潮位 39cm

 

今日は晴天。青空が爽やかで、外へお出かけされたという方も多かったのではないでしょうか。

野鳥観察館を訪れるバードウォッチャーも家族連れの方も非常に多く、野鳥観察館は終始賑わいました。

そして、今日は愛鳥週間イベント1日目を開催。

午前中は「渡り鳥調査隊~5月~」を、午後からは「野鳥のおはなし」を開催しましたが、お天気が良かったからか、多くの方に参加いただきました。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

渡り鳥調査隊は、お天気が良かったので屋外へ出て、護岸沿いから干潟の上などにいる野鳥を観察。クロツラヘラサギも遠くではありましたが、見ていただけました。

とってもお天気がよく、干潟もよく出て、まさに干潟の野鳥観察日和でした。

今日の渡り鳥調査隊では、護岸近くで餌を探していたキアシシギ、イソシギ、チュウシャクシギ、コサギを間近で観察できました。

キアシシギは小さな魚を追いかける様子も見られました↓。

また、その近くではハシボソガラスがザリガニを食べていました。ここにはザリガニはいないはずですが、どこからか持ってきたのでしょうか。

さらに、目の前の干潟にはダイシャクシギが。長いくちばしに参加者の皆さんは驚かれていました。

渡り鳥調査隊の最後は、参加者のみなさんで今日見られた鳥の種類と数を振り返りました。

今日の渡り鳥調査隊で観察・カウントできた野鳥は、カワウ400、ダイサギ15、コサギ1、アオサギ2、クロツラヘラサギ1、マガモ3、カルガモ20、コガモ17、ハシビロガモ28、スズガモ51、ミサゴ1、イソシギ1、キアシシギ2、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ3、コアジサシ2 でした。

ハマシギやダイゼン、オオソリハシシギの大きな群れは、渡り鳥調査隊実施時は新川河口へ移動してしまっていて庄内川護岸から見ることができなかったのが残念でしたが、この時期だからこそ見られるダイシャクシギ、チュウシャクシギ、キアシシギを観察していただけたのは良かったです。

 

そして、午後からは「野鳥のおはなし フィルム写真でみる野鳥 ~新しい時代の始まりに昭和と平成を振り返って」を実施。

藤前干潟周辺の野鳥を見続けて約50年になる当館のスタッフが昭和と平成初期に撮影したフィルム写真を↓のスライドプロジェクターで投影しながら、その当時の東海地方の野鳥(主に水辺の鳥)についてご紹介しました。

今では藤前干潟ではなかなか見ることのできないハマシギの大きな群れの写真などをたくさんご紹介しました。

野鳥のおはなしは、5月6日(月休)の午後にも同じ内容で開催します。

5月6日(月休)の午前中の探鳥会もこの野鳥のおはなしも、まだ参加を受け付けています。

2日目(5月5日)、3日目(5月6日)の愛鳥週間イベントにもぜひご参加ください。

詳細はこちら(PDF)

 

【5/6は、TSN-554PROMINARをご覧いただけます。】 

バードウォッチャーにフィールドスコープが愛用されている興和光学株式会社様より、コンパクトさが特徴のフィールドスコープ「TSN-554PROMINAR」を、明日(5月4日(土祝))と5月6日(月休)にお借りできることになりました。(昨年もこの時期にお借りしました。)

同時期に発売された軽量モデル「TSN-502」は普段からお借りしているので、「TSN-502」と「TSN-554PROMINAR」を見比べていただけます。フラッグシップモデルTSN883/884と同じフローライトクリスタルレンズを搭載している「TSN-554PROMINAR」の見え味を、ぜひこの機会にご体験ください。

「TSN-554PROMINAR」および「TSN-502」をご覧になりたい方は、来館時にスタッフまで気軽にお声をおかけください。

 

【広報なごや5月号(港区版)で藤前干潟の野鳥が紹介されています。】

5月1日に発行された広報なごや5月号の港区版で、今がベストシーズンの藤前干潟の野鳥を取り上げていただきました。

写真いっぱいのもりだくさんな内容になっています。ぜひ一度ご覧ください。

広報なごや港区版(12面)はこちら(PDF・名古屋市のHP) 

 

 

5月5日(日)の干潮時間12時20分 潮位 15cm(大潮)

5月6日(月)の干潮時間12時52分 潮位  9cm(大潮)

※野鳥観察館は、ゴールデンウィークは(5月6日(月)までは)毎日開館します。 

※5月7日(火)は休館いたします。 

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シギ・チドリ春の渡りピークです。

2019-05-04 19:46:11 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時05分 潮位219cm 

今日の干潮時間11時16分 潮位 39cm

クロツラヘラサギは今日も終日、庄内川河口部で観察できました。昨日の18時頃、アオサギに突かれて西へ飛び立ち、やっと見えるくらいまでの距離まで飛んで行きましたが、その後、導流堤の上に戻ってきました。

今朝は9時頃まで導流堤の上で休んでいて、それ以降しばらくサギ達と一緒に干潟で餌を探していました。その後も庄内川河口部で過ごしていました。

今日のクロツラヘラサギの写真は、クロツラの移動をよんで先回りし、23号線の橋(庄内新川橋)の上から撮影されたお客様から頂きました。写真をありがとうございました。

シギ・チドリ達は2日(木)に新しい群れが藤前干潟に飛来しましたが、この群れはそれまでいた群れの動きと異なるようで、庄内川左岸に大きな群れが入ることはありませんでした。

ただ、今まで飛来数が少なかったアオアシシギの数が急に増え、昨日の環境省の鳥類調査では今季最大数の70羽以上カウントされました。このため、干潟が干出し始めると庄内川左岸にも久しぶりにアオアシシギの群れが飛来してきました。

満潮時間を上流の後背地で過ごし、その後潮位が下がり始めた頃に河口に飛来したアオアシシギの群れは、推進の浅くなった場所で休息し、干潟が現れ始めると集団で餌を獲りはじめます。

アオアシシギの群れの中に、コアオアシシギ1羽を見つけました。

今年の冬、庄内川上流で越冬していた個体でしょうか?

秋から冬に見る白色が目立つ冬羽とは違い、頭から胸にかけて黒斑が密にあり、レンガ色の上面が目立っていました。

手前のアオアシシギ夏羽(左)と比べると、コアオアシシギ(右)は体が小さく細く真っ直ぐな嘴が特徴です↑。

今日の庄内川左岸には数は少ないものの、ダイゼン、ハマシギ、トウネン、キアシシギ、アオアシシギ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギ、チュウシャクシギなどが飛来しました。ただ干潟が広がってくるとシギ・チドリ達は庄内川右岸に集まって、その後新川河口左岸そして藤前地区に移動してしまいました。

今日から大潮になって藤前地区の干潟はより大きく干潟が広がります。

藤前干潟にシギ・チドリの群れがもう少し長く滞在すると、環境に慣れて群れが分散し、庄内川左岸にもやってくる機会が増えると思いますが、今日からは連休最初の頃の小潮・中潮に比べると干満の差が大きくなって、潮が引き始めると速いスピードで干潟が広がってシギ・チドリ達は一か所にとどまることなく、新たに干出した場所を求めて藤前干潟内を移動すると思われます。

明日は庄内川河口部の干潟に集結したシギ・チドリは10時頃には新川河口・藤前地区に移動すると思われ、10時以降は藤前地区からの観察をお勧めします。


なお、明日(5月5日)の藤前地区の藤前活動センターでは、NPO法人藤前干潟を守る会主催の「生きものまつり」が開催され、たくさんの人でにぎわうと思います。

名古屋市野鳥観察館も展示だけですが出展しますし、様々な団体の出展や、催しが予定されています。

大きな干潟を見ることができますので、ぜひ足をお運びください。(生きものまつりにお越しの際は、稲永公園の野鳥観察館と稲永ビジターセンターにも足を運んでいただけると嬉しいです。野鳥観察館では、明日は愛鳥週間イベント2日目を開催します。)

この記事が長くなってきましたので、今日の愛鳥週間イベントの報告は続いての記事で投稿します。

 

☆5月5日(日祝)「藤前干潟生きものまつり」@藤前活動センター(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会HP)

 名古屋市野鳥観察館も出展します。※少雨決行。荒天の場合は5月6日(月休)に順延。

  

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、クロツラヘラサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、ダイゼン、ハマシギ、トウネン、オバシギ、イソシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、セグロカモメ、ユリカモメ、コアジサシ

今日は愛鳥週間イベントで多忙だったため、正確なカウントは出来ませんでした。

明日は名古屋鳥類調査会と尾張野鳥の会で藤前干潟周辺鳥類調査が行われるので、正確な数をお知らせできると思います。

 

 

5月5日(日)の干潮時間12時20分 潮位 15cm(大潮)

5月6日(月)の干潮時間12時52分 潮位  9cm(大潮)

※野鳥観察館は、ゴールデンウィークは(5月6日(月)までは)毎日開館します。 

※5月7日(火)は休館いたします。 

 

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クロツラまだいます。

2019-05-04 05:52:47 | お知らせ

今日の朝も庄内川河口でクロツラヘラサギ確認できています。

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