観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

愛鳥週間イベント2日目&藤前干潟生きものまつりが行われました。

2019-05-05 23:33:55 | 春の藤前干潟

※今日の野鳥の様子については、この下の記事「シギ・チドリが増えてくると必ず現れます。」で報告しています。

※この記事は本日3本目の記事になります。

 

藤前干潟

今日の満潮時間 5時57分 潮位229cm

今日の干潮時間12時20分 潮位 15cm

 

こどもの日の今日は、昨日に引き続き晴天で行楽日和。

バードウォッチャーをはじめとする多くの方が藤前干潟周辺や稲永公園を訪れていました。

野鳥観察館では愛鳥週間イベント2日目を開催しました。

2日目に実施した野鳥ミニ講座「鳥のミニデコイに色付けしよう」には、多くの方の参加をいただき、特に午前中は用意した席がほぼ満席でした。

みなさんとても熱心に、そして楽しそうに色付けをされていました。

こちらは参加者の方の作品の一部↓。どの方の作品もかなり完成度が高くてびっくりするばかりでした。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

そして、今日は対岸の藤前活動センターでは「藤前干潟生きものまつり」(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)が開催されており、こちらもとても多くの人でにぎわっていました。

朝のスタッフミーティング↓。

野鳥観察館もブース出展しました。「豊田市自然観察の森」さんと同じブースでした。

今、渡ってきているシギ・チドリの紹介展示や、イベント案内をさせてもらいました。

南陽高校や、名古屋商業高校などの高校生によるブースもありました。

こちらは「森の健康診断」さんによる間伐材のマイ箸づくり↓。

藤前干潟を臨める堤防上では、バードウォッチングのブース↓。

日本野鳥の会の愛知県支部のコアジサシのデコイ塗りのブース↓。

藤前干潟および愛知県内での繁殖、飛来数が減っているコアジサシの保全活動の一環で実施されました。

この他、泥干潟や石ころ干潟での観察会が複数回開催されていて、家族連れなどの参加者のみなさんの歓声が藤前干潟には響いていました。

5月の一番良い時期の干潟をめいっぱい楽しんでもらえたのではないでしょうか。

 

明日は、大型連休最終日。

午後からのお天気が少し不安定なようで少し心配ですが、野鳥観察館では明日も愛鳥週間イベントを開催します。

(前の記事でもお知らせしましたが、明日の探鳥会と野鳥のおはなしは当日受付もします。)

野鳥観察館のスタッフはイベントや調査続きで少々疲れがたまってきましたが、最終日ですのでがんばります。

明日もぜひ藤前干潟へ、野鳥観察館へお越しください。

風と熱中症、さらには日焼けに気を付けてお越しくださいね。

 

 

 

【明日(5月6日)は、TSN-554PROMINARをご覧いただけます。】

バードウォッチャー等にフィールドスコープが愛用されている興和光学株式会社様より、コンパクトさが特徴のフィールドスコープ「TSN-554PROMINAR」を、明日(5月4日(土祝))と5月6日(月休)にお借りできることになりました。(昨年もこの時期にお借りしました。)

 

同時期に発売された軽量モデル「TSN-502」は普段からお借りしているので、「TSN-502」と「TSN-554PROMINAR」を見比べていただけます。フラッグシップモデルTSN883/884と同じフローライトクリスタルレンズを搭載している「TSN-554PROMINAR」のすばらしい見え味を、ぜひこの機会にご体験ください。

「TSN-554PROMINAR」および「TSN-502」をご覧になりたい方は、来館時にスタッフまで気軽にお声をおかけください。

 

【広報なごや5月号(港区版)で藤前干潟の野鳥が紹介されています。】

 5月1日に発行された広報なごや5月号の港区版で、今がベストシーズンの藤前干潟の野鳥を取り上げていただきました。

写真いっぱいのもりだくさんな内容になっています。ぜひ一度ご覧ください。

広報なごや港区版(12面)はこちら(PDF・名古屋市のHP)

 

明日の満潮時間 6時27分 潮位229cm

明日の干潮時間12時52分 潮位  9cm

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シギ・チドリが増えてくると必ず現れます。

2019-05-05 17:32:06 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時57分 潮位229cm

今日の干潮時間12時20分 潮位 15cm

昨晩もクロツラヘラサギは導流堤の上で夜を過ごしたようで、今日も早朝はサギ達と一緒にいるのを確認できました。

その後、干潟が広がってきてから目覚め、導流堤先端まで歩いて移動していき、潮が満ちてくるまで干潟で過ごしていました。

今日は午後からもクロツラヘラサギを見に来る人たちが多かったですが、午後からは逆光の中を見る事になるので午前中をお勧めします。

今日はちょうどお昼が干潮時間で、早朝は満潮で潮位が高く、チュウシャクシギは流木の上で干潟が出るのを待っていました。

葦原の中では、葦の浮島で休息するタシギの姿を多く見かけました。

今日は干潟が干出し始めてもシギ・チドリの飛来が遅く、導流堤の干潟が先端まで広がり始めた時にやっと飛来しましたが、群れがかたまったままでじっとしていました。
そして、しばらくすると一斉に群れが全て飛び、藤前干潟上空で飛びまわり始めて落ち着きません。

そのまま、藤前干潟から抜けてしまうような飛び方でした。

しばらく飛び回った後、1,000羽程のハマシギの群れが庄内川左岸にもやってきました。

それでもハマシギの群れは落ち着かなく、餌を探すことなく一か所にかたまっています。

急いでカウントをしていると、群れが飛び去り、再び葦原の陰の干潟に隠れてしまいました。

コガモも低空を飛び、おかしい?と思った直後、東からハヤブサが現れました。

久しぶりのハヤブサですが、最近目にしている黒っぽい若いハヤブサです。

ここしばらくハヤブサを見ていなかったのですが、干潟にシギ・チドリが多く飛来して来たので藤前干潟に戻って来たようです。

その後、少数のダイゼンも左岸に飛来しましたが、周りを警戒しているようで一か所に集まったままでした。

そんなハヤブサに掻き回される午前中でしたが、今日は毎月行われている尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の「藤前干潟周辺鳥類調査」が行われました。
10時過ぎに新川・藤前地区にシギ・チドリは殆ど移動しましたが、全体でハマシギが1,200羽以上カウントされました。

午後になって潮が満ちてくると再びシギ・チドリは庄内川河口に戻ってきました。

観察館前に干出した干潟には、ダイシャクシギも飛来しました。普段は500m以上離れたダイシャクシギを望遠鏡で観察していますが、今日ぐらい近いと双眼鏡だけでも十分観察できました。
このダイシャクシギは、5月1日に藤前干潟へ飛来してきてからほぼ毎日、庄内川左岸や観察館前の干潮時に干出する干潟に毎日のように来てくれています。

そして、現在の1,000羽以上ハマシギの群れがいるうちに、早くトウネンの群れも飛来してほしいです。

明日も藤前干潟は大潮です。

明日は今日よりも潮位が低くなり干潟がさらに大きく広がります。光線の良い朝9時頃からの観察をお勧めします。

今日の「尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同、藤前干潟周辺鳥類調査」でカウントされた主な野鳥
カンムリカイツブリ1、カワウ1,111、ササゴイ1、ダイサギ116、コサギ33、アオサギ76、クロツラヘラサギ1、マガモ2、カルガモ71、コガモ107、オカヨシガモ11、ヒドリガモ2、オナガガモ1、ハシビロガモ18、ホシハジロ4、キンクロハジロ43、スズガモ382、ミサゴ3、トビ1、ハヤブサ1、コチドリ3、ダイゼン79、ケリ1、トウネン23、ハマシギ1,248、オバシギ2、コアオアシシギ1、アオアシシギ76、キアシシギ17、イソシギ7、ソリハシシギ4、オオソリハシシギ17、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ131、タシギ11、コアジサシ8 他  合計52種 3,909羽

連休最後の明日は、野鳥館の愛鳥週間イベントも最終日になります。

明日5月6日は午前中に「探鳥会」を行い、午後からは「野鳥のお話し」を行います。
「野鳥のお話」は昭和から平成のフィルムでの野鳥撮影・野鳥写真のお話です。
今はオートフォーカスでピントを合わせ、デジタルで直ぐに撮影結果を確認でき、野鳥をみんなが簡単に撮影できる時代になりました。
デジタルになる以前から野鳥写真を撮影している、当観察館職員の「名古屋鳥類調査会」代表森井から、当時撮影したスライドを使って昭和から平成初期の野鳥の紹介を行います。
どちらのイベントも当日飛び込み参加を受け付けます。是非ご参加ください。

 

明日の満潮時間 6時27分 潮位229cm

明日の干潮時間12時52分 潮位  9cm

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今日もいます。

2019-05-05 06:44:41 | お知らせ

問い合わせが、引き続き多いので。

クロツラヘラサギは現在、導流堤の上で寝ています。

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