Reflections

時のかけらたち

メンデルスゾーン無言歌を聴きながら ・・・ Mendelssohn Songs without Words

2023-09-16 23:59:06 | music

9月16日

今日は嬉しいことがありました。
ベルカントのレッスンに4月から休んでいたSさんが再開されて、娘さんに付き添われていらっしゃいました。
イタリア語の方はまだ難しそうですが、歌いたいという気持ちが強く、やっと参加できるようになりました。
私をこのサークルに誘ってくれたイタリア語の仲間です。数カ月の入院生活の後、自宅で療養して、遠出をするのは
初めてのようです。

安藤先生のレッスンも呼吸法もばっちりやって、トスカの「歌に生き、愛に生き」を歌えるようにリズムをしっかりとらえ
ながらの熱のあるレッスンでした。先生も公演の後、教えている高校の芸術祭もあり、とても疲れていらっしゃると思うの
ですが、変わらない熱です。

そのあと、急遽連絡をもらった益子の陶器ができたというので西荻まで取りに行きました。急に娘さんが住んでいるベルギーに
行くことになったのでその前に渡しておきたいと益子から届いたばかりの焼物を持ってきてくれました。

 

ここの紅茶は本当においしいです。いつもニルギリ。


お皿はすてきな色をかけてもらっていました。置いた葉っぱはあまり模様にならなかったよう。
前菜でもおいて使おうかな。

ブローチはペンションの持ち主Kさんの作品。

ペンションしいの木は今年いっぱい改修で休業とか。その間彼女は作品展など頑張っているようです。
10月のクラス会での再会が楽しみです。

帰ってから完成間近のボビンレースの作品の糸が切れたところをほどいて修復してやっと織りあがりました。
あと1時間でできるかと思ったのに何日もかかってしまいました。

 

 

家ではチャイコフスキーの交響曲5番をずっと聴いていたのですが、今は友達が薦めてくれたメンデルスゾーンの「エレジー」
からすっかり、無言歌にハマってしまいました。

ピアノを習っていた子供の頃、無言歌の中の「ベニスのゴンドラの歌」を発表会で弾いたことを覚えています。

エレジーを聴いていると何か懐かしさが押し寄せてきます。しみじみと心に打ち寄せてくる曲です。
両親をとても近くに感じます。亡くなった主人は家にいればいつもいるような気がして、身近なのですが、
両親のことはたまらなく懐かしく、思い出すことがあります。

エレジーはLugansky 、ホロヴィッツ、ギーゼキング、バレンボイムなどいろいろみつかりましたが、若い頃よく聞いた
エッシェンバッハの現在の演奏で。若いころコンサートによく行ったアシュケナージやエッシェンバッハは今や大御所の指揮者と
なっていますが、ピアノはほんとうに素晴らしかったです。
音大での友人に社会人になってから少しピアノを習って、いろいろな演奏家のレコードを聴いて楽しんだことがありましたが
彼女はエッシェンバッハは暗すぎると話していたことを思い出します。

無言歌の歌心は他にも聴けば聴くほど楽しくて、全曲聴いてみたいけど、バレンボイムのがYouTubeにあがっていました。
彼のは軽いタッチであっさりした感じ。若い頃のエッシェンバッハは繊細で再び聴いてみたい感じです。

 

 

エレジー》(Op.85-4)

At home with Christoph Eschenbach - Mendelssohn, Lieder ohne Worte op.85, No.4

 

ヴェネツィアの舟歌 第2』(Op.30-6)

Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 30 - No. 6. Allegretto in F Sharp Minor, MWV U 110 -...

 

失われた幻影》(Op.67-2)

Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 67 - No. 2 Allegro leggiero in F-Sharp Minor "Lost...

 

失われた幻影》(Op.67-2) ユジャワンのクラリネットとのデュオもいいですね。

Andreas Ottensamer & Yuja Wang - Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 67: No. 2 Allegro leggero

 

Sep. 16  2023  Nishiogikubo

 

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トスカ ・・・ Tosca

2023-09-14 23:59:05 | art

9月14日

久しぶりにベルカントの先生たちの公演に行くことができました。
内幸町ホールです。

 


昼の部にしたので山畑先生のトスカ。今習っている曲が、まったく違う曲のように聞こえました。
人生を丁寧に生きた結果の運命に嘆くトスカの歌声に涙が出てきました。素晴らしい感動を得ることが
できました。

安藤先生は夜だったので昼だけにしました。お二人のキャスティングだったらよかったのですが。
テノールの声は安藤先生の声の方が好きです。

 



山畑先生を囲んでベルカントのクラスの仲間たちと。Mさんからはサンチャゴ・デ・コンポステーラを歩いたときの話を
少しお聞きすることができました。




 

 

今年の1月21日にフランスオペラのハイライトを豊洲で見た時以来のイル・テアトロの公演です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    フランスオペラハイライト
グノーのウェルテルとマスネーのロミオとジュリエット

フランスのオペラ。曲はきれいなのですが、安藤先生のウェルテルはゲーテのあのウェルテルで
その作品の気持ちにはなかなかついていけないものがあります。

ロミオとジュリエットは若い二人のみずみずしい気持ちが、美しいメロディーに乗って
聴きやすかったです。

 

 

帰りに新橋小川軒でおいしいコーヒーでクールダウンしてから帰宅。
久しぶりに買って帰ったレーズンウィッチも品質が保たれていておいしくて感激。

行き道にこの桐の木が撮りたくなりました。

 

猛暑続きの秋の始まりです。

 

Sep. 14  2023  Shinbashi

 

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お稽古週間 ・・・practice continues

2023-09-14 23:51:23 | a day in the life

丹生都比売神社からの高野山麓世界遺産アクセスバスのプレゼントも届いたし、三菱UFGBKのインターネットバンキングの設定も
やっと完了。体調を崩している鎌倉の友人からも電話があり、4月から入院して休んでいたベルカントとイタリア語の友人も
今週のレッスンから復帰の嬉しいニュース。明るい出来事が続きました。

少し前には驚きのクレジットカード紛失事件もあり、年を取ると全く記憶が消えてしまうことを経験しました。最近、芸能界の人
やらの名前でなく、昔お世話になった 人の名前も思い出せなくなり記憶力の衰えをひしひしと感じるこの頃。京王パスポートカード
のクレジットカードも買い物をしようと思ったら有効期限が切れているとのことで、新しいカードが届いてなかったことに
気が付きました。カード会社のデスクに電話をしましたが、その電話もすぐにつながらず予約をとるだけのもの。後日電話があり、
再発行してくれることになりました。それで現在のカードは破棄して、新しいものを再発行してくれるとのこと。それが新しいカードが
10日以上たっても届かない。古いカードは切って捨ててしまったので電話で問い合わせようにもカード番号がないし、あったとしても
もうない番号になっています。この音声の電話の不自由さをつくづく感じました。いつか届くだろうと思っていたのですが、最近重要な
ものを入れている郵便入れに送られていたカードを発見。なんと、数カ月前に届いていた。そしていつも京王友の会とパスポートカード
を入れているケースを見たら、なんと再発行された同じ有効期限のカードを発見。まるで新しいものを見るようなカード2枚に
自分の記憶の不確かさににおどろきました。届かないと思っていたカードが2枚も届いていたのです。


そんなこんなで昨日の表千家のお稽古も前回やったことも忘れていて、大変。昔習っていた時よりも気を付けることが多く、それだけ
美しい所作になるのですが、体で覚える茶道、どこまで定着できるのか心配になります。やっぱり着物がいいと思い、浴衣で行こうと
前日決意。猛暑で有松絞りの浴衣も暑そうなので、前回展覧会で着たのと全く同じ浴衣を考えなしの同じコーディネイトで選んだもの
にしました。着るのに帯がうまくいかなくてもうあきらめようかと思ったくらい。それでも何とか形にして遅刻しそうなのでいつもと
違うルートで行き、数分の遅刻ですみました。
和服でお茶のお稽古が夢でしたが、なんともお粗末なスタートでした。しかもお茶に帯どめはNGなのを忘れていて、後ろに回してお稽古
をしました。指輪は始める前にはずしておきます。それでも先生がお稽古日を増やしたので、重ならず、ゆっくり教えていただくことが
できました。ちもとのお菓子もおいしかった。お抹茶はすごくおいしくて、私がいつも点てるより多くのお抹茶を使い、裏千家と違う
泡立ちとまったり感がありました。



私の習い事、歌もイタリア語もお茶もボビンも結果ボケ防止にはなりそうですが・・・
月1~2回のお稽古が重なる週になりました。ヨガは行っていないので、姿勢をよくするストレッチに行きたいのですが
この暑さでは全く行く気にはなりません。

 

ご褒美のと言うか暑くてのどが渇いてゴンチャの巨峰のミルクティーをテイクアウト。

 

今日は午前中は信託銀行のカウンターから電話があり、わざわざ銀行まで行かなくても運用状況を知ることが
できます。パソコンを接続して、データの説明がありました。勤め始めた若いころにやっていてほっておいた信託預金を
解約に行ったら、お稽古ごとの月謝くらい出ますよと、当時教えてもらい、毎月分配金が出る信託預金を続けたのでした。

午後からはベルカントの先生の舞台、トスカを見に出かけました。

今日は遠くにいる友人の誕生日。思えば昨年のバースデー・メッセージから熊野古道の旅が始まったのでした。
若い頃と変わらない感覚とその時には見えなかった内面が深く変化して、まるで仙人のように変容をとげた人と
これからどんな旅ができるのかしら・・ 

 

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三輪昌代 白糸刺繍とボビンレースの作品展へ ・・・Exhibition of Broderie de Touraine and Bobbin Lace

2023-09-13 23:51:17 | art

9月11日

11日に私のボビンレースの先生が月1で名古屋まで習いに通っている白糸刺繍の先生三輪昌代さんの
作品展があるというので、医科歯科大の半年に1回の心臓の定期健診の帰りに寄りました。

その日の病院は午前中の検査はスイスイと言ったのですが、受診が予約時間からなかなか診察にならなくて
最後の会計も受け付けてもらえるまで80人も待たなくてはならなくて、支払いまで1時間半くらいかかって
作品展には予定時刻より1時間も遅れてしまいました。

 

 

ボビンレースもこの細かさは別世界です。

トゥレーヌ刺繍が魅力的です。

 

 

 

何年もかかって作られた大作です。

サンプラーも素敵です。


 

病院であまりにも待たされてぐったりしたので、帰りに向かいのスタバで一休み。
ギャラリーの向かいのビルで警察官と消防自動車が来て、規制線のテープが張られていて
ガス爆発とささやく声もあり、窓から何かが飛び出ていました。

飯田橋駅前も結構変わっていて、台風が過ぎた湿った空気の夏日がきつかった。

 

 

家から富士山が見えないかと時々見るのだけど、なかなか見ることができません。

 

三輪さんのブログです。

au point du plaisir

 

前日ジオデシックから帰ってからN響の番組の最後だけ見たら、ファビオ・ルイージが指導した学生の演奏でチャイコフスキーの
5番をやっていてあのホルンのメロディーに泣きそう・・・ 翌日はNHKプラスで聴きながらボビンレースをやっていました。

そのあとで久しぶりにLast Rose of Summerをしみじみと聞いてしまいました。ヒラリー・ハーンのヴァイオリンです。

 

Hilary Hahn : Ernst - Last Rose of Summer

 

Sep. 11  2023  Iidabashi 

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グラナダにひかれて ・・・・ drawn to Granada

2023-09-12 23:59:47 | art

9月10日

ジオデシックから届いた4枚の写真。コレクションの前日にグラナダの写真を見せてくれるというので
行きたかったのですが、その日はなんと台風が東京を直撃した日。やっぱり家にいた方が良さそうなので
安全を選びました。

コレクションのお知らせをいただいたときのグラナダの写真に、若き日に今度ヨーロッパに行くとしたら、
グラナダか北欧に行きたいと思ってそのままになっていたあこがれの地を思い出しました。

中井君のグラナダの話が聞きたくて、翌々日の日曜日に中目黒まで遊びに行ってきました。

グラナダは街のいたるところにザクロ模様があるとのこと。

たくさんの写真を見せていただいてゆっくり行ってみたいと若いころの夢を思い出しました。大好きなアラベスク模様。
アルハンブラ宮殿は予約が取りにくいことを注意されました。数年前椿山荘で会ったスペイン人にアルハンブラ宮殿が見える
B&Bを教えてもらったことがありました。

 

新作コレクションも見せてもらったのですが、指輪とかは大きすぎて私には合いません。
ザクロの小さなペンダントは大丈夫だったので、今年中に使わないと無効になるポイントを使って、私の所にやって来ました。
ノベルティでザクロ模様の指輪を作ってくれるとのこと。楽しみです。中井君が思うにはアルハンブラ宮殿に入るには
鍵を開けなければ入れない、その鍵の意味で「グラナダの鍵」と言う指輪をデザインしたとのこと。私もアルハンブラに入ることが
できるかしら・・・

ヘネラリーフェ離宮のどこにいても水が流れているというのにも行ってみたいなと思っていた場所です。

久しぶりに会う石井君も懐かしく、後から皆で一緒に写真を撮ってもらえばよかったと思いました。

ジオデシック20周年パーティへで懐かしい人たちの写真があります。小島さんにも久しぶりにお会いしたいと話したら、
これからまた外に少し出ることにしたとのこと。新作も制作中とか・・

小島さんのインタビュー記事を見つけました。どうして京都造形芸術大学に行ったかも書かれていて、知らなかったので
おもしろかったです。ある日突然京都に行っちゃったんですよね。しかも教授で。料理やケーキ作りも得意な小島さん。
音楽も影響受けたことがありました。

 

 

 

 

着て行ったインドの古布のブラウスに妙に合ってしまった。

 

中目黒に来ると寄らないではいられないクリオロのチーズケーキを買って帰りました。

 

Sept. 10  2023   Nakameguro

 

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プーチンとゼレンスキー  ロシアとウクライナの100年 ・・・ Putin and Zelensky, 100 years of Russia and Ukraine

2023-09-10 23:58:22 | movie

プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年

初回放送日: 2023年8月28日

2000年、ロシアに47歳の若き大統領が誕生する。ウラジーミル・プーチン。19年後隣国ウクライナにコメディアン出身
の大統領が誕生する。ボロディミル・ゼレンスキー。この百年、両国は3度戦火を交えてきた。一度目はロシア革命直後
ウクライナは独立を求め戦った。2度目は第二次世界大戦、ナチスの後押しを受けた市民がソ連に牙をむいた。そして3度目の今。
二人の指導者が背負う、ロシアとウクライナの百年の歴史。

 ボビンレースのレッスンの前日、糸を巻き終わってTVを見たら、ドキュメンタリーで面白いのをやっていて、途中からだったけれど
きっと再放送かNHKプラスで見れるかと思っていたら、すでにそれが再放送だったので再び見ることはできませんでした。
ブログでレポートしていた人がいたので、見れなかった部分など参考にしました。

NHK映像の世紀 プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年

 

 

 

 

まずウクライナとロシアの歴史について全く知らなかったこと、ゼレンスキーがユダヤ系だったことも
とても驚きました。最近ウクライナがゼレンスキーを大統領にしたのは過去のナチとかかわった歴史を
隠蔽したいからという驚き発言まで出ていました。

ウクライナは帝政ロシア崩壊の時から、ロシアから独立したかったことも知りました。レーニンがソ連に
組み込み、スターリンの政策によりホモドモールという悲惨な大飢饉がおこり、今でもロシアに対する恨みを
持っていると言われるほど悲惨な出来事でした。この辺から番組を見始めたのですが、目を覆うような
映像で見ることができませんでした。その後の第二次世界大戦の時、ドイツが侵攻して、ナチに乗じて
ソ連からの独立を計ろうとする人たちが出てきました。この時にウクライナでも大規模なホロコースト
(ウクライナだけで150万人のユダヤ人が虐殺)がおこり、ユダヤ系のゼレンスキーの家族も犠牲になっています。

ゼレンスキーはウクライナ東部で育ち、ロシア語圏であり、ロシアでもコメディアンとして活躍していたという
ことも意外でした。ウクライナ語を話せるようになり、のちに大統領選に立候補します。政治的なコメディを
していたことが批判に変わって行ったようです。

ソ連邦崩壊で直ちに独立を国民投票で決めたウクライナにはチェルノブイリの原発事故の際、情報が開示されなかった
ソ連に対する不信感が募っていたとのこと。何よりも自由と嘘のない世の中を求めていた長い願いがありました。

プーチンがウクライナをナチ呼ばわりするのは見当違いもいいところで、映画「アンナ・ハーレント」で語られたように
ユダヤ人でさえナチに協力した人もいました。現在非人道的なことをしているのはロシアであり、自由にものが言える
社会を目指しているウクライナに支援を差し伸べるのは当然のことと思えます。

第一次世界大戦、ロシア革命から今まで尾を引いている問題で、今起こったことではないので、簡単には片付きそうでは
ありませんが、ロシアが民主化されることを願ってやみません。そしてウクライナも簡単には絶対ひかないことが
この歴史を見るとよくわかりました。

ロシアがウクライナに侵攻してから1年半が過ぎていますが、何も知らなかったと思いました。こういう番組は貴重です。
今の状態だけ知っても歴史を知らないと理解はできないでしょう。

 

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私たちの時代 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 日本 逆説の60-90s 60年代 ・・・our bygone days ’60s

2023-09-09 23:59:47 | movie

 玄関を出たら咲いていたコマツナギのような花

今日は高校のクラス会の打ち合わせに開催予定の上野広小路のお店まで出かけました。
昨日の台風が過ぎていてよかったです。幹事長より11月に開催してはどうかの連絡が来て、急遽幹事で
集まり、計画を立てることになりました。

役割分担、開催時期について決めて、私が先生担当になってしまったので、その場でお電話をして日程について
お伺いしました。先生には大変ご無沙汰をしてしまっていたので心配しながらお電話をしたのですが、お元気な声で
11月の土曜日はスケジュールが結構入っていて、同じようにクラス会、そしてなんとサッカー観戦まで。当時若い方の
先生でいらっしゃいましたが、今では私達より元気な印象だった前回のクラス会。

そこで日程は11月18日と決定。場所は上野広小路の梅の花です。他にいい場所がないかとも私個人的には思いましたが、
幹事長が株主になって割引が効くので、それが一番かと。個室は結構埋まっていて2時からなら取れるというので
予約してすべて決まりました。

元年金機構にお勤めだったO君や、製造業のS君、伊豆で旅館をやっていたA君は今では戻ってきて、将来介護も受けられる
マンションに移転。いろいろな話を聞き、また現代の日本の流れやら、気候変動と言うか災害などの話、原発のあの時の
危機感など思い出しながら、将来の日本についても心配しつつ話が広がって行きました。

帰りにS君が同じ名前の西郷さんに会ってから帰るというので一緒に上野の西郷さんの銅像を見て帰りました。そういえば
ちゃんと見たことがない西郷さんでした。

 

これも初めて知りました。なるほど・・

なかなか立派です。

西郷さんってこんな顔をしていたの?
西郷さんは写真をあまり撮らせなかったので、顔がよくわからないそうです。

明治維新の時に江戸で唯一戦場となった広小路あたり。それで西郷さんはここに建っているのね。
寛永寺の門前だったこのあたりには町屋や武家屋敷があったそうです。


 

 

 

 

そこでやっと夏に軽井沢で偶然見たドキュメンタリーを載せることができました。
めちゃくちゃ面白くて、こういう時代を作った流れを別の面から見ることができました。キーワードがすべて自分たちの
時代を思い出させる懐かしいものですが、どうしてこんな国になってしまったのだろうかと言う反省はあります。

あの世界が燃えた60年代、その嵐が消えて残ったものとは・・
でも加賀まりこがクールでとても面白かった。冷静だったのですね。イケイケの雰囲気が嫌でパリに逃げたとか・・
沸騰した東京から逃れた。皆が上を向いている時代は気持ち悪かったと。そのころの主演映画「乾いた花」を紹介していた。
他に岡本喜八監督の「肉弾」は戦後もモヤモヤが残る軍部を描き、美化される神風、特攻精神に反発した。
とにかく一団となって日本は敗戦から出発して、オリンピックを成し遂げた。開高健のオリンピックや東京批 判も鋭かった。

豊かさを目指し失ったもの、高度成長のひずみが出てくる。任侠映画は理不尽を描き、明塚不二夫は高度社会からこぼれ落ちたもの
を、今村昌平も「日本昆虫記」で取りこぼされた日本の歴史を描いたとのこと。

ビートルズの来日からベトナム反戦の時代に。世界で起きた反戦、革命の嵐。文化大革命やアメリカのスチューデントパワー
パリの5月革命、全共闘時代、べ平連などの市民運動、サイケデリック、新宿の文化。大島渚は横尾忠則を起用して「新宿泥棒日記」
を製作。そこで由井正雪と当時の新宿に江戸を重ねたという。大島は一つの時代の精神を描いたが、どこへ行くかは描けなかった
と言うコメント。

60sは日本を問うチャンスだった。三島の勘違い等日本全体が間違えて行く。安田講堂・・
東大入試がなくなった年に庄司薫は「赤ずきんちゃん気をつけて」を書いて、自分の力で知性を育てていくことを伝えた。
知性と言うものはただ自分だけでなく、他の人たちも自由にのびやかにするもの。本当の知性とは何と闘い、何を目指すべき
だったか世界思想として日本は何を言っていくのかを考えること。60年代ではできていなかった課題。

最後に見た第4回はいかにして現代にたどり着いたか・・消費社会の始まりでした。政治から離れた季節。
日本人のアイデンティティはどこにあるのか・・

 

世界サブカルチャー史 欲望の系譜

今を知る為にこそ過去へ飛べ。周縁から見えてくる時代の気分、深層…、逆説の異色戦後史。

シーズン3 (1)日本 逆説の60-90s 60年代 第1回

初回放送日: 2023年8月8日

大反響のシリーズEテレへ。第60回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞受賞シーズン3日本編90分全4回を、30分全12回で。
異色の戦後史が。60年代とは?語り玉木宏。 歴史に埋もれたリアルをさまざまな映像から再発見するシリーズ初回。高度成長の
豊かさが語られる60年代だが、歪みも。大島渚ら若手監督たちが新しい波を起こす。女優・加賀まりこも時代の空気を証言。
松岡正剛も実感を語りつつ、日本のサブカルチャーの特異性を語る。この国の「曲がり角」はどこにあったのか?「青春残酷物語」
「ニッポン無責任時代」…。サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる、戦後日本もう一つの軌跡

シーズン3 (2)日本 逆説の60-90s 60年代 第2回

初回放送日: 2023年8月15日

第2回60年代半ばの日本。高度成長、世紀の祭典…、豊かさの中覆い隠されていた本音は?近代化していく社会に残っていた戦争の影。
異色の教養ドキュメント。語り玉木宏。 64年東京オリンピックは日本の復興を世界に印象づける華やかな祭典だったが、突貫工事での
東京大改造は様々な影ももたらしていた。人々はテレビに娯楽を求め、「夢であいましょう」などバラエティー番組で放送作家たちが大活躍。
笑いの中に隠されていた批評性は?「乾いた花」「にっぽん昆虫記」「肉弾」、近代化による豊かさの中で見失われていたのは?
サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる、戦後日本もう一つの軌跡。

シーズン3 (3)日本 逆説の60-90s 60年代 第3回

初回放送日: 2023年8月22日

第3回60年代終盤。再び政治の季節へ。69年東大安田講堂攻防戦に到るまで若者たちは何に怒っていたのか?この国の曲がり角を
サブカルチャー的に見つめ直す。語り玉木宏 60年代後半は、若者たちの反乱に象徴される闘争の季節。全共闘運動に没入した彼らは
当時人気を呼んだ任侠映画に何を見たのか?アンダーグラウンド演劇のメッセージは?大島渚の予感とは?「昭和残侠伝」「博奕打ち 
総長賭博」「土方巽と日本人」「新宿泥棒日記」。三島由紀夫も絶賛した安田講堂攻防戦の年の芥川賞受賞作が問いかけていたのは?
高度成長と闘争の季節という熱い60年代の実相を考える。戦後日本もう一つの軌跡。

シーズン3 (4)日本 逆説の60-90s 70年代 第1回

初回放送日: 2023年8月29日

70年代前半。日米安保、学園闘争に揺れた60年代が終わり、消費社会が訪れた、日本。時代はモーレツからビューティフルへ。
新時代の日本に待っていたのは?語り玉木宏。 大阪万博、よど号ハイジャック、三島由紀夫自決、光と影が交錯した年から始まった
70年代。「書を捨てよ町へ出よう」「あしたのジョー」日活ロマンポルノ…。闘争の時代の残滓がくすぶる中憂鬱と屈折の中で
サブカルチャーが花開こうとしていた。アンノン族が日本再発見に旅に出る。松岡正剛、林真理子らが社会の空気を証言、そこから
時代を可視化する。サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる、戦後日本のもう一つの軌跡。

シーズン3 (5)日本 逆説の60-90s 70年代 第2回

初回放送日: 2023年9月5日

70年代若者たちは「しらけ世代」と呼ばれるように。「いい学校いい会社」へと受験勉強に勤しむ彼らの本音は?そんな時代に
オカルトブームも。時代の空気は?語り玉木宏。 ノストラダムスの大予言、ユリゲラーの超能力、72年にはあさま山荘事件が起きく
すぶっていた学生運動の熱も急速にさめていく。田中角栄の列島改造論に一時沸いた世論もオイルショックで頓挫、時代の空気は屈折を
抱えこむ。「ゴジラ対へドラ」「仁義なき戦い」「日本沈没」…「結婚しようよ」「神田川」…、夢に向かって直線的には進まない時代、
小さな幸せを求める歌声がヒットソングとなる。70年代の憂鬱が後にもたらすのは?

 

Sep.9 2023 Ueno

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私の自由時間 ・・・ my finest free time

2023-09-08 23:51:32 | pause-cafe

ここ1週間くらいはボビンレースに集中して特に日曜から水曜まではほとんどボビンレースに時間を使っていて
昨日のレッスンで一息。

今日は自由に過ごす日として、台風が近づく中、そろそろ10月の高野山・熊野巡礼の計画もつめなければと思い
今までのメモなどをまとめ始めました。朝一番で最近歯を治療したマンションの下の歯科に行って、チェックと歯石など
を取ってもらい、新宿区の歯科検診も併せて行ってから。

そのあとで久しぶりに時間が取れなかったキャサリン・マンスフィールドを読み、その心の隙間から垣間見れる気持ちの
揺らぎと自然描写にうなってしまいました。言葉の芸術。そしてショート・ストーリーでは特に才能がきらめきます。
完全に理解しあうことはできない男女。

秋の旅行の臨時バスの時刻表がやっと丹生都比売神社のHPに載りました。それを見たら高野山麗世界遺産を巡る
バスにご招待というお知らせが載ったばかりだったので、連絡するとバスチケットを送ってくれることになりました。
ついでにアクセスに九度山から町石道を登るコースが通行止めになっていたので問い合わせると6月の豪雨で通行止め
になり復旧未定となっていて今年中は無理でないかとのこと。出だしからリスケが必要で出鼻をくじかされました。
丹生都比売神社は私も友人も行ってみたい場所だったので高野山に登る前に行っておきたいところでした。
しかたがないので丹生都比売神社まではバスで行き、翌朝高野山までは町石道を歩く計画に変更することにしました。

 

                               山と渓谷オンラインより

天野は後から知ったのですが、白洲正子さんが「かくれ里」の中で絶賛した場所で、最初九度山で一泊と思ったのですが
運よく丹生都比売神社の近くの一日一組限定の宿が取れたので、そこに変更していました。白洲さんが桃源郷と言った場所で
ゆっくりできそうです。

かつらぎ町南部、標高約450mの高野山麓に位置する天野の里。四季折々の田園風景が広がる高原の盆地は「にほんの里100選」
にも選ばれています。その中心的存在として鎮座する丹生都比売神社は、1700年前の創建と伝わる古社で全国の丹生都比売大神を祀る
神社の総本社。弘法大師空海がこの神から社領を授かり、高野山を開いたことから真言密教の守護神としてあがめられています。高野山
ゆかりの伝説と史跡が残り、古の文化が薫る歴史の里。随筆家の白洲正子は、著書『かくれ里』の中でこの里についてこう綴っています。
「こんな山の天辺に、田圃があろうとは想像もしなかったが、それはまことに「天野」の名にふさわしい天の一角に開けた広大な野原で
あった。もしかすると高天原(たかまがはら)も、こういう地形のところをいったのかも知れない」。また、「ずいぶん方々旅をしたが
こんなに閑でうっとりするような山村を私は知らない」「できることならここに隠居したい。桃源郷とは正にこういう所をいうのだろう」
とも。1971年の上梓からは時代が進みましたが、彼女が見て歩いて感じた里は変わりなく残っています。ゆっくりと彼女の足跡をたどれば
きっと同じ思いを感じるでしょう。                                   わかやま歴史物語100より

 

高野山は最初宿坊を予約していたのですが、奥之院近くのゲストハウスに変更して朝6時の生身供と朝のお勤めを見学することにして
いました。その後龍神温泉に行き、熊野古道に抜ける壮大な計画です。今回の熊野古道はこの季節だけ運行する高野山と熊野を結ぶ
バスを利用して、牛馬童子像まで行って近露王子あたりを歩いて高原にバスと歩きで向かう予定です。秋は暮れるのが早いので
明るいうちに高原につかないと明かりも何もないところで道に迷うことはできません。宿泊も6月に取りましたが、すでにいっぱいで
やっと取れた「星空の宿宿」と言う宿です。霧の里高原も熊野古道の中では行きたかった場所の一つです。最終日は熊野古道を歩いて
滝尻に抜け、バスで田辺まで行く計画。サポートしてくれる友人に相談しながら、2日目以降も計画を詰めて行かないと。
台風が来ないでほしいと願っています。

今日はブログで、軽井沢で見て面白かった「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」と一昨日の真夜中に少しだけ見た「プーチンと
ゼレンスキー ロシアとウクライナの100年」がとても興味深い内容で書いておきたかったのだけど、旅行の計画を練り直して
いたら、私のキャパがいっぱいになってしまってできませんでした。映画も「アデルの恋」と「カミーユ・クローデル」、「みつばちの
大地」も残ししておきたいもの。

その代わりに録画していた「初耳学」の堺雅人のモンゴルでの感想が面白かったのでメモを写しておきます。

モンゴルでは道がデコボコで、家もかしいでいる、階段の段差も均一ではない。 日本では道がまっすぐで、平らで、階段も同じ
高さで、体を使っていないことに気がついた。都市が整備され、舗装もちゃんとされ、人間の生き物としての機能が低下している。
モンゴルでは日本と違う体の動きが必要。立っているだけで細かい筋肉が動き出す。

ヨガでは足裏をとても大切にしていました。
堺雅人のことばで義理の80歳を過ぎた姉が道路の端っこの傾斜がついているところがすごく歩きにくいと言って、そのときいた走るのが
趣味の親戚の男の子が走っている時も同じと答えていたのを思い出しました。コロナで家に長くいた時は外を歩くのと家の中とは
全然違うと思ったことを思い出しました。平らなところは体に負荷がかからない。それで自然の中を歩くことは人間にとっても
とても大切なことと思いました。人間は知能も体力も生物として衰えて、そして地球から消えてしまうのだろうか・・

 

 

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夏の終わりのコンサートは未知の世界への冒険・・・concert of adventure into the new world

2023-09-06 23:57:16 | music

9月5日

新しい試みのコンサート

バッハのゴールドベルグ変奏曲のアリアから始まったコンサート。
新しい扉を開くようでもあり、静かに過去を顧みるようでもある曲との紹介で始まった1曲目。

羽村出身のドイツ在住のピアニストのエレキ・ギターとのセッションを聴きに行きました。
私がクラシック音楽の都民劇場のサークルに一緒に行っていた義理の姉の友人の知り合いのお嬢さんです。
以前聴きに行って、とても印象に残りました。

今回のギターとべースはジャズで、それも静かで都会的なものでやっぱりああいう明るいホールでなく
ジャズクラブで聴いたほうがいいという感じではありました。ほとんど即興のようなピアノとの
セッションは素晴らしかったです。選曲もよかった思いました。

コンサートにはお世話になった今は亡き義理の姉の娘である音大出の姪も来て、久しぶりに会って、昔の
主人の実家のことを思い出しました。多くの人が集まった家。今は親しかった姉や兄も他界していて
消えてしまったファミリー・タイズです。

 

 

 

鈴木直人さんのツィッター

 で動画でリハーサルの風景が少し見れます。ヴィラ・ロボスの曲がとてもよかったです。

 

アンコールにあったピアソラのリベルタンゴ。
ヨーヨーマのYouTubeがなかったので、久しぶりにハウザーのチェロで。
ヨーヨーマは秋に初めてコンサートに行けるので、とても楽しみですが。

HAUSER - Libertango

 

家にいる時は一日中ボビンレース。明日のレッスンまでに仕上げたかったけれど無理でした。

ボビンレースは地図のある旅。小さな点を見つけながら先に進めていくことができます。
一つ逃すと道に迷います。星座を繋げるように楽しくも時に苦しい旅です。

最初から見るとずいぶんできるようになったと思うけど、山を登るように違う景色を見てみたい。

 

 

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すべてがまた青山に回帰していく・・・everything reverting back to Aoyama again 

2023-09-03 23:07:36 | my favorite

9月3日はもともと以前勤めていたところの専務理事がなくなり偲ぶ会との名目で当時の方たちが
集まることになっていていましたが、叔母の葬儀で10年ぶりくらいにお会いすることを楽しみにして
いましたが、急遽行けなくなりました。前日にヘアカットの予約を入れていたので真夏の真昼に
南青山のお店まで行ってきました。

スッキリ

 

カラリストのOさんは現在お茶をお休み中ですが、茶箱の道具をそろえるのに凝っていて、お仕覆も自分で
作ってみたけど、紐の所がすごく難しかったと話していました。男性なのに和趣味で、鼓も習っていたと
以前聞いたような・・・

 

この町の変わりようには驚きますが、20代の頃、行っていたカフェがまだあるのは嬉しいですね。
久しぶりに行ってみることにしました。

まるで夏の花火のように短いお付き合いだったグラフィックデザイナーのKさんが、連れて行ってくれた
カフェはずっと私のお気に入りです。

Café Les Jeux Grenier

カフェ レジュ グルニエ

 

カフェグラッセがお気に入りです。

 

 

 

この界隈はKさんや今でも友達付き合いが奇跡的に続いているHさんともよく行った場所です。
昔行ったパスタ屋さんはなくなっていますが、だるまやはまだあります。トランクはとっくの昔に
23年の歴史を閉じています。

茶道の教室も根津美術館の近く・・ 呉服のとみひろも銀座から骨董通りに移転して来て
何か南青山に収束してきています。

 

おしゃれな町、青山と対照的なエスニックな雑多なわが町。一昨日、台湾?のお店に入ったら
なんと日本人の客は私一人でした。

テイクアウトで待たされて・・ かわいいワンちゃんと遊んでいました。
オレオクッキーからオレオと言う名前を付けたとか・・・

そういえばそんな色あい・・・


いっこうにきれいにならないアジアンな町ですが、何か面白い場所です。

 

 

 

September 1 2023  Aoyama

August 31 2023  Takadanobaba

 

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