Reflections

時のかけらたち

夢の浮橋 ・・・  bridge of dream (reveries of spring )

2013-04-03 22:15:15 | seasons
古歌「世の中は夢の渡りの浮橋かうちわたりつつものをこそ思へ」

夢の浮橋というと源氏物語らしいのだけど
私は定家の句がいつからか30年くらい前からだと思うけど
なんだか、春の妖艶なまったり感もあり、ずっと好きです。

春の夜の 夢の浮き橋 とだえして
          峰に別るる 横雲の空  

(春の夜、まるで、ゆらゆらと頼りない浮き橋が途切れて、向こう岸まで渡れなかったように、
 夢は途切れ、夜明けの空、見渡せば、遠く山の頂から横雲がはなれてゆく。)


私が桜で一番好きなのは千鳥ヶ淵。今年も行くことができてよかったです。
雨の予報だったせいか人がそれほど多くなく、霞のような桜を
楽しむことができました。

イタリア語をイタリア文化会館で習っていた時、地下鉄をあがって
お堀の周りの桜が広がっているのを夢のように思い見ていました。
気持ちがふわ~っと広がりました。緑のお堀に桜が映えます。





最初の機織りの先生が、大倉山に住んでいて
梅の季節になるとお昼に近くの梅の谷のような公園に
行っていました。これも30年以上も前のこと・・・
その谷に行くと梅の香りが広がり、こちらも夢のようでした。


先週の土曜日に50日祭をすませ、一段落した感じがします。
職場でも新年度が始まりました。
食事もまたふつうに作り始め、感覚がよみがえって来ました。
少し元気になってきて調子が出始めました。
それでも夜音楽を聴いて眠るときはいろいろ自然に思い出して
涙がたまってしまいます。
聴いている音楽が悪いと思い、ラフマニノフのシンフォニーから
ずっと聴いていないホセ・カレーラスに変えたのですが、
同じでした。今まで何とも思っていなかった曲も美しく
聞えました。

写真は3月23日の千鳥ヶ淵です。









































































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2 コメント

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 (としちゃん)
2013-04-04 07:16:39
千鳥が淵の桜はほんとうにすばらしいですよね。
やはり桜は水のあるところに、似合っていると思います。
今年の桜は特に思いで深いものとなるでしょうね。

50日祭、というのですね。
仏教の49日よりも一日長いのね。
でも「祭」ということは、きっと良い意味があるのかも
しれませんね。

日常に戻るのはそれほど簡単ではないように思います。
ゆっくりと、そしていつもご主人がそばにいらっしゃると
感じながら、お過ごしくださいね。

カンカンには好きな音楽や好きな絵画、写真があって
良いと思いました。
返信する
としちゃんへ (カンカン)
2013-04-04 21:11:19
すてきなハガキをありがとうございました。
切手も桜の花で素敵です。
神道はすがすがしい感じがして
結構気に入っています。

はなみずきの歌の歌詞がやっと
わかってきました。

あと1年となりましたが、仕事があって、
子供がいてよかったと思いました。
すべて失われるとしてもあってよかったと。
返信する

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