日本人として、人間としていくべき場所にやっと行くことができました。
多くの観光客が海外から来ている広島平和記念公園です。この日は日本人より外国人の方が多いように
思えました。
毎年8月6日に行われる平和祈念式(平和記念式典)をTVで見ていましたが、その広い場所に立つことが
できました。
原爆の子の像
別名「千羽鶴の塔」、「佐々木禎子(さだこ)さんの碑」
被爆後数年たって白血病を発病して亡くなった同級生のために、子供たちが作った慰霊の像です。
原爆の恐ろしさは一瞬にして人の命を奪うほか、生き残っても何年たっても後遺症や原因の病で
人々を苦しめることです。
川に囲まれた美しい都市に起きたことを忘れない。焼け残ったこのドームは人間の愚かさを伝え続けるでしょう。
亡くなった方々と平和・反核のために祈らないではいられません。
原爆資料館に入ると、やはり気分が悪くなる人もいると言われますが、冷たく静かな全く違う空間に
立たされます。自分自身が凍り付くような感覚に襲われました。町の大きな模型があり、一瞬にして
破壊したことの事実が迫ります。
遺品が並べられていて、その悲惨さを伝える写真もたくさんあり目を覆いたくなりますが、行った方によると
昔はもっと残酷な感じがしたけれど、今は少し表現がマイルドになっているとお聞きしました。
そこに生きた人たちのそれぞれの記録があり、この町に普通に暮らしていた私たちと同じような人々が
ある日突然巻き込まれたことがわかり、何よりもそれが一番こたえました。
この普通の人々の命、生活が失われたことが黒焦げになった遺品よりも迫るものがありました。
展示を見てから長い廊下に出ると公園の全景が見えます。そこで抱き合って泣いている人たちもいました。
人間が人間に対してしてはいけないこと。世界中の政治家たちにも見せたいものです。
若い世代の人たちもたくさん来ていたので、平和への決意を心に刻んでほしいです。
帰りに修学旅行生たちにも会いました。
本館を見終わった後は核兵器のことや広島市の取り組み、世界情勢などの展示があり、最後に見た
企画展がとてもよかったです。
- 日時2024年3月1日~2024年9月10日
- 場所広島平和記念資料館 東館1階 企画展示室
ヒロシマを生き残った中学生には、死んだ友達に対する後ろめたさのようなものがあります。
街を歩いているとき、愛する人と手をつないでいるとき、子や孫の成長を目にしたとき、親の老いを感じたとき
ふっとあの日のことがよみがえってくるからです。
今回のきかく展では、遺品や絵・証言により、少年少女の生死を分けた状況や、生き残った生徒の苦しみや負い目
そして友を思い、鎮魂の願いを込めて残した記録を紹介します。
子供の視点から見た原爆の悲惨さです。
友だちに対する思いにあふれた展示でした。外国人の青年が一つ一つの文章にゆっくりと目を通している姿が
見受けられました。
この思いは人間として共通なものだと思いました。
広島の展示をいろいろ見て、ひとりひとりの人間に焦点を当てたことがとてもよかったと思いました。
それで鎮魂の思いが広がります。
一人でも多くの人に見てほしい世界遺産です。
私自身も現場に立って、反核の思いがさらに強くなりました。
April 20 2024 Hiroshima
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