“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

「温州蜜柑」

2013-09-21 21:11:56 | 日記
今晩は。
直接1級に関係ありませんが、漢字のお話です。

この間、授業で扱っている例文に、人間の育成法の譬え話として「温州みかん」の話が出てきたのですが、
しろねこが教えている中2の人たちには「温州」を「うんしゅう」と読めない人が多かったようです。

しろねこ:「これを『おんしゅう』とか読む人はいませんよね。『うんしゅう』だよね」
生徒1:「…えっ?」
生徒2:「えっっ!?」
一同:ざわざわざわ……
しろねこ:「……え……??」

…そっか。みんな温州みかんって「うんしゅう」って意識して読んだことないんだね…。

…でも、しろねこは「うんしゅう」とは読めますが、「うんしゅう」ってどこ??と質問されたら「…えっ?」ってなります(汗)
そこで調べてみました。

「語源由来辞典」http://gogen-allguide.com/
というサイトでの説明が分かりやすいかと思います。
「温州」とは、中国浙江省にある蜜柑の名産地のようです。
「温州」という地名が蜜柑(当時は「橘」)とセットで使われたのは室町時代末期。
「温州蜜柑」という呼び名は江戸時代からなのだそうです。
親品種がクネンボで、温州みかんの原産は鹿児島県であり、実際の「温州」には同じ品種は存在しないため、
直接「温州」のみかんを指すというより、何らかの由来で「温州」の名称がついたようです。

そんな単純ではない「温州みかん」の事情ですが、
生徒が何の疑問もなく「温州」と読めていたら、しろねこがこのような関心を改めて持つこともなかったので、
やはり結果的に生徒から教えられることは大きいですね(笑)

毎年蜜柑が楽しみですが、天候が不安定で地域によって旱や降雨量がばらばらなので、
呑気に消費者側として楽しみにしてばかりはいられない気持ちです。

漸く過去問復習スタートです。断続的になること必至ですが、頑張ります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿