“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

日帰りで……!

2018-09-08 23:20:01 | 日記
ご無沙汰しております。久々に更新します。

日帰りで、京都の漢字ミュージアムに行ってまいりました! 少し前、漸く地元に新幹線が到着し、今は自宅に帰る途中です。今朝は、7時台に地元の駅を出発。JRさん、たいへんお世話になりました。

4月から6回にわたり行われていた「中国と日本の字書と辞書」をテーマとした連続講義の、今日が千秋楽で、円満字二郎さんのご講演(『大漢和辞典』と近代の辞書)だったので、6月下旬に1回聴講を申し込んでいたのです。たまたま仕事がお休みの側の土曜で、今はちょうど行事の狭間なので、準備等の助っ人のために自主出勤する心配も要らない日だったのがラッキーでした。また、中3を担任するしろねこは、ただ今秋の三者面談期間ですが、そこはしっかり空けて、秋の行事のころになると顕在化する生徒指導系も、一応きちんと対応に形をつけて、1日だけ自分のために使いました。

円満字さんのご講演は漢検×東洋文庫の企画で7月7日にもあり、そちらにも行きたい気持ちはあったのですが、その日は思いきり生徒募集行事と重なっていたのと、今日のテーマのほうにはずっと拝聴したいと思っていた『大漢和』のことが入っていたので、今回念願が叶ってよかったです。

ここではご講演の内容に詳しくは触れませんが、西宮ご出身の円満字さんが関西でお話をなさると、やはり関西に因んだ話題が随所に鏤められているという印象で、とても楽しかったです。そして阿辻先生による円満字さんのプロフィール紹介もおもしろかった…! 私が円満字さんファンになった原点の、あのQ&Aのことにもしっかり触れられていて、うれしかったです。

本題では、大漢和辞典以前の辞書の特徴と時代背景との関わりや、辞書を作るに当たり実質的に関わった人物の生き方がうかがえるお話で、その内容を踏まえた上で大漢和辞典の場合を比べてみると、どこがどうすごいのか、お話の中のことはよく分かった気がします。本当に詳しく勉強すると、もっといろいろすごいのだと思いますが、とにかく、追い求める形の辞書完成の実現に根気よく取りかかろうという人々の存在は、やはり尊いし、力強いものなのだと改めて思ったし、辞書を使う人々にとっても画期的なことがたくさんあったのだなあ、と当時の人々の気持ちにあれこれ思いを馳せる時間となりました。

円満字さんのご講演に伺うのは約2年ぶりで、なかなか実際足を運ぶのは難しいことも多いのですが、機会を見つけてまたいつか伺いたいです。

最後に、先日、毎日新聞のネット記事に監修のお一人である円満字さんのコメントが載っていましたが、諸橋轍次記念館で今月末実施される新しい検定の話題が今後楽しみです。しろねこは、記念すべき第1回は受検できないけれど、いつか1度は、受けてみたいです。

ということで、今日はベッドに倒れこみ、また明日から日常でがんばっていきます。

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