昨年の冬頃から、私の読書傾向は、ガラリと変わってしまったは、ご存知の事と思います
何をとち狂ったか、今や、クラシック音楽関係の本を読んでいるんです
この分野の本って、あんまり無いんですネ
あることにはあるんですが、凄く極端なんですヨ
図書館に行くと、よく判ります
2か所に分かれているんです
まず、一般市民向けの本・・・
文庫本とか新刊サイズとあるんですが、言ってみれば 「How To モノ」 なんです
そして、もう1か所は、至ってまじめな人文科学フロアーになります
こちらは、言ってみれば、音楽を専門的に勉強している人向け・・・となるんでしょうか
日本におけるクラシック音楽って・・・いかに特殊な世界ってな事が感じられます
アーティストと呼ばれるソロ演奏者や指揮者は、
演奏への研鑽(けんさん)で忙しく、文章を書くヒマが無いんでしょうネ
数は少ないのですが、まぁ、中にはいらっしゃいますけどもネ・・・
そんな方の本も、ずいぶんと読まさせていただきました
私の生活とか常識から、いかに離れた世界にいる・・・・って、よく判ります
一般市民向けの本は、主に音楽評論家とか、
クラシック大好き人間が書いているのが多いようです
音楽大学を出ても、いわゆる芸術家に成れなかった人・・・なんていうと怒られますネ
内容は、正直言って、面白くないですネ
親切に紹介してくださるんでしょうけど、
中には、一般市民を小バカにしているんじゃないかって、疑ってしまう私です
オーケストラで使用されている楽器の解説とか
どんな格好でコンサートに行けばいいかとか
拍手の仕方は・・・・・とか
そんな中、面白く読んだ本が、今日のブログです
「バイオリニストは目が赤い」 著・鶴我裕子
バイオリンを習うのは、音楽家家系の子弟か、お金に余裕のある家の子弟が
幼い頃から始めると、相場が決まっています
著者は、10歳の頃、山形県の小学校に寄付されたバイオリンを触ってから・・・というもの
東京芸術大学を出て、NHK交響楽団の第1バイオリンを32年間勤め、
定年退職して十数年経つ女性です
まぁ、イタリア語だかドイツ語だか、何だか判らない音楽用語とか人物は出てくるんですが
内容は至って軽い話を、ちょっと斜(しゃ)に構えたもの言いで書かれた短い文章でしょうか
よく判らないカタカナ言葉は、右から左に流せば良いのです
まぁ、面白おかしくもあるし、ただ、しっかりと読めば、
コンサートに行った時、見方、聴き方が、ちょっと変わるかも
そんなお気軽な読みものですんで・・・・・