■しばらくブログのアップができなかったのは、先に伝えました。
先週の土日(4月21~22日)は、実は、東京の墨田区本所にいました。2月初めに写真友だちのニュー越後屋さんと、東京スカイツリーを入れた写真撮影の「小さな旅」に行きましたが、まさにそのすぐ近くです。押上駅から錦糸町に向った途中に、本所都民防災教育センター(通称本所防災館)があります。ここで朝8時30分受付、終了17時頃までみっちりと講習を受けていたのです。
■東京消防庁だけの資格で、「防災センター要員」っていうのがあります。
都内にあり、ある基準の面積や階数、収容人員を超した大きなビルに適用される資格です。職場ビルは地下1階地上9階と低いのですが、面積がとても広いらしく、この資格が必要とのことで、取るよう言われていました。防災センターには、設備担当7名、警備担当が多数いますが(何人いるか知らない)、私以外、全て資格を持っているそうです。【写真右:曇り空下の東京スカイツリー。天気が悪いと、東京スカイツリーは全く「色がない」。】
■12月の職務変更で、私はすぐ申し込むよう言われました。
が、空きがありません。大変混み合っていて、23年度分に空きなし、24年度分を申し込み、受付順に割り振るというものでした。その結果が4月21日(土)~22日(日)だったのです。
■1日目は学科講習で、当日最後に、確認の筆記試験10問がありました。
2日目は実技で、与えられた課題を指名されたグループで実演します。2日目も習得確認の10問テストがあり、こちらはPCを使ったものでした。1日目は欠席なしの120名。老若男女千差万別です。強いて言えば、中~中高年男が大多数でしょうか。数は少ないのですが、若い女性もいました。
■2日目は前半後半60名づつに別れ、日曜と月曜とに分かれて実技でした。
課題は7題あり、初日に配られたテキストの後に、内容と模範行動が載っていました。当日は赤ゼッケン班7名に入り、4名と3名のグループに分けられました。私は3名グループでした。
■指定された課題の、片方が防災センター役を担当、他方が現場担当で、交代で両方の実技を、実演~審査されます。
私たちが指定された課題は、ホテル、一般住宅、ショッピングモールを持つ総合高層ビルの中で、14階ホテル一室よりで発生した火事でした。自火報発報~消火班手配~初期館内放送~初期消火失敗・119手配~屋内消火栓消火失敗~館内放送・非難誘導~スプリンクラーの水が出ない~防災センター問合せ・該当階末端バルブ確認・開く~スプリンクラーにて沈下~スプリンクラー放水停止~逃げ遅れ確認・骨折者発見~救出作業~沈火放送・・・・といったところが大まかな流れでしょうか。まあこの間、防災センターでは、非常用エレベータや常用エレベータへの対応、状況記録の作成、消防本体への引継ぎ・共同作業(防災監視盤)とか、現場では、防災扉閉鎖や、排気ファン起動、火事現場への入り方など・・・・・思いつくあらゆることが試されました。【写真左:東京スカイツリーと本所防災館のイメージは似ている・・・・・・・・?】
■この実技、私たち3人の班はほぼ順調にでき、落ち着いて行動できていたと誉められました。
一緒に組んだ人が、同じ会社のベテラン防災センター員だったこともあり、とてもラッキーでした。私の方もかつて職業訓練学校で、防災センター設備や消防設備に慣れていたことや、同じような「自衛消防技術認定」実技資格試験を受けていた経験があった・・・・・・・とてもラッキーでした。防災設備機器や消防設備を扱ったことのない受講者は、あたふたしてしまい、試験官から怒鳴られ、急(せ)かされ、パニック状態で時間切れになっていました。消防設備は特殊なもので、扱う機会はめったにありません。ちょっとかわいそうな気もします。
■今回、資格「講義」ということで、今までの資格取得と異なり、事前に勉強を全くしていませんでした。
それでも講義では、コーヒーキャンディを舐めまくって眠気と戦い、しっかりと聞いていましたし、
実技前日の夜は、全課題を読み込み、役別に色分けして覚えたり・・・・・・・かなりの努力はしたつもりです。
【写真上:「本所防災館」はピラミッドと戦艦と○○○(忘れてしまった)をイメージして作られている・・・・と言っていましたが・・・・・・・好みが分かれそうです。】
■これを受けると「自衛消防業務」(かつての「自衛消防技術認定」のことらしい?)という全国の消防庁に通じる資格もついてくるそうです。
今回の2つの資格は、他の消防関係の資格と同じく、有効期限があり、更新受講をしませんと資格失効になります。この講義代は3万5千円。果たしてお得かお得でないか・・・・・・・私には判りません。