24日(スポーツの日)夕方、帆船日本丸指導部からのメールが届きました
タイトルは「『フルハーネス型墜落防止器具の特別教育』について」
コロナ関係などで総帆展帆が中止になった場合、実施して行きたい・・・・というもの
昨日、帆船日本丸を訪れたさい、この話しもでました
2019年2月に労働衛生安全法が改正され、フルハーネス着用が義務化されました
ただ、2019年2月から2022年1月1日まで、経過措置期間があります
帆船日本丸で、現在使用している「安全ベルト」は、2022年1月1日を持って使用できなくなります
この件は、いつだか忘れたけど、昨年度総帆展帆の朝ミーティングでキャプテンから説明がありました
あの時から変わった事は、経過措置満了を待たず、2021年4月からの来年度総帆展帆で、
フルハーネスを使用する事が、決めた・・・・・という事
ただ、フルハーネスを使用に際し、学科4.5時間、実技1.5時間の「特別教育」も必須なのです
それが今回のメール連絡と相成った次第なのでしょう
私も仕事で、帆船日本丸と同じ型(胴ベルト型U字つり)を使っていますが、
そう高くない作業ですが、胴ベルト型一本つり型か、フルハーネス型一本つり型に変える必要が出てきますが
所長に話しをしましたが、反応は鈍かったのです
フルハーネスって、どんな形のものかって言うと、昨年度の総帆展帆でAさんが着用していました
あれです
フルハーネスだけが表だって言われていますけど、
ランヤードと言われる、ショックアブソーバを備えた接続ヒモを併用します
ランヤードはシングルタイプとツインタイプがありますが、帆船日本丸で採用されるのはツインタイプ
イラストは「建設労働災害防止協会」より借用
シュラウドを登り、マストからヤードに乗り移る際の落下防止を考え、移動時に2本使用するようになるそうです
現役船・日本丸・海王丸には、既に乗り移り用のライフラインが設置されたそうですが、
横浜の帆船日本丸にも、そう遠くない日、設置されるそうです
イラストは「建設労働災害防止協会」より借用
現在の安全ベルト(胴ベルト型U字つり)が、
墜落防止器具(フルハーネス一本つり)に変わるメリットは、どこにあるかっていう話しですが・・・・・
現在の安全ベルトは、墜落した時、カラダを支える腹部近くになります
逆U型に宙づりになります
カラダが抜け出すリスクがあり、カラダ・胸部・腹部などに強い圧迫がかかり、
呼吸困難や血行不良・しびれなど起こるそうです
頭が下向きになる事で、血が頭に行き、顔面紅潮や血圧異常を起こすそうです
フルハーネス型は、支点となるD環位置が背中上部にあるため、
足を下向きにした形で墜落し、自然な形で宙づりになります
各所にチカラが分散されるのと、
ランヤードのショックアブソーバで、強いショックがかからないメリットがあるそうです
ただ、足が地上に近くなる分、墜落距離が短いと、足を痛める危険性は高まります
たまに大腿の骨折もあるそうです
来年度導入が決まったそうですが・・・・問題は「品不足」
最終的には150セット設置予定だそうですが、
コロナ対応と品不足で、帆船日本丸での実技講習は遅れそう・・・・・
年末までには、50セット設置する予定にしているそうですが、
最悪、フルハーネストとランヤードが、別メーカーになる可能性も否定できないようです
装具の単価も大幅に高くなるのですが・・・・・横浜市さんが、暖かな応援をしてくださるといいですネ
また「カサ」が増えるので、置き場をどうするか・・・・・まだ具体的に決まってないそうですが、悩みのタネですネ
ほとんどの人は、ツインタイプとなりますが、高さが低いバウスプリット担当者は、シングルタイプも可能かも
シングル・ランヤードをかけているイラストは、「3M]のパンフレットより借用
カラダのサイズは、各人、いろいろです
肩ベルト、腿ベルト、胸バンドは、各個人で最適調整が必要です
装具取付けに時間がかかるので、常連さんには、ある程度固定貸出しもありかも・・・・
ただ、久しぶりの総帆展帆参加者とっては、装着に手間取ったり、最悪、ヤードに上がれないケースも出てきそうです
気持ち的に、ちょっと参加しづらくならないと、いいんですが・・・・・
多くの展帆ボランティアが、講習を完了するには、ずいぶんと時間がかかる事と推測できます
いろいろと問題はあるのでしょうけど、来年度、滞りなく実施できるといいですネ・・・・・