Fちゃんが、「アメリゴ・ヴェスプッチ」の出航風景動画を送ってくれました
タグに押されて埠頭を後にするシーンを、送迎ターミナルの階上デッキから撮ったものでした
高らかに流れる歌声の中、次の寄港地へと出航して行ったようです
実にイタリアらしい雰囲気での出航・・・って感じました
世界一周航海の「アメリゴ・ヴェスプッチ」に「U・W」です・・・・・
台風10号の影響で、時折、土砂降りが続く天候の中、
Fちゃん、お疲れさまでした・・・そして、ありがとう・・・・
今日のアップはどうしようか迷ったんですが、出航動画の事もあったんで
またもや「アメリゴ・ヴェスプッチ」(その4)にしようかと思っています
ちょっと長ったらしいテキストで、
帆船なんてどうでもいいって人には、つまらないアップが続いてしまいますが・・・
限られた範囲での判らない事だらけの見学だったんですが、
今日のテーマは、マストやヤード周りの話しにしようかと思っています
気づいた事をアットランダムに書いてみますと
・船体前部外壁にあったヤードは何?
・予備マストがいっぱい
・バウスピリットのマスト
まずは、誰しも気づいた事と思いますが、船体前部側面にある「棒」ですが・・・
私は見学日当初は、予備ヤードかと思っていたんです
でも、ネットニュースで「アメリゴ・ヴェスプッチ」記事を見ていたら
あぁ!っと思った写真が載っていたんです
フォアマストのフォース左右外側につける補助帆のヤードだと判りました
フート側なんですけど、これもヤードと呼ぶんでしょか?
写真はマイナビニュースから撮ったものです。フォアマストのフォース左右に、大きな補助帆がつけられているのが判ります
現役の帆船日本丸Ⅱを作る時、実動作可能な精密1/20模型が作られました
今は、横浜みなと博物館・研修センターのホールに置かれている大きな模型です
2015年秋頃から、その修復作業を5人でしました・・・私は手伝い程度だったんですけど
それを手伝っていた時、フォアマストのフォースのリーチに、不自然なロープが垂れ下がっていたんです
修復責任者のYキャプテンに聞いた所、フォースには補助帆を付ける事がある・・・と言っていました
いろいろな帆船の写真を見ていますが、今まで、補助帆を付けた写真を見た事なかったんです
今回、実際に使われている写真を初めて見るんですが、世界にはいろいろな帆船があるもんですネ
次に気づいた事は、予備ヤードが各所にあった事
「アメリゴ・ヴェスプッチ」は、2023年7月に出航、世界28か国を回り、
イタリアに帰るのは2025年6月予定での2年間にわたる航海の途中なんです
長期航海中の帆船では、ヤード破損と帆破損は大きな障害です
そのために予備品を積んでいるだろうと思うんです
まず気づいたのは、フォアマストの左右シュラウドの後ろ側にあるヤード
初めは何なんだ? って思ったんです。良く見るとフートロープがつけられているんでヤードだと判りました
長さ的にいって、ゲルン、可動ヤードのアッパートップの2本で
これにロイヤルを加えた3本は、鋼製ヤードではなく木製ヤードだろうと推測できます
それにしても、シュラウド後方に括(くく)り付けるなんて・・・
木製ヤードとはいえ、軽いもんではありません・・・ちょっと驚きですよネ
その他に、艦艇中央部にある大型クレーン本体左右にも、マスト様のモノが固定されています
また、船尾にあるの舷灯柱も予備品?に相当してそうですが・・・これは不確かです
各マストのトップ台下には、予備シュラウドらしきものも、ぶら下がっていましたネ
横浜に、現役引退した帆船日本丸が係留されています
その日本丸にも、予備ヤードがミズンマスト後ろに留められています
ロイヤルヤードなんですけど、
展帆ボランティアさんの中には、予備マストがある事、知らない人もいるんですヨ
今日の最後の話題は、バウスピリットです
何と! 3本つなぎなんですネ・・・・驚きです
根元側の上に2本目が載せられているのが判ります
バウ下のネットも、烏賊(イカ)の耳のように、大きく張り出しているのも特徴ですネ
支えるスティを大きくとる必要があるんでしょうかネ?
先端部3本目は、2本目の右側に着けられているのが判ります
3本目は、右側に取り付けていますが、バランスが取りづらそうな気がします
私は、帆船おたくかと言えば、それほどではありません
プチマニア程度です
帆船おたくさんは、各地で帆船祭りがあれば飛んで行くし
世界の帆船が寄港すると聞けば飛んで行きます
入港する時から出航する時も見に行くんですから・・・
私は、地元とその近く・・・日帰りできる程度のところにしか行きません
今回の「アメリゴ・ヴェスプッチ」も、
都心から離れた東京港だったんで、ちょっと億劫に感じていました
台風10号の大雨にあうのもイヤだったんです
でも、「アメリゴ・ヴェスプッチ」は、今までとは、ずいぶんと異なった帆船でした
とにかく判らない事がいっぱいで・・・・面白い帆船でしたネ
おそらく・・・帆船おたくさんたちは、もっともっと、面白かったんでしょうネ・・・・・