ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

タグボートの見学

2016-05-28 | うんちく・小ネタ
■それにしても、良かった・・・・・・
日程を間違えていたのです。カレンダーにも手帳にも、予定を書き込んでいたんですけど、全て、明日の午後の時間を書き込んでいます。

■たまたま、明日行くんで、YouTubeでAGCハッチさんの「タグボート」もの動画を見ていたんです。
準備のため「誓約書」に、日付や住所・サイン入れました。この時点では、まだ気づいていません。何気なく日本郵船歴史博物館のホームページを開いたんです。ここで、実施日の日付が、明日ではなく今日になっているのを見つけたのです。サァ~っと血の気が引けました。

【舳(へさき)につけられたタイヤは、ジャンボジェットの中古タイヤだそうです。】
■「停泊タグボートの見学」のイベントが、今日、ありました。
気が付いたのが、昼前。幸いな事に、集合時間は14時だったんです。日本郵船歴史博物館でレクチャーを受けた後、徒歩で新港埠頭に移動しました。参加者は、その手のマニアさん、日本郵船のクルージング参加者、そして私のような一般参加者といったところです。移動中は、マニアさんたちが、タグボート会社の案内者さんを取り囲んで歩き、盛んに船談義が行われていました。

■タグボートの名前は「翼(つばさ)」。
日本郵船グループの「ウィング・マリタイム・サービス」(以下WMSと表示)所属のタグボートです。進水2013年3月、総トン数3600+800ps。何で「+」が入っているかと言えば、「ハイブリット」船なのです。ジーゼルエンジン2基3600psとモータ2基800psなのです。よく海上自衛隊の護衛艦が一般公開する場所が、「翼」の係留場所のようです。

【手前の黒い輪が「舵輪」。その上にあるレバーは、左右のスクリューをそれぞれ向きを変える時につかう操作レバー。右側のレバーがエンジンの回転数を変えるスロットル。】
■乗務員さんは船長含め5名。
皆、若い人たちばかりです。活動場所が東京湾のみの「沿海限定」、黄色表示板が有りませんので、エスコート船(警戒船)ではありません。船橋上には、赤いノズルがありますが、水放射のみの3種消防だけでした。

【左がレーダー。右上のディスプレーは、機関室のエンジンやモーターなどの状態を表示するモニター。右したのディスプレーは、いわゆる魚群探知機のようなもので、船底下の状況や海流の流れなど表示するモノター。】
■船内の設備が整っていて、広くてきれいで・・・・・驚きました。
キャプテンや機関士長の部屋は個室だし、流し・調理設備には自動食器洗い機が設備。綺麗な水洗トイレは各フロアーにあり、風呂場・湯船のお湯は真水だそうです。洗濯室・乾燥機もありと至れりつくせりです。

【食堂兼ミーティングルーム。手前側壁沿いに、大型TVと大型冷蔵庫がある。】
■機関室に降りると、広々としていて、オイル臭さが全くありません。
各パイプには色テープが貼られ、一目で何の配管か判ります。床には同じ配色の円マークがついており、その下にバルブがあることが一目でわかります。ジーゼルエンジンやモータが2機づつあるのは判りますが、発電機が3機ありました。ハイブリットのモータは、いわゆる「プラグイン・ハイブリット」で、係留中の夜間、岸壁からコードを引いて、安価な夜間220V電力で充電しています。それ以外に、洋上で発電機2機を回し、リチウム電池に充電する事もでき、さらに、ジーゼルとモータ同時使用も可能だそうです。

【船尾側から見た様子。右手前は一般用発電機、左奥が右舷側のジーゼルエンジン、左下の円柱は、スクリューに力を伝える動軸。】
■WMSでは、ISOを何種類か取得しています。
そのせいでもあるんでしょうが、各所、とてもよく整理され、きれいな状態に保たれています。服装の乱れもなく、説明の受け答えもていねいで判りやすかったのです。船の前後にある作業場所では、落下防止の柵もありませんが、整理と表示で、危機感もありませんでした。40名募集で、4グループに分けての本船見学で、私は一番最後のグループでした。本船見学20分予定なのですが、最後のグループということもあってか、ゆっくり見学ができ、解説してくださる人も一番多かったのです。

【船尾甲板。大きな丸表示が2つあるが、その下に大きなスクリュー筒があり、360度回転する。タグボートには、舵はなくスクリューの向きで方向を変える。】
■とても気持ちいい見学ができました。
動くタグボートに乗りたいので、できうる事なら、また体験乗船をまた企画して欲しいところです。てなわけで、明日の帆船日本丸の総帆展帆ですが、午後の畳帆も早引けせず参加できます。よろしく・・・・・・