今日は、先日経験した滑落のこと。配偶者の誕生日のため、二人で子の権現から伊豆ヶ岳を縦走した。7時間コースの本格的な登山だ。でも、もう何回も登ってる。転落といっても伊豆ヶ岳の男坂のようなすごい崖ではない。何でもない場所だ。
ことが起きたのは、高畑山の林道から登山道に戻る地点、通常、伊豆ヶ岳の林道はロープが張られて、歩行は禁止だが、この日はロープもなく、どうやら解禁されたようで、その林道を歩く、そしてその林道も終わり、通常の登山道に戻る地点での出来事だ。
この登りは二段になっていて、下から一段目は1.5mほど、横から登って行った。そして二段目は、数十cmの登り。二段目にかかり、枝を持って、よいしょっと、登る。ところが、その持った枝、枯れ枝で、ポキリと折れて、後ろ向きに落ちた。二段目に後向きろに落ちる、その勢いで、一段目にも後ろ向きに滑落、というか、後ろ向きだから転落か。
(下から上を見る、矢印のように後ろ向きに転落)
ドシン、という音、気がついたら斜め仰向けに転んでいた。メガネと帽子は飛んでいる。ストックは二段目にある。配偶者がそのまま、動いちゃダメという。動けないよ。ようやく起きて、カラダを点検する。右肩が痛い、右の頬も痛い。しかし、それだけ、重症ではなさそうだ。
(上から下を見る)
起き上がって、せっかくだからと写真を撮影。原因は枯れ枝を持って一気に登ろうとしたことだ。そして軽傷の原因は、①ザックに助けられた、②ストックは手を輪の中に入れなかった、ことだ。
ザックには本当に助けられた。ザックがなければまともに滑落で、どうなったかわからない。また、ストックは普段から、輪の中に入れないようにと指導を受けていた、これも助かった。輪の中に手を入れてると、このような時、邪魔になって骨折の可能性があった。
(助けられたザック、多少汚れている)
話はそれるが、労働安全衛生法の関連規則では、1.5m以上の段差がある作業の場合は、階段などを設けるようになっている。1.5mとは微妙な高さなのである。
帰って、肩を見ると、青あざが。湿布薬を貼って様子を見る。たいしたことはないようだ。久しぶりに、「失敗百名山」でした。